肺がんー小細胞肺がんー限局型小細胞肺がんー化学放射線療法ー化学療法の併用タイミング

ページ名:肺がんー小細胞肺がんー限局型小細胞肺がんー化学放射線療法ー化学療法の併用タイミング

<1日1回照射>

Kim BH et al. Radiother Oncol. 2023. PMID 37150449
・限局期小細胞肺がん(LS-SCLC)に対する1日1回照射による化学放射線療法における化学療法と放射線療法の併用タイミング;早期併用 vs 後期併用
・システマティックレビュー/メタアナリシス
<結論>現代において、限局期小細胞肺がん(LS-SCLC)に対する1日1回照射による化学放射線療法において、後期併用による生存や病勢制御への悪影響は認められず、重篤な食道炎の発生リスクを低減できる可能性がある。
・2000年1月~2022年11月に報告されている研究の系統的な文献検索を行った。
・1日2回照射の研究は除外した。
・10件の研究、10,164例が組入基準を満たした。
・早期併用:化学療法の第1~2サイクル以内の胸部放射線療法の併用と定義。
・早期併用と比較して、後期併用で死亡リスクの上昇はみられないことが示された(HR 1.01, 95% CI:0.84~1.20, p=0.94)
・いずれの感度分析、サブグループ解析においても同様の結果であった。
・早期併用と比較して、晩期併用による病勢増悪リスクの上昇も認められなかった(HR 0.94, 95% CI:0.80~1.11, p=0.48)
・早期併用と比較して、晩期併用で食道炎(G3)の発生リスクの低下が認められた(OR 0.42, p=0.01)
・肺炎(OR 0.62, p=0.38)や好中球減少(OR 0.57, p=0.11)には統計学的有意差は認められなかった。

 

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