乳がん
・T1-2N1・炎症性乳がん・少数転移/オリゴ転移・転移性脳腫瘍・ネオアジュバント化学療法...
<第3相ランダム化試験>
Lorusso D et al. Lancet. 2024. PMID 38521086
・高リスクの局所進行子宮頸がんに対する化学放射線療法;ペンブロリズマブ併用 vs プラセボ併用
・第3相ランダム化試験、ENGOT-cx11/GOG-3047/KEYNOTE-A18、NCT04221945
<結論>高リスク子宮頸がんに対する化学放射線療法において、化学放射線療法にペンブロリズマブを併用することにより無増悪生存が有意に改善。
・対象:高リスクの局所進行頸がん
・ペンブロリズマブ(200 mg)またはプラセボを3週ごと5サイクル東予市、化学放射線療法を行い、その後にペンブロリズマブ(400 mg)またはプラセボを6週毎15サイクル投与した。
・外部照射の照射法(IMRT/VMAT vs それ以外)、スクリーニング時の子宮頸がんステージ(IB2-IIB vs III-IVA)、放射線治療の照射線量(外部照射+ブラ期セラピー)(2 Gy分割で70 Gy未満 vs 70 Gy相当以上)で層別化。
・主要評価項目:RECIST ver 1.1による無増悪生存期間(PFS)および全生存(OS)
・2020年6月9日~2022年12月15日の期間に1,060例の患者が無作為化された。
・529例がペンブロリズマブ+化学放射線療法(ペンブロリズマブ併用群)、531例がプラセボ+化学放射線療法群(プラセボ群)。
・無増悪生存期間(中央値)は両群とも未到達。
・24ヶ月時点での無増悪生存率はペンブロリズマブ群 68%、プラセボ群 57%。
・病勢進行または死亡のハザード比(HR)0.70(95% CI 0.55~0.89;p=0.0020)で、プロトコールで規定した主要目標を達成。
・24ヶ月時点での全生存率はペンブロリズマブ群 87%、プラセボ群 81%でハザード比(HR)0.73(95% CI:0.49~1.07)で、これらのデータは統計学的有意性の境界を越えなかった。
・有害事象発生率:ペンブロリズマブ群 75%、プラセボ群 69%。
Monk BJ, et al. Lancet Oncol. 2023. PMID 38039991
・子宮頸がんに対する化学放射線療法;デュルバルマブの同時併用 vs 化学放射線療法単独
・第3相ランダム化試験(2019年2月-2020年12月)、CALLA trial
<結論>局所進行子宮頸がんに対する化学放射線療法へのデュルバルマブの併用の忍容性は良好であったが、無増悪生存の改善効果は得られなかった。
・対象:子宮頸がん(扁平上皮がん/腺がん/腺扁平上皮がん)(IB2-IIB期でリンパ節転移陽性 または III期以上 [FIGO 2009])、WHO/ECOG PS 1以下
・デュルバルマブ群:デュルバルマブ 1,500 mgを4週毎、化学放射線療法に同時併用し、最大24サイクルまで投与継続
・プラセボ群:プラセボをデュルバルマブと同様のスケジュールで投与
・化学放射線療法:シスプラチン 40 mg/m2 または カルボプラチン AUC 2、毎週投与;放射線治療では外照射(45 Gy)と小線源治療(高線量率 27.5-30Gy または 低線量/パルス線量 35-40Gy)
・770例がランダム化(デュルバルマブ群 385例、プラセボ群 385例)
・経過観察期間(中央値):デュルバルマブ群 18.5ヶ月、プラセボ群 18.4ヶ月
・データカットオフ時点で、両群とも無増悪生存期間中央値は未到達
・12ヶ月無増悪生存率:デュルバルマブ群 76%、プラセボ群 73.3%
・主な有害事象(G3-4):貧血(15-20%)、白血球減少(10-13%)
・重篤な有害事象:デュルバルマブ群 28%、プラセボ群 23%
・治療関連死:デュルバルマブ群 5例(尿路感染症、出血に伴う貧血、肺塞栓症、内分泌障害、肺塞栓症)、プラセボ群 1例(肺炎)
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