肝細胞がんー体幹部定位放射線治療ーvs RFA

ページ名:肝細胞がんー体幹部定位放射線治療ーvs RFA

 


<システマティックレビュー/メタアナリシス>

Li LQ, et al. Clin Oncol (R Coll Radiol). 2023. PMID 37541936
・サイズの小さな肝細胞がん(HCC)に対する体幹部定位放射線治療(SBRT)
・システマティックレビュー/ネットワークメタアナリシス
<結論>サイズの比較的小さな肝細胞がんにおいて、体幹部定位放射線治療(SBRT)はラジオ波焼灼療法(RFA)や外科手術に代わる第一選択の治療として推奨できる可能性が示唆された。全生存成績に関しては除去不能なバイアスの存在を考慮して慎重に解釈する必要がある。
・対象:最大径 5cm以下、3個以下の肝細胞がん;外科手術やラジオ波焼灼療法(RFA)と体幹部定位放射線治療を比較した。
・45件の研究、21,468例の患者を組み入れ解析
・比較可能なデータを用いたネットワークメタアナリシスにおいて、外科手術と比較して、体幹部定位放射線治療後の長期生存成績は不良な結果であった(3年 OR 1.39 ,95% CI 1.30-1.89, 5年 1.33, 95% CI 1.06-1.69)
・ラジオ波焼灼療法(RFA)と比較して、体幹部定位放射線治療(SBRT)後の1年無増悪生存は良好で(OR 0.39, 95% CI 0.15-0.97)、その他の治療成績は同等の結果であった。
・体幹部定位放射線治療(SBRT)後の重篤な合併症の発生率が他の治療と比較して低かった(vs 外科手術;OR 0.62, 95% CI 0.42-0.88)(vs ラジオ波焼灼療法;OR 0.2, 95% CI 0.03-0.94)


 

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