注文内容よりも多く商品を受け取ってしまった場合

質問

注文した数より多く届いて、店側に何も言わずもらってしまったら、法的にはどんな罪に該当しますか？

回答

今すぐに、店舗側に告知し、必要な処理を行うべきです。
後に、それが発覚し、店舗側から刑事告訴されれば、あなたは十分に罰せられる可能性があります。
詳しく、説明いたします。
本事案は、刑法§246:詐欺罪の構成要件を満たすものであります。
あなたは、当時Aという商品内容で価格がαであると知りながら、Aという商品内容のものを受け取り、その代金たるαを差し渡した。だが、後にそれはBという商品内容であり、払うべき代金はβであった。しかしながら、あなたはβを払うべきところをαしか支払っておらず、そのままにすればβとαの差額分の財産上の損益を店舗側が被ると知っておきながら、それを店舗側に告知せずにした、という内容であると思います。
この際、あなたにはその事実に関して店舗側に告知すべき信義則上の義務があると解せます。また、社会生活上の条理からしてもその財物の相当金額分の財産を店舗側に返還しなければならず、それを最終的に自己のものとすべき実質的権利はないのであるから、上記の告知義務があることは当然というべきです。
よって、あなたの行為は、詐欺罪の不作為による欺罔行為にあたり、店舗側の誤った商品の受け渡しに関する錯誤は、同罪の錯誤に当たるべきであるから、それらを告知せずにした場合には、詐欺罪が成立するものであります。

質問

回答ありがとうございます。
よくわかりました。
告知義務までは納得できました。
その後、もし店側が回収に来るならいいのですが、①店まで持ってきてほしい、②着払いで良いから送ってほしい、とか言ってきたら従わないといけませんか？
相手のミスで、本来不要な作業をするのは時間的精神的に負担なのですが、、

あと、店から連絡が来たら返すつもりで、注文より多い分は一切使わずに保管している場合も詐欺罪ですか？

回答

いえ、「返す意思」が実際にあり、手間やお金を掛けたくはないが「返す意思」はある。とすれば、詐欺罪は一切成立しません。

以上