中央の都市国家同盟に加盟する都市、ダーミアンを本拠とする魔導騎士の家系であるダルモント家。
ダーミアンには魔導師や魔導騎士の家系が多く、ダルモント家もそのひとつ。
が、三代前の当主の折に貴族としての立場を失い、現在では没落貴族という不名誉な立場であった。
代々赤の魔術を使う魔導騎士を排出する家系のダルモント家であったが、四代前の当主カミーノ・ダルモントには妾腹の長子以外に子がないまま早世し、他に当主を継げる者もなかった。
カミーノの息子メガエラは魔術の才がなく、以来ダルモント家は没落の一途をたどっていったのである。
現当主のカルダン・ダルモントも例に漏れず魔術の才がなかったが、その有り余る才覚で新兵器魔導砲を作り出した。
その功績によってカルダンは王国の魔導騎士として最高位の神聖騎士の称号を得、ダルモント家に再び栄光を取り戻したのである。
一方で、口さがない者の噂では、カルダンはダルモント家の血統ではないという者もいる。
没落したダルモント家には、カルダンの母という女性の影がまったく見られず、ダルモント家の経済状況では外に妾を持つこともままならないはずだ、というのが根拠なのだが、その真相は不明なままである。
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