西域では他国との交流を基本的に禁じている。
本島にある西域の行政府アガタには西域の民しか入ることはできず、異国民が入ることを許されるのは北側の離島であるディシーマまでである。
ディシーマは王国と西方共働圏の船のみ入港を許していて、それ以外の船は港に入ることさえ許されない。
西域では銭を買っており、支払いは金か銀が主であとは値が釣り合うように商品を交換し合う形になる。
銭の他には硝子製品や珍しい獣の毛皮、工芸品などが好まれる。
また、特記すべきこととして彼らはドワーフが少量使うだけである石炭を欲しがる。
逆に彼らは良質の鉄、海藻や干魚、塩、金や銀などを売っている。
西域は魔導機械について、根本的に他とは異なる技術体系を持っており、魔鉱石を必要とせずに石炭を燃やして蒸気機械を動かしている。
しかし、彼らの技術は、すでに魔導機械が普及しているこの世界において革新的な技術ではなく、魔鉱石で採り出すべき熱を石炭の燃焼に置き換えただけのもので、他所では取り立てて導入すべき理由がない。
ディシーマに限らず西域のドワーフの技術は非常に高く、独自の技術で蒸気機械を作ることができる程度には素地がある。
多くの民は鎖国というこの国の方針に従っているが、中には他国に出ることを夢見る者もいる。
しかしそれを成すにはこの国の王である皇王からの許しを得ねばならず、それを得るのは非常に難しいという。
同様に、異国の者がアガタに入るのにも皇王の許可を必要とする。
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