ダイコニア帝国

ダイコニア帝国(Imperial State)はダイコン銀河独立戦争後にノウンスペース全域を領域として樹立した超大国。

名称

ダイコニア帝国

英称:

Dayconia Imperial State

略称:

旧帝国

政治体制:

中央集権

国家体制:

超巨大国家

敵対国:

恒星連邦

社会体制:

全体主義

人口

莫大

文化志向:

多様

経済体制:

限定的社会主義

通貨:

DBC

経済規模

莫大

軍備規模

莫大

領星系数:

莫大

領星数:

莫大

首都

ダイコニアナポリス

特徴[]

　ダイコン銀河の独立後に樹立した国家であり、様々な問題を素早く解決する為に中央集権体制となっている。当初は巨大国家という意味で帝国(Imperial State)と称していたが後に中央集権体制が強化され独裁へ偏向し、実際に皇帝による君主制の帝国と化した。中期以降は軍事力による恐怖支配と遺伝子操作を施した統制官による管理社会となった。

DBC[]

DBC(Dayconian Basic Credit / ダイコニアン・ベーシック・クレジット)はダイコニア帝国で使用されていた統一貨幣・通貨単位。帝国崩壊後もレムナントや連合帝国といった旧ダイコニア帝国系勢力圏内では通用する地域もある。なお、その通貨価値は帝国の崩壊によって著しく低下しており、崩壊前と比較して崩壊後は30000分の1の価値しかない。　

軍事[]

　ダイコニア帝国軍はダイコン銀河独立同盟及びダイコニア銀河共同が保有していた独立戦争時に運用されていた戦闘用宇宙艦船をそのまま引き継いでいたが、後に治安維持任務の為の軍拡し莫大な数の宇宙艦船やCTを保有していた。ダイコニア帝国軍の兵器のうち、インペリアル級巡航艦やダイコニア級宇宙戦艦、CTではミニットマンなどが良く知られている。

ファルシオン艦隊[]

　ファルシオン艦隊は独立戦争時に鹵獲した恒星連邦製の宇宙艦船のうちの稼働する艦艇のみで編成された皇帝直属の特務艦隊である。強大な戦力となる為その存在は秘匿されている。崩壊後にその存在は有名となり様々な勢力が捜索しているが発見できていない。

歴史[]

　ダイコン銀河のノウンスペ－ス全域を巻き込んだ独立戦争に勝利した後に独立戦争の為に結成されていたダイコン銀河独立同盟はすぐさま軍事活動から復興活動と行政活動を重視したダイコニア銀河共同体と名前を変え、星間連邦国家に姿を変えている。独立戦争で受けた銀河全土にわたる傷は大きく行政機関や法治制度が機能しない地域が多く混乱が続いていた。また戦中に攻撃を受けず戦後も強い経済と軍事力などの影響力を持ち続けた惑星の多くは反連邦の姿勢を示さず、独立運動に加担しなかった惑星を批判する事が耐えなかった。

帝国樹立[]

　民主主義的な選挙で選ばれた代議員が議会に参加し議論して活動を決めて行政を行う事は非常に時間のかかる事であり、宇宙船がスキップドライブを使用して超光速で移動してもスピリチオン通信網による超光速通信を使用しても時間のラグは数週間から数ヶ月におよび、更に戦後の混乱から無法地帯と化した惑星も少なくない事から地域での自治制すら実現できていなかった。遅れる復興に対する住民の不満は各地で民主主義批判を生み出しダイコン銀河共同体は解体され、カリスマ性の高いラム=パドゥ=ディコニアル元ダイコン銀河共同体特級総官を中心とした中央集権型のダイコニア帝国が樹立する事になった。民主主義的ではないもののディコニアル最高総官と少人数の中央議会の指示次第で素早く復興事業や法整備、インフラ再生が行える体制となりダイコニア帝国は多くの住民から熱烈な支持を受けていた。

軍事支配[]

　帝国の中央集権体制による復興事業によってノウンスペース各地の生活が安定し始めると再び共和主義や民主主義、ダイコニア帝国からの独立を求める声が高まり各地でデモや市民運動が頻発していった。しかし、復興やインフラの再生は不完全であり経済が発展し、利益を出す惑星を独立させる事はいまだに復興が進まない地方を見捨てる事になるとして帝国は分離運動を批判している。だが地方からは未だに復興が進まない事からの不満が生じており帝国を非難する声も多く帝国中枢部はその板ばさみに悩まされていた。結果的に帝国は無理解な大衆の管理政策を推し進め自治権を剥奪し、より強い中央集権化していった。また、帝国は暴力的な分離運動を予防する為に軍備を拡大させている。恒星連邦による再侵略を想定し創設されていた少数精鋭の帝国軍は治安維持軍として再編され、爆発的な軍拡が行われた。帝国軍の治安維持の為の粛清は各地で実行され軍による恐怖支配体制が確立した。

支配体制再革新[]

　軍事力と恐怖による支配は各地での反帝国運動を封殺したが逆に地下運動化が進んでしまい実態が不明確で根強いものとなってしまった。そのため帝国は住民らの求める自治を限定した形で与える事でガス抜きをして反帝国勢力の撲滅を試みた。帝国は遺伝子を操作してあらかじめ感情を抑え常に理論的且つ合理的に思考できる人間『レギュレーター』を創りだし、彼らを各地の統制機関へ派遣し統制官としての任を与えた。同時に各地の地方統制機関に自治権を与えている。彼らは大衆から歓迎されなかったものの実際に帝国への反発を軽減させており、帝国の統治体制に貢献した。また、この遺伝子操作による感情や思考の制御を多くの人々が施術している。更に人間の能力の発展を求めて遺伝子を組みかえられた人同士の交配が行われ、生まれた子どもが通常の遺伝子操作では不可能な能力の向上を実現させた事から血統主義が復活した。その血統をひいた子孫たちは経済や政治、科学、スポーツ、軍事等あらゆるジャンルで成功者を生み出し貴族と称される特権階級を作り出している。

エクソダス（大逃争）[]

　帝国の支配体制は軍事力と遺伝子操作を受けた統制官によってび安定期を迎えたものの巨大過ぎる領域すべてを統治するには不完全であり、恐怖支配の実行者である軍と偽りの地方自治を担う統制官らはそれぞれの権限を追求し、大衆は行き所のない不満を抱え続けており、一度火がつけば何者にも止められるものではなくなっていた。帝国は建国300周年に際する大規模な祝賀行事を決行したがこの最中に皇帝の暗殺が実行された。主犯格は不明であったが多くの権力者は皇帝の死による混乱を求めていたのは確かであった。新皇帝の座をめぐる皇室間の争いによって玉座が空席となると各地で分離運動や軍事クーデターが発生し、皇帝の存在も無視された。この事態から皇族の一部が信頼できる軍の一部や組織と共に帝国からの脱出を試みた。この脱出に成功したアプフェルクーヘン家とマトゥメル家は後に連合帝国を樹立させている。それとは別に脱出した皇族も多く、シャルルル家は後のフランシス共和国で一般市民となり、バウムクーヘン家は全員が暴徒に殺害され血が途絶えている。

帝国崩壊[]

　帝国は一部の皇族や軍部が中枢から離脱してもなお事態の収拾に務めたが地方では指揮を外れた軍や統制官らが分離と独立を宣言し、帝国が確かに統治している宙域や惑星、軍事力は大幅に減少していた。各地の紛争に介入し再度帝国の支配下に治めようとする活動はかえって国力の衰退を招き、疲弊した帝国は徐々に崩壊していった。この後に外征中の艦隊が各地に残存していた部隊を取り込みながら帰還し、ダイコニアンレムナントと称して帝国の復活を訴えている。

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