南域守備軍

歩兵が中心の南域正規軍は有事の際の即応力や機動力に難がある。

そのため、南域では各集落に駐留する部隊を置き、それとは別に各所に軍営を作り兵を配置することで全体の対応力を上げる工夫をしてきた。

この、各地の軍営に置かれる部隊を南域守備軍と呼ぶ。

南域守備軍はツリーフォークの歩兵やエルフの魔導師が所属しており、騎馬はほとんど配置されず、伝令に使われるのみである。

これは、密林の多い南域では、騎馬隊が活用できる平原が少ないことから、歴史的に騎馬隊が発達しなかったためであり、現在でもその規模は小さく、ダーナン街道が整備された頃から僅かに東域馬による騎馬隊が編成され始めた程度である。