彼は古くからの、「誰でも自由に魔導術が使えないか」という命題に挑み続けたことで知られている。
魔導術は非常に便利だが、使い勝手は悪い。
特に、腕利きの魔術師でも、相反する系統の術は使えず、また、系統が合ったからといってどんな術も使えるということはあり得ない。
ディアドラは、そうした現実に立ち向かうべく研究を重ね、水晶樹の結晶構造が魔術を閉じ込める檻の役割を果たすことを発見した。
これにより、人はいかなる魔術も携帯できるという夢の可能性を手にしたのである。
しかし、実際には魔導石と名付けられたディアドラの発明は、ちょっとした衝撃でも魔導石が破損し、中の術が漏れてしまう、強力な術を閉じ込めるためには大きな結晶を使う必要がある、そもそも水晶樹は高価で価格が抑えられず費用対効果が悪いなどの問題を抱え、現在でも実用化には至っていない。
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧