頭頸部がんー緩和照射ーQUAD SHOTー他の線量分割との比較

ページ名:頭頸部がんー緩和照射ーQUAD SHOTー他の線量分割との比較

<ランダム化試験>

Choudhary A et al. Indian J Palliat Care. 2019. PMID 31673207
・根治不能頭頸部がんに対する緩和照射;QUAD SHOT vs 30Gy/10回
・ランダム化試験、インド
<結論>根治不能頭頸部がんに対するQUAD SHOTによる緩和照射は、従来の30Gy/10回の照射と比較して、毒性が少なく、良好な症状緩和と奏効率が得られる効果的な照射スケジュールである。
・対象:治療歴のない頭頸部がん(IVB期/IVC期)
・従来の寡分割照射(30Gy/10回)とQUAD SHOT(14Gy/4回、1日2回、2日間)に無作為に割り付けた。
・QUAD SHOTでは病勢進行がみられない場合、4週間隔でさらに2コースの照射を追加。
・50例が登録、46例を解析(2例が死亡、1例が治療拒否、1例は経過観察できなかった)
・症状緩和(30Gy/10回 vs QUAD SHOT):疼痛 61% vs 57%、嚥下障害 61% vs 52%、嗄声 44% vs 38%;明らかな差異を認めなかった。
・奏効率(部分奏効+完全奏効)が両群とも70%以上に認められ、奏効率にも明らかな差は認められなかった。
・30Gy/10回の照射群ではグレード3の皮膚炎および粘膜炎が50%以上に認められたが、QUAD SHOTではグレード3の有害事象の発生を認めなかった。
・QUAD SHOT群では、粘膜炎(G2)を13%に認めた。


 

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