乳がん
・T1-2N1・炎症性乳がん・少数転移/オリゴ転移・転移性脳腫瘍・ネオアジュバント化学療法...
<第2相試験>
Kuerer HM, et al. Lancet Oncol. 2022. PMID 36306810
・乳がんに対するネオアジュバント全身療法後、病理学的完全奏効例に対する手術の省略
・第2相試験、米国、NCT02945579
<結論>ネオアジュバント全身療法後に生検にて病理学的完全奏効(pCR)と判定された患者において、乳房手術を省略した場合の初期の治療結果は良好で、手術の省略の可能性が示唆された。
・対象:40歳以上、乳がん、cT1-2 N0-1 M0、トリプルネガティブ/HER2陽性
・標準的なネオアジュバント全身療法(NST)後に経皮的画像誘導下吸引生検(VACB, image-guided vaccume-assicted core biopsy)(最低12コア)を施行した。
・浸潤性/非浸潤性病変が同定されなかった場合には乳房手術を省略し、標準的な全乳房放射線治療(40 Gy/15回 または 50 Gy/25回)+ブースト照射(14 Gy/7回)を施行した。
・主要評価項目:同側乳房内主要再発(IBTR)
・2017年3月~2021年11月、58例の患者が参加に同意、4例(7%)が最終的な組入基準を満たさず、4例(7%)が同意を撤回。
・50例の患者が登録され、ネオアジュバント全身療法(NST)を受けたあとに生検(VACB)を受けた。
・患者の年齢(中央値)62歳(IQR:55~77歳);トリプルネガティブ 21例(42%)、HER2陽性 29例(58%)
・生検(VACB)において31例(62%)で病理学的完全奏効(pCR)が確認された。
・経過観察期間(中央値)26.4ヶ月(IQR:15.2~39.6ヶ月)
・生検にて病理学的完全奏効が確認された31例の患者で、同側乳房内腫瘍再発(IBTR)は認められなかった。
・生検に関連した重篤な有害事象、治療に関連した死亡の発生を認めなかった。
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