カンザーローブにほど近い北の森。
東南交易路を辿って一番にたどり着くここは樹人種のツリーフォークの戦士たちが守る森である。
元々深い森を切り拓いて居住地域を広げてきた南域は、有事の際に急行できる移動手段が確立されていない。
そのため、この森のように各地に兵士が詰める場所を作り、緊急時の対応力を上げてきたという経緯がある。
鋼の幹というのは、この森のツリーフォーク重装歩兵の呼び名で、東域との国境警備兵を兼ねている。
この森を抜けると、砂と岩の東域文化から緑と水の南域文化に切り替わる。
緑の恵みがあふれる南域にはセルモンテスを信仰する文化が根付いており、セルモンテスの社が森の中に建てられている。
帝国からの独立の際にも大きな動乱を経験しなかった南域だが、ゴブリンの野盗が多かった地域柄、社にも柵が設けられ、のろし台が整備されている。
この地の集落ならこの二つはどこにでもあり、警備の兵が駆け付けるまでは集落全体で籠れるような造りになっている。
また、一見すると火に弱そうな南域の森だが、要所要所にエンデルクスの秘術である火除けの祝福を施してあり、火に対する備えもできている。
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