乳がん
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Koide Y et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2024. PMID 38493900
・疼痛に対する緩和照射の奏効を予測する因子
・前向き観察研究、日本
<結論>オピオイドの使用と再照射が疼痛に対する緩和照射後の奏効率が低下する因子として同定された。
・対象:有痛性腫瘍に対する緩和的放射線療法施行例
・適格基準:NRS(numerical rating sclae)2以上、緩和的放射線療法を2021年8月~2022年9月に施行
・放射線治療2週、4週、12週、24週、36週、52週後に評価を予定した。
・疼痛の奏効:International Consensus Pain Response Endpointsを用いて評価
・主要評価項目:12週以内の奏効
・登録された488病変のうち、261例の366例が基準を満たした。
・多くは骨転移(75%)で、72%の患者ではオピオイドが使用されており、22%は再照射であった。
・従来型の放射線療法(8Gy/1回や20Gy/5回など)が93%の患者に対し行われた。
・経過観察期間(中央値)6.8ヶ月、評価可能な273病変において、放射線療法12週後時点での平均NRSは6.1から3.4に低下、奏効率は60%であった。
・多変量解析において、オピオイドが使用されている患者、再照射の患者では奏効率が低かった。
・病変を3群に分類;クラス1(オピオイド使用なし、非再照射 89病変】、クラス2(クラス1および3以外、211病変)、クラス3(オピオイド使用 および 再照射 66病変)
・疼痛の奏効率:クラス1 75%、クラス2 61%、クラス3 36%
・奏効までの期間はクラス間に有意差を認めなかったが、放射線療法24週時点での増悪率に差異を認めた(11% vs 27% vs 63%)
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