乳がん
・T1-2N1・炎症性乳がん・少数転移/オリゴ転移・転移性脳腫瘍・ネオアジュバント化学療法...
【ランダム化試験】
Reynolds JV et al. Lancet Gastroenterol Hepatol. 2023. PMID: 37734399.
・食道/食道胃接合部腺がんに対するネオアジュバント治療;化学放射線療法 vs 化学療法
・第3相ランダム化試験、Neo-AEGIS(CTRIAL-IE 10-14)、欧州、NCT01726452
<結論>食道/食道胃接合部腺がんに対する術前治療において、術前化学療法(主に修正MACIGレジメン)と術前化学放射線療法(CROSSレジメン)による3年生存率に明らかな差を認めなかった。
・対象:18歳以上の食道/食道胃接合部腺がん、T2-3 N0-3
・化学療法群(CT):2018年以前は修正MACIGレジメン(エピルビシン+シスプラチン/オキサリプラチン+フルオロウラシル/カペシタビン)、以降はFLOT(フルオロウラシル、ロイコボリン、オキサリプラチン、ドセタキセル)
・化学放射線療法(CRT):CROSSレジメン(41.4 GY/23回、カルボプラチン AUC 2、パクリタキセル 50 mg/m2)
・主要評価項目:全生存
・2013年1月~2020年12月、377例がランダム化され、362例がITT(intention-to-treat)解析に含まれた;男性 90%、白人 99%
・化学療法群(CT) 184例、化学放射線療法群(CRT)178例。
・2回目の中間無益性解析(143例が死亡)、COVID-19の流行の影響のため、試験は2020年12月に早期終了。
・経過観察期間(中央値)38.8ヶ月(IQR:16.3~55.1ヶ月)
・全生存期間(中央値)CT群 48.0ヶ月、CRT群 49.2ヶ月
・3年全生存率:CT群 55%、CRT群 57%(HR 1.03, 95% CI 0.77-1.38, log-rank p=0.82)
・無増悪生存期間(中央値)CT群 32.4ヶ月、CRT群 24.0ヶ月(HR 0.89, 95% CI 0.68-1.17, log-rank p=0.41)
・再発パターンは局所および全身性に有意差を認めなかった。
・病理学的完全奏効率(pCR)(OR 0.33, 95% CI 0.14-0.81)、主要な病理学的奏効率(MPR)(OR 0.21, 95% CI 0.12-0.38)、R0切除率(OR 0.21, 95% CI 0.08-0.53)は化学放射線療法群(CRT)で良好であった。
・主な有害事象(G3-4)(CT vs CRT):好中球減少(27% vs 6%)、下痢(11% vs なし)、肺塞栓症(5% vs 5%)。
・重篤な有害事象による死亡:CT群 1%、CRT群 2%;各群1例は治療に関連した死亡である可能性があった。
・手術死亡率:CT群 3%、CRT群 2%
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