戦術考察-初動

ページ名:戦術考察-初動

開始前

敵味方の車種を把握した上で、何をどう判断すればよいかのめやす。


進路決定

  • 軽中戦車か重戦車のどちらかが多い場合は、そちら方向の進路を示す。
  • 判断が難しいのが「両車種がほぼ均等に混在している場合」と「駆逐が多い場合」。
    • 両車種混在の場合は、自分に自信があれば自分の車両の向いている方を示す。なければ何も出さない。
    • 駆逐が多い場合は、その駆逐に装甲系が多ければ市街地、機動系が多ければ丘陵地と考える。

標準系が多い場合は両車種混在の場合と同様に考える。

  • 鉱山は常に「hill」一択でよい。但し全員が丘への一点集中であるとそれはそれで後々苦しくなるので、その場合は自分から別ルート(主に西の島)も押さえに行く。

丘以外の指示は滅多に無く、それに従っての成功率も高いわけではない。可能性の低い選択肢を選んで勝率が上がるはずもないので、上記の判断で、多少当てが外れても気にしない。

  • カッパーフィールドは「<< >>」「both side」あるいは指示なしで良い。このマップに限っては片方に固まると基本不利。
  • マップ「渓谷」は丘陵地側・市街地側の区別が無く、とにかく進路をあわせておくことが重要。

上記の考え方で進路方向が決まりそうであれば、「<<<」や「>>>」の指示を出す。
ボトムティアだったり自信がなければ「<<

「Right」「Left」の指示は、たまにミニマップ右側・左側と解釈しているプレイヤーが居るので、避けた方が良い。
また、方向指示をする味方が別にいる場合は、下記のような状況でなければ、変に逆らわずそれに従っておく。
指示を出した場合の最悪パターンは「誰も従わない」ことではなく「%%%自分が自分の指示にこだわって孤立する%%%」ことである。

開始直後

たとえ進路が決まっていなくとも、とにかく前進を始める。
他人の様子を見てから動き出すプレイヤーが初心者には多い。進路方向を合わせるという意味では悪くない心がけだが、常に敵に先手を許してしまう。
もし、他の味方も様子見で動かなかったら、誰も動かない。そうやって開始地点で動かないというのは最悪の負けパターンの1つなので絶対に避けたい。
先手を取ること、出遅れないことは序盤の有利不利に大きく関わる。

  • カウントダウンが始まったら前進入れっぱなし。
  • 開始後前進しながら味方の様子を見て、過半数の味方が反対方向に向かっていたら、進路を変えて合流する。

機動系においては開始直後の動作は更に重要。
中央付近のスポット位置に、敵より先につくことが勝敗を左右することもあり、出遅れると最悪の場合、何も出来ずに一方的に負ける。
なぜならば、多くのマップでは双方の開始地点付近は隠れる場所が少ないからである。
これには理由があり、開始地点付近が駆逐の狙撃場所として、見通しがよくなるように作られていることによる。
狙撃役の駆逐自身は、遮蔽物が頼りなくとも、前衛が中央付近を維持してくれる限り、敵の視界範囲と自身の隠蔽率によって、ある程度の隠蔽が保証される。


なので前衛も付かずに、この場所に味方が固まっていると、敵1台からスポットされた途端、あらゆる場所にいる敵戦力から、実に簡単に狙撃の袋叩きに逢うのである。
分散を恐れるからと言って、開幕から味方の様子を見るまで動けない中戦車は、その時点で害悪と言っても差し支えない。


最初の進行方向

進路方向が決まったら、「マップ外周側」と「中央寄り」の二手に分かれ、敵との中間地点手前を目指して進むのが望ましい。
レミングス有利と一般的に言われてきたBlitzであるが、完全な団子状態は、少しでも突破に手間取ると、容易に包囲される。
その分かれ方であるが、その車種が得意な地形が外側、それに合わせて合流するほうが中央寄り(中央に丘などの起伏がある地形では味方のいる側を維持)とするのが基本。
例えば中戦車の得意な砂漠や丘陵地に進んだ場合、重戦車はその中央寄りを押さえることで、敵との中間地点への到達を、外周を通って到達する中戦車に合わせることができる。
そのまま外周の撃ち合いから裏取りを狙う敵中戦車の侵攻を防ぐ、中戦車と前線を交代する、中央から外へ、敵中戦車を側面から押さえつけるなどの展開を状況に応じて選べる。


逆に重戦車の得意な市街地である場合、中戦車は中央寄りの場所を押さえて、素早く敵主力の裏取りに回ることが出来る。
万が一敵が団子状態で突破を狙ってきても、完全に両側に分かれるのと違い、互いに連携を取りやすいので、狙われた側の味方は、もう一方の味方に向かって逃げることで、返り討ちに持ち込みやすい。
なお、進路決定の項でも触れたが、カッパーフィールドだけはこの点において特殊で、両外側に分かれるのが基本。
なぜならば中央の窪地と外周はその高低差から連携を取りにくく、逆に外側同士は射線が極めて通りやすいからである。

偵察・索敵

偵察役を担う軽戦車や中戦車が目指す最初の場所は、敵味方の中間地点の手前の遮蔽物および茂みである。
これはほぼ全てのマップに備わっていると見ていい。ちょうど中央に位置する丘の起伏か、敵味方に対象的に配置された岩や建物などが目印となる。
この場所に敵の偵察よりも早く着くことで、多くのメリットが生まれる。
自分が偵察位置に着いた時点でまだ敵偵察が遮蔽物に隠れる前であれば、主戦場の制圧が半分近く成功している。
常に戦力の何割かを占める凡庸な戦車は、敵の発見や撃ち合いの開始があると、そこで足を止めてしまう。
これによって敵主力の主戦場への到達を遅らせる効果も期待できる。


偵察行動に慣れない初心者に最初にマスターしてほしいのは「撃たずに逃げる」という選択肢である。
ゲームの性質上、敵を見つけたらどうしても撃ちたくなる気持ちはある。
しかしここで、次のことをよく考えてもらいたい。


先頭に立って偵察しているということは、味方が追いつくまで自分は孤立しているということである。
その状態で発見した敵に発砲すると、自分も見つかる。
すると敵全員のマップに、自分だけが敵として表示されることになる。
とうぜん、駆逐は砲塔を向け、中戦車は駆けつけようとするだろう。
ところがその様子は、自分のマップには映らない。
見えないところで、自分を狙う敵が徐々に増えていくのである。
ゆえに、敵が集まって自分が逃げ場を失うまでの間に、行動を起こさなければならない。


偵察行動の要点

偵察役が最初の敵を発見した後に取るべき行動としては、次のどちらかから選ぶ。

  1. 見付けた敵に一発撃って、味方の居る方に向かって撤退する。

自機が装甲系かハルダウン系中戦車で、かつ、味方全体がこちらに来ている場合に限り、隠れるのみにとどめ、そのまま前線維持も有り。
ただし、市街地の偵察である場合、中戦車が一定の場所に留まる理由はない。装甲系中戦車であっても、一度は撤退して、別方向から立て直すほうが有利である。

  1. (特に茂みに隠れている場合)そのまま撃たずに様子を見て、敵の後続2~3台までをスポットする。

敵が中央を越えてきそうになったら逃げる。


偵察結果の読み方

自分以外が偵察を行い、最初の敵がマップに表示された時に、それを見てどう判断するかの考え方。


地形に適していない敵戦車を見つけた場合

丘陵地に重戦車が来ていたり、市街地に中戦車が来ている場合は、ほぼそちらへのレミングスが来ていると判断していい。
味方も同様にレミングス出来ている場合は、基本に忠実な行動を取れるかで勝敗が決まるので、主戦場ラインを挟んで対峙し、根気よく立ち回ろう。
遊撃は無理に敵の背面まで踏み込まず、「踏み込むふり」だけ見せて逃げ、戦線を散らすか、敵前衛を斜めから叩くなどで支援してみよう。


敵の偵察役と出会った場合

味方の大多数が来ていれば、来るまで牽制で様子を見てもよいが、撤退を考えると、自分のいる場所に来るまで必ずしも待つ必要はない。
敵も同じ状況だとすると、撤退できなくなる。
特に、マップ角まで偵察に踏み込んだ場合には、退路を断たれやすいので、迅速な判断が求められる。


敵がいない場合

考えられる敵の動きは

  • 入れ違い

自軍が丘陵地ルート、敵はHT主力ならそのまま進んで裏取りを狙う。
逆なら裏取りを警戒し、市街地に入る直前(両軍の開始地点あたり、遮蔽物が少ない)で迎撃・足止めする。

  • 待ち伏せ

ランダムマッチで意図的に布陣することは難しいが、チーム内で互いに様子見だったために、偶然迎撃態勢となることがある。
偵察が入れ違いと勘違いしてここに飛び込んでしまう事故が発生する。
両軍が軽中戦車主体で、丘陵地に来たのに相手が見えない場合はこれを警戒する。
重戦車が到着するまではそのまま様子を見て、追いついたら中央付近からの偵察を試みる。

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