元は北方ツリーフォークたちの住む都市国家だったのだが、帝国の南征により征服された。
現在は森林資源の管理と、周辺の畑に適した農地や牧を管理するツリーフォークやエルフが残るのみで、大半は亜人の自治区であるジューゴロゥに移されてしまった。
元々は針葉樹の少ない豊かな森であったが、それらは半分以上伐採され、杉のように育成が速く材木になる木々が植林されている。
夏でも冷涼な帝国では、貧しい者は暖炉にくべたり湯を沸かしたりするための薪の需要が常にあり、その負担が大きいと言われる。
魔導炉によって暖房を入れることができるのはまだ中流階級にやっと手が届く程度であり、貧民層は今でも薪暖炉が現役である。
そうした森林資源の管理と共に、ここはジューゴロゥと並んで帝国の数少ないまともな食糧生産地でもある。
しかしこちらはジューゴロゥとは異なり、働く者も労働奴隷として買われた者が多いため、羨む帝国民は少ない。
住民の絶対数が少なくなったジューゴロゥには廃屋が多く残ることになり、そこに棲み処を追われたゴブリンが住み着くようになっているとの例が報告されている。
そのため、管理体制の見直しと労働奴隷以外の住民の移住をすべきとの意見が出ている。
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧