神話において、生活の規範として位置づけられるのは「カルザミスの箴言」と呼ばれる逸話である。
この神話はカルザミスがこの地に降り立った時、ローランディア大陸の若者に説いたと言われる人生訓であり、カルザミスはこれを守ることで人と人、人と神の間により良い生活のあり方を提示したと言われる。
「カルザミスの箴言」は六つの項から成り、六戒とも呼ばれる。
一、
友との間に子を成して、広く大地に満ちよ。
龍が去りし後に、地を統べるのは汝ら神の子である。
産み、育て、我らを崇めることを教え伝えよ。
然れば我らは汝らを愛するであろう。
一、
友を愛し、長を敬え。
友誼を深め、手を取り合える友は宝である。
汝を思う友の言葉を正しく受け取るべし。
深き皺の刻まれた長の言葉は、それだけで金言である。
一、
故なく殺めず、奪わず、侵すなかれ。
友にも話せぬ故ならば、汝これを行うことなかれ。
また、友の言葉に不義なるものを感じたならば、これを止めよ。
友としての信に背くなかれ。
一、
不義を憎み、義を行うべし。
行いを省みて、友を失うことのなきように、汝の行いを固く律するべし。
友の前で、また神の前で、恥として省みることのなかるべし。
一、
大いなる罪を憎むべし。
身を亡ぼす罪は八なり。
身を焦がすほどの怒り、尽きぬ欲望。
嘘と偽りを飾る、足るを知らぬ食。
怠け怠る、淫蕩に耽る。
簒奪に至る嫉妬、そして命への冒涜。
即ち、八の大罪なり。
一、罪には罰を与うべし。
不義を成した友には、償いを求むべし。
友であるを故に、不義なるを見逃すことなかれ。
信には賞を、罪には罰を、血には血を以て贖うべし。
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