膵臓がんー体幹部定位放射線治療

ページ名:膵臓がんー体幹部定位放射線治療

<システマティックレビュー>

Shouman MA, et al. Clin Transl Radiat Oncol. 2024. PMID 38370495
・膵臓がんに対する体幹部定位放射線治療、システマティックレビュー
・対象:10年以内に報告された膵臓がんに対する体幹部定位放射線治療の前向き研究
・31件の研究(合計 1,571例)を対象とした;局所進行膵がんを対象とした研究14件、切除可能境界膵臓がんに対するネオアジュバント治療の研究9件、根治切除術後のアジュバント治療に関する研究2件、孤立性局所再発に関する研究2件、MRIガイド下放射線治療の研究4件。
・局所進行膵臓がんに対する体幹部定位放射線治療の局所制御率は良好で、いくつかの研究では切除可能な状態となることが報告されており、実質的な切除率は39%に達していた。
・MRIガイド下放射線治療の利用は重篤な毒性を最小限に抑えながら、高線量を照射を行うという課題の解決につながる可能性がある。
・切除可能境界膵臓がんでは、体幹部定位放射線治療と新しい導入全身療法を組み合わせることにより最大80%の切除率の達成が報告されている。
・術後のアジュバント治療における体幹部定位放射線治療は、アジュバント化学療法と比較して明らかなアドバンテージはなさそうである。
・孤立性の局所再発や疼痛緩和を目的とした体幹部定位放射線治療のデータは限られているものの、後ろ向き研究のデータからは肯定的な知見が得られている


 

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