冥府に住まう神の一柱で、その権能は死者の魂に残る罪を裁くというものである。
ウゼルは冥府の裁判官であると言われ、獣頭人によって冥府に導かれた死者は、ここで生前の罪の内、清算されていないものをすべて暴かれる。
ウゼルはすべてを見通す「真実の眼」を持ち、死者の犯した生前の咎を、どのように清算してきたかを見通すという。
その咎がすべて清算されていれば死者は神域に導かれるが、清算されていないものがあればその罪を清算するまでは地獄に送られる。
その罪の重さはウゼルの神器である天秤によって裁かれる。
その右皿は罪の重さを乗せ、左皿には徳の重さを乗せる。
この天秤がどちらに傾くかで、神域に送られるか地獄に送られるかが決まるという。
また、右皿が沈み切り、持ち上がらないほどの大きな罪、あるいは大量の罪を犯した者は、ウゼルが裁判に同席させる神獣獅鰐に喰われ、二度と人の世に戻ってこれなくなるという。
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧