胃がんーネオアジュバント化学放射線療法ー免疫療法

ページ名:胃がんーネオアジュバント化学放射線療法ー免疫療法

 


【シンチリマブ】

Wei J et al. Nat Commun. 2023. PMID 37580320
・胃がん/食道胃接合部がんに対するネオアジュバント免疫化学放射線療法
・第2相試験、中国
<結論>胃がん/食道胃接合部がんに対する周術期治療において、シンチリマブと化学放射背療法の有効性と安全性プロファイルは有望な結果であった。
・シンチリマブ(抗PD-1抗体)と化学療法(S-1 + nab-PTX)による導入化学療法後(1サイクル)、免疫化学放射線療法(45 Gy、nab-PTX および シンチリマブ併用)後、シンチリマブ+S=1+nab-PTXによる地固め化学療法(3サイクル)を行い、1~3週後に手術を行った。
・術後補助免疫化学療法として、シンチリマブと化学療法を3サイクル施行した。
・主要評価項目:病理学的完全奏効率
・34例が登録され、13例(38%, 95% CI 22-56%)で病理学的完全奏効が得られた。
・無病生存期間(DFS)(中央値)17.0ヶ月、無イベント生存期間(EFS)(中央値)21.1ヶ月
・全生存期間(中央値):未到達、1年全生存率:93%(95% CI 50-100%)
・ネオアジュバント治療期間中の有害事象(G3+)発生率は50%(17例)
・バイオマーカー解析では、治療前のCD3+T細胞、CD56+NK細胞、M1/M1+M2様マクロファージ浸潤が病理学的完全奏効と関連していた。


 

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