乳がん
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<後ろ向き研究>
Su CW et al. Oncologist. 2024. PMID 38530254
・進行肝細胞がんに対するアテゾリズマブ+ベバシズマブ(Atezo-Bev)併用高線量放射線治療
・後ろ向き研究、台湾
<結論>高度進行肝細胞がん(HCC)において、アテゾリズマブ+ベバシズマブによる全身療法に高線量の外部照射を同時併用することは安全で、有効性を高めることができる様子。
・対象:門脈本幹の腫瘍塞栓(Vp4)または肝臓体積の50%以上の腫瘍を有する高度進行肝細胞がん
・Atezo-Bevと高線量の同時併用が行われた患者群(RT併用群)とAtezo-Bev単独治療が行われた患者群(Atezo-Bev単独群)の治療成績を比較した。
・放射線治療:陽子線治療 72.6Gy/22回 (13例)、X線治療 54Gy/18回(1例);合計34例
・Atezo-Bev単独群と比較して、RT併用群でVp4を有する割合が高かった(79% vs 21%, p=0.05)
・経過観察期間(中央値)5.2ヶ月
・Atezo-Bev単独群と比較して、RT併用群で客観的奏効率が高く(50% vs 12%, p<0.01)、全生存期間も長かった(中央値:未到達 vs 5.5ヶ月, p=0.01)
・多変量解析にて、放射線治療の同時併用と良好な全生存との関連を認めた(HR 0.18, 95% CI 0.05-0.63, p<0.01)
・Atezo-Bev単独群と比較してRT併用による有害事象(any grade)(79% vs 59%, p=0.19)、有害事象(G3+)(14% vs 15%, p=0.97)の有意な増加を認めなかった。
Tang C et al. Front Immunol. 2023. PMID 37928530
・門脈腫瘍栓(PVTT)合併肝細胞がん(HCC)に対する免疫療法+ベバシズマブ単独 vs 放射線治療併用
・後ろ向き研究(傾向スコアマッチングを用いた比較)、中国
<結論>門脈腫瘍栓合併肝細胞がん患者において、放射線治療と免疫療法/ベバシズマブによる全身療法の併用は安全に施行可能で、患者の無増悪生存期間を延長できる可能性がある。
・対象と方法:門脈腫瘍栓を合併肝細胞がん患者113例からデータを収集した。傾向スコアマッチング(PSM)を用いて(1:1)の割合で放射線治療併用群(RT+ICI+Bev)と対象群(ICI+Bev)に患者を登録した。
・治療:放射線治療(45Gy/15回)照射後に免疫療法+ベバシズマブの投与を開始
・傾向スコアマッチング後、47例の患者を比較した。
・ICI+Bev群と比較して、RT+ICI+Bev群で無増悪生存期間が長かった(中央値:9.6ヶ月 vs 5.4ヶ月, p<0.001)
・無増悪生存率(RT+ICI+Bev vs ICI+Bev);3ヶ月:98% vs 94%、6ヶ月:81% vs 45%、12ヶ月:23% vs 0
・客観的奏効率(ORR)(49% vs 28%, p=0.03)および病勢制御率(DCR)(98% vs 83%)も放射線治療併用群(RT+ICI+Bev)で良好であった。
・多変量解析にて、AFP値、肝細胞がんの肉眼的分類、門脈腫瘍栓のタイプ、肝外の転移、門脈腫瘍栓への放射線治療、門脈腫瘍栓の縮小が無増悪生存(PFS)に影響を与える有意な因子であった。
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