乳がん
・T1-2N1・炎症性乳がん・少数転移/オリゴ転移・転移性脳腫瘍・ネオアジュバント化学療法...
・有害事象
<ランダム化試験>
Lin SH et al. J Clin Oncol. 2020. PMID 32160096
・食道がんに対する化学放射線療法;陽子線治療(PBT) vs 強度変調放射線治療(IMRT)
・ランダム化第IIB相試験、米国
<結論>食道がんに対する化学放射線療法において、強度変調放射線治療(IMRT)と比較して、陽子線治療(PBT)により同等の無増悪生存を維持しながら有害事象の発生リスクと重症度の低減が可能であった。
・照射線量:50.4 Gy
・2012年4月に試験開始、2019年3月にNRG-GI006が開始されたため、予定の67%の患者登録の中間解析の直前に終了し解析が承認された。
・145例の患者がランダム化され、陽子線治療群(PBT)73例、強度変調放射線治療群(IMRT)72例。
・107例の患者(PBT群 46例、IMRT群 61例)で評価が可能であった。
・経過観察期間(中央値)44.1ヶ月
・51例(PBT群 21例、IMRT群 30例)に対して手術/食道切除術が行われた。
・総毒性負荷(TTB, total toxicity burden)の平均は、強度変調放射線治療(IMRT)と比較して陽子線治療(PBT)で低かった(PBT 17.4 vs IMRT 39.9)
・強度変調放射線治療(IMRT)と比較して、陽子線治療(PBT)で平均総毒性負荷(TTB)が低い事後確率は0.9989で、中間解析の中止境界である0.9942を超えていた。
・3年無増悪生存率:50.8% vs 51.2%、全生存率:44.5% vs 44.5%;生存成績は両群間に有意差を認めなかった。
<システマティックレビュー/メタアナリシス>
Zhou P et al. JAMA Netw Open. 2023. PMID 37581887
・食道がんに対する放射線治療;陽子線治療(PT)vs X線治療(XRT)
・システマティックレビュー/メタアナリシス
<結論>食道がんに対する放射線治療において、X線治療と比較して、陽子線治療では危険臓器(OARs)への照射線量減少、治療関連毒性の減少、良好な予後との関連を認めたが、解釈には注意が必要である。
・45件の研究を組み入れメタ解析を行った。
・X線治療と比較して、陽子線治療では危険臓器(OAR)への線量が有意に減少していた。
・X線治療で全生存が有意に不良(HR 1.31, 95% CI 1.07-1.61)であったが、無増悪生存に有意差を認めなかった。
・根治的放射線治療のサブグループ解析では、X線治療で全生存(HR 1.42, 95% CI 1.14-1.78)および無増悪生存(HR 1.48, 95% CI 1.06-2.08)が有意に不良であった。
・病理学的完全奏効率は両群で同程度であった。
・陽子線治療で放射線肺臓炎(G2+)、心嚢水貯留、リンパ球減少(G4+)の発生が少なかった。
・陽子線治療群の全生存率:1年 89%、2年 71%、3年 63%、5年 56%
・陽子線治療群の無増悪生存率:1年 65%、2年 56%、3年 48%、5年 42%
・陽子線治療群の有害事象:放射線食道炎(G2+)50%、食道炎(G3+) 8%、放射線肺臓炎(G2+) 2%、胸水貯留(G2+) 4%、心嚢水貯留(G2+) 3%、リンパ球減少(G4+) 17%。
シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。
・T1-2N1・炎症性乳がん・少数転移/オリゴ転移・転移性脳腫瘍・ネオアジュバント化学療法...
<後ろ向き研究>Rogé M et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2024. PMID 38621608・炎症性乳がんに対する乳房切除術後放射線治療...
・体幹部定位放射線治療・免疫療法・vs 手術...
<第2相試験>Ito K et al. Jpn J Radiol. 2024. PMID 38625476・子宮頸がん、腔内小線源治療不適格例に対する体幹部定位放射線治療(SBRT)・第1...
Zhang Q et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2024. PMID 38631536・切除不能III期非小細胞肺がんに対する化学放射線...
・救済放射線治療(SRT)・炭素イオン線治療/重粒子線治療・骨盤内リンパ節転移陽性(N1)・少数転移/オリゴ転移・有害事象<第2相試験>Nakamura K et al. Int J Clin Onc...
<ランダム化試験>Zhang Q et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2024. PMID 38631536・切除不能III期非小細胞肺がんに対する化学放射線療法...
・寡分割照射・体幹部定位放射線治療(SBRT)・免疫療法・EGFR変異陽性・KRAS遺伝子変異...
・vs 通常分割照射...
・アジュバント放射線療法<レトロスペクティブ研究>Zou MX et al. Cancer Med. 2023. PMID 37329224・胸腺扁平上皮がんの予後因子・レトロスペクティブ研究、中国・...
<レトロスペクティブ研究>Fu H et al. Ann Surg Oncol. 2016. PMID 26474558・胸腺がんに対する外科的手術施行例の予後・レトロスペクティブ研究、中国<結論>胸...
・胃がん・外陰がん・肝細胞がん・胸腺腫瘍・子宮頸がん・食道がん・腎細胞がん・膵臓がん・前立腺がん・胆道がん・直腸がん・頭頸部がん・肉腫・乳がん・尿管がん・脳腫瘍・肺がん・皮膚がん・少数転移/オリゴ転移...
・胸腺がん...
<第3相試験>Machiels JP et al. Lancet Oncol. 2024. PMID 38561010・局所進行頭頸部扁平上皮がんに対する化学放射線療法;ペンブロリズマブ併用 vs 化...
・寡分割照射・化学放射線療法・緩和照射・再照射・舌がん・中咽頭がん・少数転移/オリゴ転移...
・アジュバント放射線治療...
<レトロスペクティブ研究>Tian Q et al. J Clin Oncol. 2024. PMID 38560819・早期舌扁平上皮がん(T1-2N0M0)に対する術後放射線治療(PORT)・後ろ...
・免疫療法併用・カルボプラチン併用・ラパチニブ...
・(化学)放射線療法...
Okonogi N et al. Jpn J Radiol. 2024. PMID 38568430・外陰がんに対する根治的(化学)放射線療法、JROSG調査・対象:外陰がん(扁平上皮がん/腺がん)、...