乳がん
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【システマティックレビュー/メタアナリシス】
Feng B, et al. Radiother Oncol. 2023. PMID 37981084
・進展型小細胞肺がんに対する免疫化学療法施行例に対する胸部放射線治療
・システマティックレビュー/メタアナリシス
<結論>進展型小細胞肺がんに対する免疫化学療法施行例において、胸部に対する放射線治療に伴う有害事象は管理可能な範囲のもので、生存成績の改善効果を示唆。
・4,677件の研究をスクリーニング、15件の研究(1,033例)を組み入れ
・免疫化学療法に胸部照射を追加することによる有意な有害事象(G3+)の増加はみられなかった(RR 1.29, 95% CI 0.85-1.98)
・胸部放射線治療により6ヶ月全生存(RR 0.89, 95% CI 0.77-1.00)および12ヶ月全生存(RR 0.77, 95% CI 0.72-0.82)は改善
・無増悪生存に関しても、胸部放射線治療による6ヶ月無増悪生存(RR 0.67, 95% CI 0.47-0.86)および12ヶ月無増悪生存(95% CI 0.22-0.55)の改善効果を認めた
・治療関連有害事象(G3+)発生率は24%(95% CI 8-39%)で、放射線肺臓炎(G3+)発生率は3%(1-6%)
【後ろ向き研究】
Yao Y et al. Radiat Oncol. 2024. PMID 38413988
・進展型小細胞肺がん(ES-SCLC)に対する免疫化学療法施行例に対する胸部放射線療法(TRT)
・後ろ向き研究、米国
<結論>進展型小細胞肺がんに対しプラチナ製剤+エトポシドによる化学療法と免疫チェックポイント阻害薬による治療が行われた患者において、胸部放射線療法を追加することによる有意な生存期間の延長効果が示唆され、忍容性も良好な結果であった。
・対象:2018年~2022年の期間に進展型小細胞肺がん(ES-SCLC)に対して一次治療として免疫チェックポイント阻害薬(ICI)と化学療法(CT)が4~6サイクル行われた進展型小細胞肺がん(ES-SCLC)
・初期治療として胸部放射線療法(TRT)が行われたかどうかで患者を群分けを行い、傾向スコアマッチング(PSM)を用いて2群間のバランスの調整を行った。
・276例の患者を組み入れ解析を行った。
・経過観察期間(中央値)22.3ヶ月(範囲:4.0-53.7ヶ月)
・傾向スコアマッチング後、197例が解析(胸部放射線療法群:99例)
・胸部放射線療法群で無増悪生存が有意に良好であった(無増悪生存期間中央値:10.8ヶ月 vs 7.6ヶ月,SS)
・全生存も胸部放射線療法群で有意に良好であった(全生存期間中央値:21.7ヶ月 vs 16.6ヶ月, SS)
・多変量解析においても、胸部放射線療法の施行は有意な予後因子であった。
・胸部放射線療法の施行による有害事象(any grade)(NS)および有害事象(G3-4)(NS)の有意な増加を認めなかった。
・胸部照射に伴う主な有害事象は放射線食道炎、消化器毒性、血液毒性であったが、これらは忍容可能な範囲のものであった。
・高線量照射が行われた患者で肺炎の発生リスクの上昇を認めた。
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