乳がん
・T1-2N1・炎症性乳がん・少数転移/オリゴ転移・転移性脳腫瘍・ネオアジュバント化学療法...
【システマティックレビュー/メタアナリシス】
Marwah R et al. J Neurooncol. 2023. PMID 37733174
・高悪性度神経膠腫(hHGG);再照射、全身療法、再照射+全身療法
・システマティックレビュー/メタアナリシス
<結論>高悪性度神経膠腫の再発例に対する再照射単独や全身療法単独と比較して、再照射と全身療法の併用により無増悪生存や全生存が改善し、毒性も許容範囲である可能性がある。特にベバシズマブと再照射が併用された場合には放射線脳壊死の発生リスクの低減も期待できる。
・31件の研究(ランダム化試験 3件、非ランダム化研究 28件)(2,804例)を組み入れた。
・全身療法単独と比較して、再照射+全身療法群の無増悪生存(HR 0.57, 95% CI 0.41-0.79)および全生存(HR 0.73, 95% CI 0.56-0.95)が良好で、有害事象(G3+)に有意差を認めなかった(RR 1.03, 95% CI 0.57-1.86)
・再照射単独と比較して、再照射+全身療法群で無増悪生存(HR 0.52, 95% CI 0.38-0.72)および全生存(HR 0.69, 95% CI 0.52-0.93)が良好であった。
・再照射±ベバシズマブ非併用全身療法と比較して、ベバシズマブを併用した再照射+全身療法で無増悪生存(HR 0.46, 95% CI 0.27-0.77)および全生存(HR 0.42, 95% CI 0.24-0.72)が良好で、放射線脳壊死の発生リスクは低かった(RR 0.17, 95% CI 0.06-0.48)
【後ろ向き研究】
Yilmaz MT et al. J Neurooncol. 2024. PMID 38383875
・膠芽腫に対する定位放射線治療(SRT)による再照射
・後ろ向き研究、トルコ
<結論>膠芽腫に対する治療後の増悪に対する定位放射線治療による再照射は有効な治療法である。無増悪生存期間(14ヶ月以上)、高線量の再照射、再照射後に偽増悪(pseudo-progression)がみられた若年者では生存成績が良好であった。
・対象:2009-2022年、定位放射線治療(1-5分割)による再照射が行われた膠芽腫(GBM)症例77例
・再照射までの期間(中央値)14ヶ月(範囲:6-68ヶ月)
・定位放射線治療(SRT)の主な線量分割は30 Gy/5回(18-50 Gy/1-5分割)
・再照射後の経過観察期間(中央値)9ヶ月(範囲:3-80ヶ月)
・再照射後の1年全生存率:46%、無増悪生存率:35%
・再照射の線量および偽増悪(pseudo-progression)が全生存および無増悪生存の有意な予後因子であった
・無増悪生存期間(14ヶ月以上)は無増悪生存の有意な予後因子であった
・定位放射線治療による再照射の忍容性は良好で、目立った急性期有害事象を認めたなかった
・経過観察期間中に放射線脳壊死を17例(22%)に認め、14例(82%)は無症候性であった
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