前立腺がんー少数転移ーホルモン療法感受性前立腺がん

ページ名:前立腺がんー少数転移ーホルモン療法感受性前立腺がん

<第2相試験>

Nikitas J et al. Eur Urol. 2024. PMID 38494380
・遠隔転移を有するホルモン療法感受性前立腺がんに対する間欠的アンドロゲン除去療法(ADT)とアンドロゲン受容体経路阻害薬(ARPI)および遠隔転移に対する体幹部定位放射線治療(SBRT)の併用療法
・第2相試験、SATURN試験、NCT03902951
<結論>全身療法に遠隔転移に対する体幹部定位放射線治療を併用することで、テストステロン回復後もPSA値が低値に維持できることが確認されたが、最適な全身療法レジメンを明らかなにするためにはさらなる研究が必要。
・対象:根治的前立腺全摘除術後、PSMA-PETにて臓器外、骨盤外の転移が1ー5個のホルモン感受性前立腺がん
・6ヶ月間のアンドロゲン受容体経路遮断療法(AAT;リュープロレリン、酢酸アビラテロン+プレドニゾン、アパルタミド)を施行し、遠隔転移部に対してSBRTを施行した。
・主要評価項目:テストステロン開腹(>150 ng/dL)回復後6ヶ月時点でPSA値が0.05 ng/mL未満になる患者の割合。
・2021年3月~2022年6月までに28例が登録され、経過観察期間(中央値)20ヶ月(IQR 16~22ヶ月)
・26例(93%)の患者で6ヶ月のホルモン療法とSBRT治療を完遂。
・6例は少なくとも1つのARPIを中止、2人の患者は早期に中止。
・テストステロン回復後6ヶ月時点で、13/26例(50%, 95% CI 32~67%)でPSA値が0.05 ng/mL未満に維持されていた。

 

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