食道がんー少数転移

ページ名:食道がんー少数転移

 


【Review】

Sato Y et al. Cancers (Basel). 2024. PMID 38398095
・食道扁平上皮がん(ESCC)少数転移/オリゴ転移、Review


【局所療法+全身療法 vs 全身療法単独】

Liu Q, et al. Lancet Gastroenterol Hepatol. 2024. PMID 37980921
・食道がん 少数転移/オリゴ転移;局所療法+全身療法 vs 全身療法単独
・第2相ランダム化試験(2019年3月-2021年9月)、ESO-Shanghai 13、中国
<結論>全身療法を施行する食道がん 少数/オリゴ転移患者において局所療法を追加することにより無増悪生存を有意に改善しうる。
・対象:食道扁平上皮がん、原発巣は制御されており、1-4個の少数転移
・全身療法のレジメンは治験医師の裁量;化学療法単独、抗PD-1抗体単独、化学療法+抗PD-1抗体
・116例をスクリーニング、適格例 104例をランダム化;局所療法群 53例、全身療法単独群 51例
・抗PD-1ベースの全身療法施行率:局所療法群 38%、全身療法単独群 45%
・経過観察期間(中央値):30.5ヶ月(IQR 24.7-37.8ヶ月)
・無増悪生存期間は局所療法群で良好;無増悪生存期間(中央値):15.3ヶ月 vs 6.4ヶ月(層別ハザード比 0.26, 95% CI 0.16-0.42, 層別 log-rank SS)
・局所療法群で急性期の食道炎(G1-2)の増加を認めた(19% vs 2%, SS)
・治療関連有害事象(G3+)発生率は両群で同等(47% vs 41%, NS)
・主な有害事象は白血球減少(32% vs 35%)、好中球減少(36% vs 39%)
・治療関連死亡:局所療法群 2例、全身療法単独群 1例


 

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