▼???
屋敷に集められた探索者の前には一人の男がいた。
「ようこそお越しくださいました。」
彼の背後には巨大な円柱型の装置が佇んでいた。
装置の周りには十三の椅子が取り付けられており、どれもにコード付きのヘルメットが垂れ下がる。
「依頼を達成するために、あなた方はこの装置にて粒子世界。」
「データにて構築されたハーメルンの町へ赴いていただきます。」
「その世界はまさに、この十二星座館で起きた殺人事件の当時が再現されています。」
「あなた方はそこで館の主、つまりは真犯人を見つけ出し。」
「そして、事件の謎を解かなければいけません。」
「世界は正しく再現されています。」
「データ状の世界でもあなた方の才能はいかんなく発揮され、そして、死は正しく死でしかありません。」
「これをあなた方にはゲームだという、間違った認識はしないようにご忠告しましょう。」
「──あなた方はこの謎を解かなければ、生存という生命としての義務を果たせなくなるのですから。」
「さあ、席について。」
全員は逃れられないことを察していた。
才能豊かな裏の顔を持つあなた達だからこそ、逆らえない神の意思を感じ取れていたのだ。
全員は椅子に座る。
逆らえない心はあれど、死ぬ気など毛頭ない。
我々は超一流の──※※※なのだから。
殺される前に、この世界を殺してだって生き延びてやろうとも。
機械の起動音──
電子の世界に構築されたあなたが初めて見たものは、「 Hello world 」
自己の存在は認識=意識の接続だ。
──脳の活動とは、パソコンの電気信号だ。
──記録を書き換えれば人の認識が変わり、世界は構築し直される。
──人間は初めから無意識で繋がっている。
肉体なんて誰もいらないと、君は気づいてしまうだろうか。
語られないこの幕間にして真実を述べよう。
装置に繋がれた彼らは、ただ眠っているだけだ。
はじめから電脳世界には、思考ルーチンと記録で構築された彼らがいたのだ。
「今この瞬間。 あなた方はそちらの世界に旅立った。」
「あなた方にとってこれはゲームではない。」
「しかし、我々にとってはゲームに過ぎない。」
さあ、PL諸君。
──PC達の観測を始めよう。
「十二星座館殺人事件」
だるま倉庫様
―あなた達12人は各々が超一流の探偵であることを自覚している―
ーあなた達12人はそれが表の顔であることを自覚しているー
あなた達へ届いた依頼は同じものだ。
一つは、「館の主を見つけること」
もう一つは、「館で起きた事件を解き明かすこと」
導入
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧