砲の種類

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WoTBにおいて全車両に共通する直接の攻撃手段、それが主砲である。
ここでは主砲の種類別に、その特性を活かした立回りを考えてみる。

大口径砲

KV2やSU-152、WT、183などの大口径シリーズ。
まず特徴を確認しておく。

  • 1発の火力が高い
  • 装填速度は極めて遅い
  • 照準の精度、速度共に悪い

これを踏まえて、大口径砲持ちにとって良ポジションとなる条件を考えると、

  1. (長時間の)装填中の安全が確保できること
  2. 射撃するまでに発見されないこと
  3. 照準速度及び精度に適した、遠すぎない距離であること

が挙げられる。


まず「装填中の安全が確保できない」とは、自分の発砲後、敵に突撃されて何発も撃ち込まれてしまう状況のことを指す。しかしこれは「開始地点付近が安全」という意味では決してないし、精度の悪さも考えると、敵との距離が遠ければいいというものでもない。重要なのは「長い装填中に隠れていられること」であって、味方との連携が成り立っており、敵に突撃されるリスクが低いのであれば、例え最前線の遮蔽物でもそれは可能である。


また、大口径砲持ちは、単に命中時の威力だけなく、その威圧感から来る抑止力が強みであることを忘れてはならない。つまり、機動系戦車のフェイントや陽動につられて、安易な発砲をしてはならないということだ。先に1発2発被弾したとしても、こちらは1発当てさえすれば、ほとんどの状況で元が取れる。しかし、フェイントに釣られ、撃たされて外すと、次弾までの長い装填時間中、敵はその戦車を死に体としてみなし、自由な行動を許すことになる。いつ撃ってくるかわからない状態を維持することが、敵の動きを封じ、結果、味方の展開を有利にするのである。


高装填砲

近接系中戦車に多い砲。というより、この砲の装備をもってして近接系に分類する。
典型的な例はイギリスのComet、ソ連のT-62Aなど。
イギリス戦車は全般的にこの特徴を持つ。


特徴は

  • 1発の火力は弱め、もしくは標準的
  • 装填速度は早い
  • 照準の精度は普通、もしくは低め

機動系戦車でこの砲を持つ場合、とにかくタイマンでの接近戦に持ち込むことで有利が取れる。負けパターンは突撃して駆逐の狙撃を浴びる、支援車が来て数的不利にされる、逆に警戒して膠着し単発交換のままジリジリ削られるというもの。初心者はこの「突撃か膠着か」というジレンマに囚われてしまいがちだが、それは自らが「機動系戦車」であることを忘れているからだ。確実でないなら突撃はせず、突撃できないならば早々に陣地転換や撤退を図ろう。


これとは別タイプの高装填砲持ちとして、イギリスのマチルダ及びATシリーズが挙げられる。こちらは陣地転換を臨める機動力はないので、敵の履帯を切り、動きを止めて追い詰める形を狙っていく。
この系統における良ポジションは

  1. 丘陵地など機動系ルートが主戦場となる場合はその最前線
  2. 市街地など装甲系ルートの場合は、敵主力を味方とは別角度で狙える近めの場所

が考えられる。


高貫通・高精度砲

ドイツ・アメリカ中戦車に多い砲。
特徴は

  • 1発の火力は弱め、もしくは普通
  • 装填速度は普通または遅め
  • 照準の精度、速度共に良い

これを踏まえた立ち回りは、

  1. 距離を保ち「近づけさせない」こと
  2. 一発ごとにスポット切り、砲撃位置の変更、陣地転換を行う

が挙げられる。


このタイプの戦車は弱いとされがちだが、それは上記高装填砲タイプと車種分類上は同じ機動系でありながら、突撃や接近戦には向いていないところに原因がある。
高貫通・高精度砲タイプにとって重要なのは装填時間の使い方である。ただ隠れて次弾と発砲機会を待つだけのプレイヤーには、高い勝率は期待できない。フェイント、陣地転換、ターゲット変更など、撃てない時間を活用する術はいくつもあり、それができるかどうかによって、戦果は大きく変わるはずだ。


半自動装填砲

半自動装填砲の特徴は、色々言い表せると思うが、一言で言えば、

  • リスク(射撃時の被弾)とリターン(与ダメ)のバランスを自分で選べる

ことが大きい。


高装填砲は一発の火力に乏しく、まとまったダメージを与えるには、自分も砲塔や車体を晒して撃ち続けなければならない。
逆に高火力砲は、一発で大ダメージを与えられるが、装填が長く、撃ち損じると次の装填まで無力と化す。また、瀕死の戦車に対しても、その一発を消費しなければならない。
しかし半自動装填砲は、1台に対して大きなダメージを集中的に与えることも、複数台に振り分けることもできる。そして牽制なら一発、チャンスであれば全弾と、上記2種類の砲を両方持つに近い役割を果たせるのである。


しかし裏を返せば、2種類の砲を正しく使い分けなければならないとも言える。高火力砲ならば一発で大ダメージを与えられるところ、複数発が必要で、その時間分、被弾のリスクが生じる。また、高装填砲には存在しない、長い装填時間が発生するので、適切な手動リロードができないと、せっかくの攻撃機会に一発でリロード開始してしまい、逆に自分がピンチに陥ってしまう。


このように、半自動装填砲は、その強みを活かすために細かな技術が要求されるので、中~上級者向けと言える。

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コメント

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こんなのあったんか...

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2022-05-29 20:09:57

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