前立腺がんー少数転移ー去勢抵抗性前立腺がん

 

---

【ランダム化試験】

Francolini G et al. J Clin Oncol. 2023. PMID 37733977
・去勢抵抗性前立腺がんの少数転移；アビラテロン（ザイティガ）＋プレドニゾン（AAP） vs アビラテロン＋体幹部定位放射線治療（AAP＋SBRT）
＜結論＞去勢抵抗性前立腺がんの少数転移（オリゴ転移）の患者において、アビラテロン＋ステロイド治療単独と比較して、体幹部定位放射線治療を加えることにより臨床的なベネフィットが認められた。
・ランダム化第2相試験、ARTO、イタリア
・（１：１）の割合でAAP単独群とAAP＋SBRT群にランダム化を行った。
・SBRT群では全転移病変に対し100 Gy3（α/β = 3）以上を照射した。
・主要エンドポインt：治療6ヶ月後の生化学的奏効率（BR）；ベースラインから50％以上の低下と定義
・完全生化学的奏効（CBR）：6ヶ月時点のPSA値 0.2 ng/mL未満と定義
・2019年1月～2022年9月の期間に157例が登録された。
・生化学的奏効率（BR）：APP＋SBRT群 92%、APP単独群 68%（オッズ比：5.43, 95% CI 2.05-13.88）
・生化学的完全奏効率（CBR）：APP＋SBRT群 56%、APP単独群 23%（オッズ比：4.22, 95% CI 2.12-8.38）
・APP単独と比較して、APP＋SBRT群の無増悪生存が良好であった（ハザード比 0.35, 95% CI 0.21-0.57）

---