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ウルトラセブンの登場怪獣(ウルトラセブンのとうじょうかいじゅう)は、特撮テレビ番組『ウルトラセブン』に登場した架空の怪獣・宇宙人・ロボット、その他の生物の詳細を記述する。
並び順は登場話数順とする。以下の解説には劇中での描写のほか、放映当時の雑誌設定も含む。平成ウルトラセブンの登場怪獣については各作品の項目を参照。
第1話「姿なき挑戦者」に登場。
地球人のことを「昆虫」呼ばわりし、地球侵略のために地球人を標本として集めていた。頭脳は発達しているが戦闘能力は殆ど無く、保護色で透明化したクール円盤の中からは決して出てこない。蜘蛛のような姿で大きな目があり、円盤内で浮遊している。円盤をダンが発案した噴霧弾に着色され、ウルトラホーク1号やウインダムと交戦後、円盤内に入ったセブンにアイスラッガーであっさりと倒され、さらわれた人々も救出された。
第2話「緑の恐怖」に登場。
突然変異により星全体が植物で覆われたワイアール星の出身で、全身が緑色の蔦のようなもので出来ている宇宙人。見た限りでは知性が無いように思われるが、実際には高度な知能を備えており、地球人を自分と同じ植物人間にして地球を支配するために来た。宇宙ステーションV3の石黒隊員を「チルソナイト808」という金属塊の中に閉じ込め、彼に化けて地球に侵入した。昼間は石黒隊員の姿をしているが、夜になると電子頭脳が入った金属塊を使って本来の姿に戻り、人々に特殊な液体を浴びせて次々と植物人間に変えていった。やがて周囲が警戒し始めたため石黒隊員の妻を従え旅行に見せかけて逃亡を図るが、電子頭脳が入った金属塊をダンに破壊されて人間の姿を維持できなくなり、箱根に向かう列車内で正体を現した。そして巨大化してセブンと戦闘するも、全身から放つ緑色の光線もセブンには効かず、アイスラッガーで真っ二つにされてエメリウム光線によって焼却された。なお電子頭脳が破壊された直後に金属塊がひとりでに割れたため、石黒隊員は無事救出された。
第2話「緑の恐怖」に登場。
ワイアール星人によって植物の姿に変えられた人間のこと。ワイアール星人と全く同じ姿で、主に夜中に活動して人間を特殊液で自分と同じ姿に変え、仲間を増やそうとする。ワイアール星人が倒された後、全員が元の姿に戻った。
第5話「消された時間」に登場。
陸地が星全体の10分の1しかない小さなビラ星から大船団で地球に侵攻した。高性能レーダーの核となる「ユシマダイオード」を持参して地球防衛軍極東基地へ向かうユシマ博士の飛行機を時間停止光線で捕獲し、博士に人格操作を施してスパイに仕立て上げ、基地を内部から破壊しようとした。しかし博士と交信しているところをモロボシ・ダンに見られ、博士を使ってダンを檻に閉じ込めることに成功するが、ダンはセブンに変身して脱獄。その後ウルトラ警備隊と円盤軍で対決するが、セブンのエメリウム光線によって自身の乗った円盤を打ち落とされ巨大化した。最期はアイスラッガーでセブンに胴と尾を切断され、続けて撃墜された円盤が墜落し炎上して絶命。
武器は口から吐き出す煙幕と時間停止光線。だが、煙幕はせいぜい相手の目をくらませる程度のものでしかなく、時間停止光線も、セブンの張り巡らしたバリヤーに防がれてしまった。自分達のことを「全宇宙の征服者」と呼び、母星でも星人達は徹底した軍事教育を受けているようだ。だがその割には登場した宇宙船団はあまり強力ではなく、あっさりとウルトラ警備隊によって全滅させられてしまい、挙句の果てには巨大化して戦った同胞に止めを刺す結果となった。
第7話「宇宙囚人303」に登場。
宇宙でも特に治安が悪いことで有名なコスモポリタス第8惑星のキュラソ星から逃亡してきた宇宙人。催眠術を得意とし、ガソリンを常食としている。キュラソ星の刑務所から一人乗りの小型円盤(作中での呼称はスペースポニー)に乗って逃亡してきたため、キュラソ連邦警察から地球防衛軍基地に警告が送られてきた。怪力と爪で遭遇した地球人を数人連続で殺害した挙句、頭部からの暗示光線でアンヌ隊員を操り、ウルトラホーク1号のβ号で宇宙空間に脱出しようとしたが、ウルトラ警備隊に追いつかれ空中ドッキングされてしまう。燃料が尽きかけたβ号の中で苦し紛れに炎を吐いて巨大化したものの、自身の放った炎が体内のガソリンに引火して自爆した。セブンとは戦わなかった。
物語中に登場したのはあくまで"一犯罪者"(ガソリンを盗んだ犯人)であり、キュラソ星連邦警察は地球に対し凶悪犯逃亡を通報している。事件後、「キュラソ星と地球の間に友好関係が生まれるだろう」とのナレーションが入る。
第9話「アンドロイド0指令」に登場。
地球侵略を狙う知能指数5万の宇宙人で、宇宙でもトップクラスの頭脳を持つとされている。そのためか、外観の殆どを占める脳細胞の他は三脚状の短い足があるだけで、変身能力を備えているものの戦闘能力は低い。老人に化けて子供達におもちゃの銃と催眠装置を仕組んだワッペンをばら撒き、「アンドロイド0指令」を実行しようとした(「アンドロイド0指令」とは、ある日の午前0時に彼等が配ったワッペンで催眠状態になった子供達が銃で大人達を殺害するという計画で、おもちゃの銃も彼等の指示で自動的に本物の銃になる)。アンドロイド少女ゼロワンを操ってダン・ソガ両隊員を追い詰めるが、あと一歩の所で失敗して逆に追い詰められて正体を現した。最期はセブンのエメリウム光線を喰らって溶けた。
一峰大二のコミック版でのチブル星人。セメント液でセブンの両腕を封じて攻勢に転じる。
一峰大二コミック版『ウルトラセブン』では、巨大化して夜の街を破壊しながらセブンと格闘戦を繰り広げる。カプセル状の爪に入った速乾セメント液をセブンに浴びせ、両腕を拘束してアイスラッガーを投げさせなくするも、自ら投げたビルの破片を利用して放たれたアイスラッガーで倒された。第9話「アンドロイド0指令」に登場。
普段はデパートで金髪のマネキン人形として存在するが、実際はアンドロイドで、チブル星人の指示で活動する。車も追いつけない程の速度で走り、手からは強烈な電撃と光線を放つ。最期はセブンのエメリウム光線を喰らってマネキンに戻り、倒れて砕けた。
第11話「魔の山へ飛べ」に登場。
惑星自体が寒冷化し、生物が絶滅の危機に瀕したワイルド星から来た。科学力は大変発達しているが、肉体が老衰して種族が滅びかかってるため、地球人の若い生命を奪いに来た。生命を奪う際には生命カメラを使用し、頭部の触角から金縛り光線を出して人間を麻痺させて一時的に操ることもできる。山中の氷穴に住居を構えて獲物を待ちうけるなど、宇宙人というより妖怪に近い描写がされていた。山中の連続失踪事件を調査に来たダンをも餌食にしてしまうが、ダンの仇討ちに来たキリヤマ隊長たちに山を追われ、円盤状のナースに戻ろうとしたところを、背後からソガ隊員にウルトラガンで撃たれ絶命した。
第13話「V3から来た男」に登場。
姿形は、別名の通り鳥に似ている。星全体が荒廃し、岩山だらけと化したアイロス星から地球に侵入した。地球侵略を狙い、円盤に乗って地球に侵入しようとしたが地球防衛軍の宇宙ステーションV3に察知され、ステーションホーク1号と戦闘態勢に入る。ステーションホーク3機のうち2機を撃墜して地球に侵入するものの、宇宙空間での戦闘のため宇宙船の燃料を切らしてしまう。そこでステーションホークの残り1機とウルトラ警備隊のウルトラホーク1号を攻撃し撃墜、脱出したウルトラ警備隊員の2人を拉致し、2人の隊員そっくりの偽者を作り出して地球防衛軍基地に潜入させ、固形燃料を奪おうとした。しかし作戦は失敗し、人質である隊員の解放と引き換えに固形燃料を渡すようウルトラ警備隊に要求し、要求が受け入れられるも約束を破って円盤で攻撃を開始して自らも巨大化して暴れ回った。武器は口から出す光弾。エメリウム光線を両翼で受け止め、体を回転させてアイスラッガーをはじき返す等、見かけとは裏腹に屈強である。最期は今回初使用のワイドショットを正面から浴びて大爆発した。星人がセブンにやられたのとほぼ同時に、円盤もウルトラホークによって撃墜された(なお、アイロス星人の円盤はメトロン星人のものと同様に分離が可能)。
第14話「ウルトラ警備隊西へ(前編)」、第15話「ウルトラ警備隊西へ(後編)」に登場。
暗黒の星と言われ、生物の存在は無いと思われていた第8銀河系にあるペダン星の出身。地球防衛軍のワシントン基地が発射した観測ロケットの調査資料の分析結果から、地球人と同等か、それ以上の科学力を持つ生物が存在することが確認された。観測ロケットを侵略と誤解し、「地球に対して復讐する」という無電をワシントン基地に送った。驚いたワシントン基地が緊急の防衛会議開催のために六甲山の防衛センターに招集した地球防衛科学斑のチーフたち(極秘のため全員身分を偽っていた)を、次々と暗殺していった。さらにワシントン基地の科学者で、ペダン星人にとって脅威となる情報を持つドロシー・アンダーソンを誘拐し、彼女に成り済ました星人が地球防衛軍基地に潜入、動向を探っていた。ペダン星人の最大の武器であるキングジョーの撃退方法を地球防衛軍が研究し始めると、ドロシーの解放及び地球からの撤退と引き換えに研究の中止を要求した。ダン隊員の説得によって地球防衛軍は要求を承諾したためドロシーを解放はしたが、彼女の記憶を封じた上、撤退は行わずに目的を地球侵略に切り替えて大円盤群を呼び寄せ、さらにキングジョーを使い破壊活動を行った。記憶を取り戻したドロシーの協力で完成した「ライトンR30爆弾」によってキングジョーが爆破されたため、円盤で宇宙に逃走しようとしたところをウルトラセブンのワイドショットで撃墜され、地球へ向けて進行していた大円盤群もペダン星へ引き返していった。ペダン星人の姿は人間体以外は常にシルエットでしか登場していないため、実体がどのようなものであるかは結局分からなかった。
第16話「闇に光る目」に登場。
正式には「アンノン星人」(アンノンせいじん)。ペガッサ星人と同様に、本来は争いごとを嫌う宇宙人。岩石質の身体をもつ巨大な怪獣として現れたが、実体は青白く光る眼の形をした脳だけの生命体で、無機物に寄生する能力を持つ。地球がアンノン星に打ち込んだ観測ロケットを侵略行為と誤解し、地球を破壊するためにやってきた。特殊な石に寄生することで怪獣に変身する。目から放つ閃光で地球人を気絶させることが可能である。ウルトラホーク1号と交戦したが全くダメージを負わず、キリヤマ隊長の弁解には耳を貸さなかったが、セブンと戦闘した末の説得に応じ、アンノン星に引き揚げている。
怪獣アンノンとなった場合、目からの緑色の怪光線、そして背中から放つ弾幕が武器となる。体が大変硬く、セブンのエメリウム光線でさえ大したダメージにはなりえなかった。
第17話「地底GO! GO! GO!」に登場。
ウルトラ警備隊が発見した謎の地底都市を警備する人間型の二足歩行ロボットで、右手は光線銃、左手は打撃用の丸い鉄球となっている。独特の言語を操り、光線銃で地底都市の侵入者を排除する。所属あるいは任務等により胸のプレートの模様が異なる(なお、撮影の際に胸のプレートを差し替えて3種類の模様の機体が登場した)。弱点は頭で、光線系の攻撃を受けると体中にスパークが走り、ガクッと膝をついて前のめりに倒れてしまう。ウルトラガンで倒せる程度の相手だが、拷問台から脱出したセブンは(わざわざ)ワイドショットで倒している(ロボットが爆発していないので、恐らく威力を最弱にして発射したものと思われる)。結局彼らが警備していた地底都市は誰がどんな目的で作ったのか、一切解明されないまま爆破された。
第18話「空間X脱出」に登場。
故郷のベル星の環境が悪化して暮らしにくくなったため、劇中の数年前から地球を訪れて試験的に擬似空間を作り上げ、自らが居住するのに適しているかどうかを確認していた。地球の大気圏内に擬似空間を作り出し、迷い込んできた地球人を捕らえていた。擬似空間内には、宇宙蜘蛛グモンガや、スフランによく似た宇宙植物、吸血ダニといった恐ろしい生物が棲んでおり、またベル星人自身も迷い込んできた獲物を自ら出す鈴の音のような怪音波で苦しませる。怪音波は聞いた者の脳波を狂わせ、まるでベル星人が何体もいるかのような幻覚を見せる。その他、分身能力や飛行能力もある。
セブンとの戦闘では人間を遥かに凌ぐ超感覚を持つ故、怪音波に弱いセブンを苦しめるものの、激しい格闘の末、空に逃げたところをスパイラル光線で撃ち落とされ、消えかけの擬似空間内の底なし沼に投げ込まれて擬似空間と共に消えた。そのため生死に関してははっきりしないままである。マナベ参謀が存在を知っていたので、以前にも来た記録が残されているのかもしれない。
第18話「空間X脱出」に登場。
ベル星人の作り出す擬似空間に棲む怪獣で、クモによく似た姿をしている。普段は草木の間などに隠れていて、獲物が近づいてくると鼻から青黒い強烈な毒ガスを吐き、相手が苦しんでいるうちに長い足を絡めて捕らえる。スカイダイビング訓練中に擬似空間に迷い込んだソガ、アマギ両隊員を襲おうとしたが、逆にスパイダー (火炎放射器)で倒された。また、救助に来た他のウルトラ警備隊員の前にも姿を現したが、こちらもウルトラガンで倒された。
第19話「プロジェクト・ブルー」に登場。
自称「宇宙の帝王」。ミヤベ博士が設計したバリア「プロジェクト・ブルー」により仲間の円盤が地球に侵入できないため、ミヤベ博士から設計図を奪おうとした。自分たち以外の知的生物の存在を許さず、地球がまだ火の玉だったころ冥王星の知的生物を滅ぼしたらしい(これが本当なら彼らはウルトラマンキング以上の高齢なのではないかと思われる)。ミヤベ博士を捕獲するため宇宙メリケンを使い、武器として光線銃やメリケンサックなどを使う。一度は降参するふりをして油断したセブンに襲いかかるなど卑怯な戦術を使う一方で、かなり身軽で格闘にも優れているが、最期は投げ飛ばされ岩に頭を打ちつけ吐血して絶命した。
画面上では3体のバド星人が確認されているが、そのうち2体はウルトラガンで倒され燃え尽きていた。したがって運動能力には秀でているが、個体としての力はさほどでもない。
第20話「地震源Xを倒せ」に登場。
暗黒星雲にあるシャプレー星出身。頭部は昆虫型で、イワムラ博士の助手のサカキに化け、地球の核であるウルトニウムを採取していた。宇宙金属でできたプレートを使って元の姿に戻る。催眠術を使い幻覚を見せることもできる。弱点は目で、そこをソガ、アンヌ両隊員にウルトラガンで撃たれ、ギラドラスの名を呼びながら炎上して崖から墜落、絶命した。
宇宙人にしては珍しく服を着ており、正体が露見した際には自らの名を怪盗の様に名乗るなど、異彩を放つ宇宙人である。なお、彼がウルトニウムを採掘していた目的は不明。
第20話「地震源Xを倒せ」に登場。
シャプレー星人が地球に連れてきた怪獣で、シャプレー星人に操られて地球の核である「ウルトニウム」という鉱石(架空の物質)を青沢山脈の地下深くで採集していた。地下を移動する際に地震を起こすため、不審に思ったウルトラ警備隊によって調査され、シャプレー星人の断末魔で地上に姿を現して暴れまわった。頭部には4つの結晶体があり、それを発光させることで天候を自在に操る。吹雪を起こしてセブンを苦しめたが、アンヌ隊員の呼びかけによって復活したセブンのアイスラッガーによって首を切断されて倒された(その際、切り口からウルトニウムが大量にこぼれ出た)。ギラドラスが変化させた天候は、セブンの手で元に戻された。
第21話「海底基地を追え」に登場。
地球侵略を狙う宇宙人で、体が小さく、種全体として虚弱体質のため、より住みよい環境を求めてヒトデのような形をした宇宙船で地球に侵入した。海底に沈んだ船などの残骸に目を付け、戦艦大和の残骸をベースに作ったアイアンロックスに強力な爆薬を仕掛けて地球防衛軍基地の近くで爆発させることで地球防衛軍の壊滅を図り、さらに調査のために海底を捜索していたハイドランジャー2機を円盤によって捕らえた。セブンにアイアンロックスが破壊され、円盤で逃げようとするが、解放されたハイドランジャーのミサイル攻撃によって円盤ごと爆破された。
セブンの両手両足を巨大鎖で拘束するアイアンロックス
第21話「海底基地を追え」に登場。
四半世紀前から相次ぐ戦争や海難事故で海の藻屑と化した多くの沈没船の残骸からミミー星人が作り上げた。 出現した国の近くに沈んだ沈没船を使っているらしく、日本に出現したのは太平洋戦争末期に沈んだ戦艦大和がベースになっていた。四方に砲弾を発射することができ、完全停止してから15分立つと体内に仕掛けられた爆薬が大爆発を起こす。 日本近海で多数の船舶を沈めた後で伊豆半島の下田港に出現し、セブンを巨大枷で拘束して道連れに自爆しようとしたが、動力源等をエメリウム光線で破壊されて敗れた。
第22話「人間牧場」に登場。
宇宙の彼方でオレンジ色に輝くブラコ星から地球に侵入した宇宙人で、個体としての力は地球人よりも強いものの、それ以外には特に戦闘能力をもたないため大宇宙船団で活動している。ソフトクリームに目と手足、そして口をつけたような姿をしている。母星で食糧とする胞子の栽培が年々困難になったため、地球人の女性を胞子の「牧場」とする為に地球に来た。アンヌ隊員とその友人のルリ子に赤い胞子を植えつけることに成功し、仮死状態にした。防衛隊基地に潜入し、アンヌ隊員を襲って胞子を植えつけた1匹はダン隊員を襲っている最中にキリヤマ隊長のウルトラガンによって射殺され、死体はウルトラ警備隊が検死解剖した。大円盤軍もセブンを捕獲するなど善戦したが、ウルトラホーク1号の盲滅法射撃により全滅した。
第23話「明日を捜せ」に登場。
03 (マルサン)倉庫を巨大な火の玉で爆破したが、地球侵略計画が占い師のヤスイに次々と言い当てられたため、ヤスイを暗殺しようとした。武器として光線銃を使用し、姿を消したり変身することも可能。自身はさほど戦闘能力が無いため、用心棒としてガブラを連れている。セブンに降伏を申し出た直後にガブラを差し向けたり、ヤスイをいったん解放した後も、円盤からガブラの首を遠隔操作してセブンを襲わせたりと、ゲリラらしくかなり姑息な手段でセブンを追い詰めたものの、最期はセブンのハンドビームによって円盤ごと爆破された。
シャプレー星人と同じく服を着ている。基地内には通常の戦闘員3体(ウルトラガンで射殺)の他、ヤスイを拷問していたリーダーとその補佐の女性のシャドー星人も1体確認されている。その他、基地の外を警備していた個体もいたが、こちらはダンによって投げ飛ばされた。
第23話「明日を捜せ」に登場。
普段はシャドー円盤内にミクロ化されており、一気に巨大化して円盤を破壊しようとしたセブンと戦った。シャドー星人に遠隔操作されているのでアイスラッガーで首を切断されても首だけが動き回ることができ(頭に受信装置がある)、猛毒の牙でセブンに噛みついて苦しめた。だがそれが逆に弱点でもあり、セブンのハンドビームで円盤を爆破されると首もドロドロに溶けた。
第24話「北へ還れ!」に登場。
氷の星カナン星から来た宇宙人。頭部は昆虫型で、登場した3体は全て女性と思われる。北極に設置したロケット灯台に身を潜め、北極付近をパトロールする地球防衛軍の戦闘機をオーロラ状の怪光線でコントロールし、民間機と衝突させていた。母星と環境のよく似た北極を自分達のものにすることが目的。ウインダムを赤色怪光線で操ってセブンに仕向けたが失敗し、正気を取り戻したウインダムに青色怪光線を浴びせて逃亡を図ったが、最期はセブンのワイドショットでロケット灯台ごと爆破された。
第25話「零下140度の対決」に登場。
ガンダーを操り、セブンや地球防衛軍基地を事実上活動不能とした宇宙人。幻影でしか登場せず、小さい体躯の割にやたらと態度がでかい。これまでに2度地球を氷河期にしたと語っているが、その目的は一切不明。寒さに弱いというセブンの弱点を突いてきて、結果的にセブンは地球での活動時間が制限されるという後遺症を負っている(この活動限界については、後にガッツ星人のセブン分析の際に詳しく語られている)。自身は戦闘能力がないのか、ガンダーが敗れるとセブンではなく地球人の忍耐に負けたと言ってあっさりと退散した。
第25話「零下140度の対決」に登場。
地球を第三氷河期にしようとするポール星人に操られている怪獣。その姿は長い顔に大きな口、カタツムリのような目玉と、実に奇怪である。また、鳩のような鳴き声を出す。口から吐く猛烈な冷凍ガスで、地球防衛軍基地周辺を氷付けにしてしまった。更に地中から防衛軍基地の動力室も破壊して隊員たちを大いに苦しめた。ミクラスと死闘を繰り広げ、力の面では少し押され気味だったが、飛行能力などを駆使してなんとか打ち負かす。しかしミクラスとの戦いで力を使い果たしたのか、セブンとの戦いではウルトラ念力で投げ飛ばされ、アイスラッガーで呆気なく倒された。
第26話「超兵器R1号」に登場。
シャール星座の第7惑星ギエロン星の出身。地球防衛軍の惑星破壊兵器R1号のテストにより破壊されたギエロン星より飛来した。正体は生物の居ない筈のギエロン星の小動物がR1号の放射能で変異したもの。ギエロン星は金星によく似た燃えない焦熱地獄で、地球人たちにとって生物が住めるような星だとは思えなかった。目的は定かではないが、母星を破壊された復讐と考えられている。武器は口から吐く放射能ガス(R1号の放射能を取り込んでいた物)と両手を近づけて発射するリング光線。また、頭部は自分の頭ほどもある隕石と正面衝突しても隕石の方が砕けるほどの硬さを誇る。両手でもある翼は太陽に向けることで目眩ましになる。そして翼と頭部はアイスラッガーも受け付けない。最大の特徴は再生能力で、ウルトラホーク3号に積まれた新型ミサイルで粉々にされるが、一晩で再生した。最期はアイスラッガーで頚動脈を切られて絶命。
特撮テレビ番組『アンドロメロス』に登場。ギエロン星獣をモチーフとした怪獣戦艦ギエロニアが登場した。
第27話「サイボーグ作戦」に登場。
機械と生命を結合させる改造技術に長けているボーグ星からきた宇宙人で、後に巨大化してセブンと戦う女性のボーグ星人と、もう1体が円盤で地球に侵入した。アサヒ沼に潜伏し、防衛軍の壊滅を企んだ。ウルトラ警備隊のノガワ隊員を監禁、サイボーグに改造して警備隊へと戻し、強力な威力を持つプレート爆弾を設置させて勤務交代で隊員達が集まる午前6時に爆破しようとした。ノガワ隊員が失敗して裏切ったことに気付き、防衛軍基地へ自ら侵入して殺害しようとしたが、ダン隊員に阻止され逃げながら変身、巨大化。最大の武器は頭部、中央にある突起から出す破壊光線。格闘センスにも優れており、その硬い体から繰り出す打撃も強力。パワーだけならセブン以上で、その上飛行能力も備えている。戦闘ではセブンの攻撃を避け崖下に落とし、事前にセブンの足に仕掛けておいたプレート爆弾で倒そうとしたが失敗。パンチを連続で浴びせてセブンをダウンさせ、破壊光線でとどめをさそうとするも、それをかわしたセブンが自分に向かって飛んできた為、逃げようとしたところをアイスラッガーで頭部を切られて、切り口から泡を吹いて倒れた。円盤内には仲間がいたが、ウルトラホーク1号が投下したマグネチックセブンで円盤を破壊され、巨大化してセブンと戦ったのは1体だけだった。ちなみに女性である。
第28話「700キロを突っ走れ!」に登場。
高性能爆薬スパイナーの実験を妨害するために、人間爆弾や地雷などを仕掛けてきた。妨害が失敗すると恐竜戦車を出現させた。いずれも人間体で登場し、死ぬと発光しながら蒸発する。ラリーでは1号車に乗り込んで、ダンとアマギを襲撃した。
第28話「700キロを突っ走れ!」に登場。
恐竜を戦車に乗せたのでこういう名前である。劇中ではキリヤマ隊長らに恐竜タンクと呼ばれていた。キル星人が高性能爆薬スパイナー運搬の妨害に失敗したため、スパイナーの実験を妨害するために実験場にある砂山から姿を現した。登場時より、実験に使うため設置していたと思われるスパイナーを咥えており、うかつに手が出せないのを良い事にセブンの左手を戦車で轢いてしまった。武器は目から出す破壊光線と強靭な尻尾、砲台から発射する砲弾等(また、戦車ならではの重量と突進力も侮れない)。攻撃力が非常に高い強敵である。最期はスパイナーの上を通ったときにセブンがスパイナーに向けてウルトラショットを発射し、スパイナーの爆発に巻き込まれて粉々になった。
第29話「ひとりぼっちの地球人」に登場。
シリウス系第7惑星のプロテ星から地球侵略のために来た。京南大学の丹羽教授となって、頭脳明晰だが地球嫌いの学生(一の宮)に正体を明かし、プロテ星に連れて行くと言う条件で彼に科学観測衛星と偽ったスパイ衛星を作らせた。自分の目的が地球侵略のために地球防衛軍の機密データを獲得することだと知って失望した一の宮を見て正体を現した。その後セブンに見つかり大学の庭に逃亡して巨大化。最大の武器は人間体でも発射可能な目から出す金縛り光線で、分身や幻覚等他にも多数の超能力を持つ。自分を本体と抜け殻に分離することもでき、セブンとの戦いではこの能力を利用して巨大化した抜け殻とセブンを戦わせていた。抜け殻は首を切られようが光線を受けようがビクともせず、光線も発射できる。抜け殻だけがセブンと戦い、本体は安全圏に隠れるという戦い方は、後のガッツ星人の時にも反映された。セブンと抜け殻が戦っている間に本体の人間体がプロテ星へ帰ろうとしたが、意識を取り戻した一の宮に1人用の転送装置に押し込まれ、彼もろとも本体は消滅し、抜け殻も姿を消した。
第30話「栄光は誰のために」に登場。
Pura01ガス状のプラスチック液をウルトラセブンの背後から騙まし討ちで噴射するプラチク星人
Pura03.jpgウルトラセブンの体に付着した霧状のプラスチック液は徐々に凝固してゆく
Pura04.jpg全身をプラスチック液の膜に覆われ、彫像と化してしまったウルトラセブン
Pura00.jpgガッツポーズで固まったセブンの姿を見て勝利を確信するプラチク星人
プラチク星から宇宙戦車を使って地球へ侵入。防衛軍の野戦訓練中に訓練の指示を出すマグマライザーをプラスチック液で乗員を殺害して占領し、戦車等に積まれた訓練用の弾と実弾をすり替えてウルトラ警備隊の全滅を図った。全身にプラスチックの欠片がついていて、骨格だけでも生きられる。武器は口から吐く相手をプラスチックの様に硬直死させるプラスチック液(名称は液だが、ガス状)。ガス状のプラスチック液の飛沫が対象物に付着すると粒状に固まり、前述のマグマライザー乗員2名は無数の粒状のプラスチックの薄膜で包まれたマネキン人形のような状態で硬直死しているところを発見された。
マグマライザーを奪還しに向かったアオキ隊員を倒したところでウルトラセブン出現。背負い投げで転倒したところで降伏の意思を手まねで伝える。これを信じたセブンが後ろを見せた隙を突き、背後からプラスチック液のガスを噴射する。虚を突かれたウルトラセブンは両腕を振ってプラスチック液のガスを振り払おうとするが徐々にその動きはスローになっていき、ガッツポーズのような姿勢のままマグマライザー乗員達同様、粒状のプラスチックの薄膜で包まれた巨大な彫像と化してしまう。その光景に驚くウルトラ警備隊員たちを尻目に、勝ち誇るプラチク星人はそこから飛翔して宇宙戦車に戻り、再び地球防衛軍への攻撃を続行する。固められたウルトラセブンは、心配するウルトラ警備隊員たちの目の前でプラスチック液を溶かし、プラチク星人を追って再度格闘戦となる。セブンのビームランプが点滅するほど、両者ヘトヘトになった戦いの終盤で、エメリウム光線で炎上し倒されたと思われた。しかし実は骨格だけでしぶとく生き残っており、背後からダン隊員を襲おうとしたところを、瀕死のアオキ隊員のウルトラガンで撃たれついに絶命した。
プラスチック液は人間には極めて致死性の高いもののようだが、セブンに対しては極僅かの間だけ動きを止めることしかできなかった。ただし、シナリオでは、プラスチック液を浴びせられたセブンは、これを「全エネルギーを集中して高熱を発し」溶かしていく。すべてのプラスチックが溶けた後、「ウルトラ・ビームは点滅し始めた」という記述がある(出典:「大人のウルトラセブン大図鑑」)。後にプラチク星人と格闘戦となったセブンがエネルギー切れ寸前になった理由は、プラスチック液でコーティングされた状態から脱出した時点で既に残りエネルギーが僅かになっていたためと考えられる。
第31話「悪魔の住む花」に登場。
とても小さな体で、他の生物に寄生する怪獣(細菌宇宙人と呼ばれることもある)。好物は人間の血液中にある「フィブリノーゲン」という成分で、寄生した人間の体内からこれを摂取する。また、寄生した人間を吸血鬼のように変えてしまう(寄生された人間は血液が不足し、同じ血液型の血液を探して彷徨い、人間までも襲ってしまう)。さらに寄生された人間は口から相手を気絶させる白いガスを吐けるようにもなる。宇宙から卵の状態で飛来し、香織少女に寄生していたところ、セブンがミクロ化して香織の体内に侵入し、そのまま体内で戦った。人の体内という事もあってむやみに攻撃出来ないセブンに対し、口から出す特殊な霧によって苦しめたが、香織の体に投与された薬の効果によって環境が変わり、血管に張りついていたところを回復したセブンのエメリウム光線で撃ち落とされ、シャボン玉のような泡を発するウルトラバブル(書籍によっては白血球と記述されている事もある)で溶かされた。
第32話「散歩する惑星」に登場。
アステロイドベルトから地球に侵入した惑星(「惑星」と言っても球体ではなく、外見は「島」である)にいて、頭部から誘導電波を出していた。おそらくロボットかサイボーグだったと思われる。妨害電波を出してダン隊員をセブンに変身できなくさせた。尾の力が強く、アギラを打ち負かすも、セブンのアイスラッガーで首を切断された。その後、頭部はセブンによって惑星を誘導するべく宇宙へ持ち去られた。
第33話「侵略する死者たち」に登場。
正体は幽霊で、この幽霊の集団は、謎の異星人が地球侵略の下準備として地球の防衛施設の場所やその構造を知るために送り込んだもの。実体がないためどんな攻撃も効かず、どこにでも侵入する。武器は相手をコップサイズに小さくするミクロ化フォグ。宇宙人はシャドウマンを最初は町中に唯の死体として放置し、ウルトラ警備隊の基地内に持ち込ませ、基地内でシャドウマンを動かして侵略行為をさせるというトリックプレーを行った。この作戦でまんまと目的の図面を手に入れた宇宙人だったが、大型円盤で戻るところをセブンに発見される。だが、逆に追跡してきたセブンに硬直化光線を浴びせ、空間に静止したままのセブンの四肢を小型円盤で捕らえ、巨大カプセルに封印して自分の星へ連れて帰ろうとした。しかし、データ転送の機械を地球に置きっ放しにしたため、ウルトラ警備隊が其処から居場所を逆探知し、セブンを巨大カプセルから救出。小型円盤はウルトラ警備隊に全滅させられ、宇宙人も大型円盤ごとセブンのワイドショットで爆破された。
第34話「蒸発都市」に登場。
具体的にどこなのかは不明だが、太陽系付近の惑星から飛来してきた泡状の不定形生物。高い知能と変形能力を持ち、人間の姿になって会話も可能。また、戦闘時には青いトゲに覆われた怪獣の姿になる。地球に来た目的は宇宙嵐からの避難であり悪意は一応なかったらしいが、滞在中の仮の宿にしようと東京の一都市を丸ごと田園地帯に移動させる(一緒に移動させられた人間は蝋人形のように硬直する)という迷惑行為に及んだため(また、アンヌの暴走をきっかけにウルトラ警備隊が事前の約束を裏切ったと見なして攻撃行動に移ったために)退治されることになった。武器は特に無いが、怪獣体ではハリネズミに似た体を使っての体当たりを得意とする。また、強力な催眠術を使いこなし怪しげな霊能力者や果てはセブンまで操り人形のように使役した(この際セブンは、ラドンのような声を出した)。人間体でコントロールルームに居るところをウルトラ警備隊のフルハシ隊員のウルトラガンを受けて泡になって巨大化。続けてコントロール装置を破壊され、正気を取り戻したセブンのエメリウム光線で倒された。
第35話「月世界の戦慄」に登場。
過去に一度宇宙船団で地球に侵攻しようとしたが、ウルトラ警備隊長キリヤマと宇宙ステーションV3隊長クラタのコンビによってヘルメス第3惑星の戦闘で全滅させられたザンパ星人の生き残りの一人。キリヤマ、クラタのコンビに復讐するため、クラタの部下のシラハマ隊員を殺害して入れ替わり、再びコンビを組む機会を待っていた。ペテロを操って地球防衛軍の月面基地を破壊し、キリヤマとクラタをおびき出した。遠隔指示器でウルトラホーク1号の計器を狂わせたり、通信を妨害したりした。一度はクラタ隊長の銃を奪ったがキリヤマ隊長に正体がばれ、レーザー銃で撃たれて死亡した。
セブンに口から水流を浴びせるペテロ
第35話「月世界の戦慄」に登場。
ザンパ星人に操られて月面基地を破壊した。ザンパ星人の断末魔で現れ、ウルトラホーク1号とステーションホーク2号を破壊しようとした。球体サボテンを寄せ集めたような姿で球体のうち一つに発光体があり、光弾を放ち、別の球体から水流を放つ。ぶよぶよした軟体動物のような体でセブンの打撃を吸収し、無力化した。月の夜の寒さに苦しむセブンに冷気や水流を浴びせたが、偶然落下した隕石の熱で回復したセブンの放ったワイドショットで大爆発した。
Kazumine_petero.jpg一峰コミック版。ザンパ星人の遠隔指示器で硬直するセブン
ペテロの破壊砂を浴び、物言わぬ砂像と化したセブン
過去の怪獣図鑑では写真ではなく、発光体が二つ描かれ、液体を放つ部分が中央に顔面になるように描かれた、本物と微妙に違うイラストが掲載されていた。第36話「必殺の0.1秒」に登場。
アルファ・ケンタウリ第13惑星のペガ星から来た。ペガ星は大気が非常に薄く、酸素がうっすらと漂っているだけの星なのでペガ星人達は地球の気圧に耐えられない。そのため地球上では決して円盤から外に出ず、円盤内から多くの地球人を操っている。地球に太陽系征服のための基地を作ろうと画策し、それを決行するのに邪魔な人工太陽計画を妨害するためゼムラー教授を殺害。更に最高責任者であるリヒター博士の暗殺を企んだ。ヒロタ隊員を防衛軍の射撃大会の優勝と引き換えに催眠装置で操ってソガ隊員を円盤に監禁し、同じく催眠装置で操った。武器は特に無く、円盤を使って敵を攻撃する。だが結局作戦は失敗し、セブンの説得にも応じず最期は円盤内でエメリウム光線を受けて倒された。ペガ星人の遺体はその後風船のように膨らんでしまった。
第38話「勇気ある戦い」に登場。
深刻な鉄不足に悩み、鉄の補給のためにクレージーゴンを連れて地球に来た。ラジオの『道路交通情報』を情報源に活動し、地上に濃霧を発生させて周囲から見えなくしてからクレージーゴン地上に送り込んで自動車を回収していた。ウルトラ警備隊によって偽の交通情報を流され、最新型のスペリウム爆弾を大量に搭載した自動車を採集してしまい、宇宙船もろとも爆破された。
第38話「勇気ある戦い」に登場。
バンダ星人が鉄の補給のために地球へ連れてきた。普段は星人の宇宙船に連結されており、活動時に分離して地上に降りてくる。右手がシオマネキのような巨大なハサミになっており、それで車をつまみ上げて胸のシャッターから内部へ取り込む。ウルトラ警備隊の機転により宇宙船が爆破されるとコントロールを失って暴走し、手当たり次第に暴れまわった。最大の武器は頭部から放つ破壊光線。怪力でエメリウム光線やアイスラッガーさえ跳ね返す強靱な装甲を持つが、セブンの捨て身の体当たり攻撃で停止した。
第39話「セブン暗殺計画(前篇)」に登場。
ガッツ星人がセブンの能力をテストするために送り込んだ。ガッツ星人の円盤内のモニター映像らしき白黒の回想シーンで登場。怪力で岩を投げつける等の他、水たまりに身を隠す(透明化?)などの能力もある。背中に翼があるが劇中では飛行していない。噛ませ役と思われることも多いが、セブンのビームランプ(ウルトラマンのカラータイマーに相当)を点滅させるなど、なかなか強いと思われる。セブンのアイスラッガーで首を切断されて倒された。ダンはアロンの名前を何故か知っていた。
第41話「水中からの挑戦」に登場。
地球侵略を狙い、円盤で地球に侵入して伊集湖の底に潜んでいた。姿は河童に似ており、その姿を利用して夜な夜な湖の周辺に姿を現しては住民を怖がらせて湖に人を近寄らせないようにし、湖の魚をほとんど食べてしまった。この話を聞きつけてやってきた「日本河童クラブ」に参加していたSF作家は「テペト星人こそ、河童そのものだ」という説を立てている。地球防衛軍のレーダーが円盤を捕捉してウルトラ警備隊が調査を開始したため本格的に行動を開始し、湖からテペトを出現させた。セブンにテペトが倒されて円盤で逃亡しようとしたが、ウルトラホーク3号に撃墜された。
なお、テペト出現前に4人程がフルハシ、アマギ両隊員に射殺されている。
第41話「水中からの挑戦」に登場。
テペト星人に操られ、伊集湖に現れた球体(卵と思われる)から姿を現した。河童に似ており、頭には皿がある。河童と同様に皿に水が入っている間は力を発揮し、水が無くなるとたちまち力を失ってしまう。エメリウム光線を皿に浴びせられて冷やしている場面があった。また、皿からは怪光線を出す。非常にずる賢く、セブンとの戦いでも降参する振りをして不意打ちをかけるなど卑怯な手を使った。最期は2度目の不意打ちをかけて水中に隠れたが、セブンの透視能力で見つけられてアイスラッガーで真っ二つにされた。
第42話「ノンマルトの使者」に登場。
地球の先住民族を名乗るノンマルトに操られる怪獣。出現時はウルトラ警備隊にこの怪獣がノンマルトだと勘違いされていた。数多くの吸盤を具えた蛸のような複数の足と怪力で簡単に船を沈めてしまう。一度ウルトラ警備隊の攻撃を受けるが死んだふりをしてやり過ごし、ノンマルトのグローリア号による地上総攻撃に伴って再び海上に現れた。複数の足でセブンに襲い掛かるが、最期はアイスラッガーで次々と足を切られて力尽きて海中に沈んだ。
第43話「第四惑星の悪夢」に登場。
地球から約120億万キロ(劇中のセリフより。120兆と考えて差し支えない物と考えられるが、「億万長者」などの言葉の存在から誤解を生んで脚本に書かれてしまった事が伺える。)離れた第四惑星に住む宇宙人。容姿や能力は地球人とほぼ変わらないが文明は遥かに進んでおり、2000年前に人間のサポート役として開発したロボット達の反乱で人間とロボットの立場が逆転してしまい、労働のエネルギー源として扱き使われていた。そのため第四惑星人の多くはロボット達に怯えながら暮らしており、反乱を試みる者達は次々に捕らえられ処刑されていた。年々人口が減少し、向こう500年の間に絶滅してしまうという状況に陥ったため、ロボット達が地球を植民地にする計画を立案したが、セブンに阻止された。しかし、セブンはロボットたちの中央センターと侵攻軍団を破壊しただけで去ってしまい、その後第四惑星のロボットと人間たちがどうなったかは一切不明である。
なお第四惑星の事件に遭遇したダン・ソガ両隊員は、地球帰還後にその存在を訴えるが信じてもらえず、宇宙航行時の人工冬眠中に見た夢として処理された。よって、第四惑星存在の真偽は謎のままである。
第43話「第四惑星の悪夢」に登場。
"長官"と付くため、他のロボットのリーダー的存在と思われる。第四惑星のロボットは本来人間のサポート役として作られたが、その優秀さから瞬く間に人間を追い越し、ついに奴隷としてこき使うようになった。ところが計算の結果、第四惑星の人間が絶滅することが分かり、新しい奴隷として地球人に目をつけた。セブン=ダンの乗ったロケット・スコーピオン号をわざわざ第4惑星に誘導し、セブンが居ない間に地球侵略を画策したが失敗、逆に地球に向かっていた侵略部隊を含め壊滅させられた。普段は冷静なようだが、機械なので融通が利かず、コーヒーの味が記憶しているデータと多少異なるだけで「ぬるい!砂糖も多い!」と怒り、コーヒーを入れた秘書(人間)に罰を与える。後頭部がメンテナンス用の蓋になっており、この蓋を開けて、頭部に詰まっている機械に油を差す。彼の執務室は凄まじい奥行きを誇る。
第43話「第四惑星の悪夢」に登場。
ロボット長官の部下。通常は部下を随えて市中を警戒し、人間(第四惑星人)を抑圧している。特徴として何か食べているのか口から何時もコリコリという音を発する。武器として常に拳銃を携帯している。また、人間の死刑執行等の判断は彼がしていると思われる。死刑執行を妨害しようとしたダン・ソガ両隊員に対し、拳銃をソガに向け発砲、負傷させた。ダンにも銃口を向けるが、署長が撃ったと同時にセブンに変身、巨大化した。
第45話「円盤が来た」に登場。
地球侵略を狙い、大円盤群で地球を一気に制圧しようと考えた。円盤を強力な磁気と不透視バリアーで星にカモフラージュして各地の天文台や観測所に見えないようにし、難なく地球に侵入しようとしたが、アマチュア観測者には円盤に見えるようになっていた。少年に化けてアマチュア観測者の一人(フクシン三郎)に近づいて同志として取り込もうとするが、フクシンの3度目の通報時に声を出した事から怪しんだウルトラ警備隊がウルトラホーク1号で宇宙パトロールに出動した。円盤群はウルトラホーク1号の活躍によって撃墜され、セブンと戦闘していた1体もセブンの猛攻の前に敗れ去った。
第46話「ダン対セブンの決闘」に登場。
目的は地球侵略。地球人と同じ容姿で(変身している可能性もあるが、劇中で正体を現すシーンは無いので不明)、若い女性、老人男性、中年男性他の4人。武器は特に無いようだが、にせウルトラセブンを作れるほどの技術と科学力を誇っている。女性のサロメ星人がダンをアジトの灯台におびき寄せて門に仕掛けたショック光線を浴びせて監禁し、自白装置のトークマシンでウルトラビームの秘密(MGSH3GWFB1)を聞き出した。セブンとにせウルトラセブンが共に海中に沈んだ後、浮かび上がってきたセブンを「我等のセブン!」だと喜んだが実はそれが本物で、最期は本物のセブンに海の果てに連れて行かれ、円盤(水中翼船にカムフラージュされていた)ごと爆破された。
この回のダンはウルトラ・アイを車中に忘れたり、罠が仕掛けてあると思われる敵のアジトに何の躊躇もなく潜入しようとして簡単に捕まるなど、非常にうかつで軽薄な行動が多かった。
第46話「ダン対セブンの決闘」に登場。
サロメ星人が地球侵略のためにセブンに似せて作り上げたロボットで、これを完成させるために彼らはダンからウルトラビームの秘密を自白装置を使って聞き出した。これにより、にせウルトラセブンは本物以上の力を持ったとサロメ星人達は信じた。外見は概ねセブンにそっくりだが、ロボットと言うこともあって腰や手足の関節部などにプロテクターがついているように見える。注視すれば分かりそうなものだが、地球防衛軍とアギラは気付かなかったようである(もっともサロメ星人自身、終盤では本物と偽物との区別が付いていなかった)。アギラを軽く翻弄したが、本物のセブンには勝てなかった。
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