乳がん
・T1-2N1・炎症性乳がん・少数転移/オリゴ転移・転移性脳腫瘍・ネオアジュバント化学療法...
<第3相試験>
Buyyounouski MK et al. JAMA Oncol. 2024. PMID 38483412
・前立腺がん術後放射線治療;寡分割照射 vs 通常分割照射
・第3相ランダム化試験(非劣性証明試験)、NRG-GU003(米国、カナダ)
<結論>前立腺がんに対する術後照射において、通常分割照射と比較して、寡分割照射では照射終了時点での消化管毒性が強かったが、治療6ヶ月後にはベースラインまで改善した。治療2年後時点で、寡分割照射後の尿路毒性および消化管毒性は通常分割に劣っていなかった。
・治療2年後の患者報告による泌尿生殖器症状(GU)および消化管症状(GI)について、か分割照射が通常分割照射に非劣性であるかを検討した。
・対象:前立腺がんに対し前立腺全摘除術後、PSA 0.1 ng/mL以上のpT2/3NxM0 または PSA 0.1 ng/mL未満のpT3 または 切除断端陽性のpT2
・2017年6月から2018年7月に合計296例が無作為化された。
・放射線治療:寡分割照射照射 62.5Gy/25回(1回 2.5 Gy) vs 通常分割照射 66.6Gy/37回(1回 1.8Gy)
・主要評価項目:Expanded Prostate Cancer Composite Index質問票における消化管と尿路領域のベースラインから2年間のスコア変化。
・年齢(中央値)65歳(範囲:44~81歳)
・寡分割照射群 144例、通常分割照射群 152例に対し治療が行われた。
・放射線治療終了時点でGU変化スコアの平均値は臨床的に有意でもなく、統計学的にも有意差を認めず、治療6ヶ月後および12ヶ月後も同様であった。
・放射線治療終了時点でGI変化スコアの平均値は、RT終了時点では臨床的に有意な異なりを認め、統計学的にも有意差を認めた(寡分割照射 -15.52 vs -7.06, SS)
・GI変化スコアの平均値は治療6ヶ月後および12ヶ月後時点では、臨床的および統計学的有意差は認められなくなった。
・放射線治療24ヶ月後の平均GU変化スコアおよび平均GI変化スコアの差は、通常分割照射に対して非劣性で、劣性の帰無仮説を棄却した(非劣性マージン:GU -5、GI -6)
・平均GUスコア(SD):寡分割照射 -5.01(15.10)、通常分割照射 -4.07(14.67)
・平均GIスコア(SD):寡分割照射 -4.17(10.97)、通常分割照射 -1.41(8.32)
・経過観察期間(中央値)2.1年、生化学的再発(PSA 0.4 ng/mL以上に上昇と定義)に有意差を認めなかった(2年生化学的再発率:寡分割照射 12%、通常分割照射 8%, NS)
<後ろ向き研究>
Takano S et al. Br J Radiol. 2024. PMID 38466928
・前立腺がんに対する救済放射線療法(SRT)における1回線量と晩期毒性
・後ろ向き研究、日本
<結論>前立腺がんに対する救済放射線療法(SRT)において、1回線量2.1Gy以上の照射では晩期の泌尿生殖器毒性が増加する可能性が示唆された。
・対象:2008年~2018年、前立腺がん術後に救済放射線治療が行われた前立腺がん患者212例
・照射法:画像誘導下強度変調放射線治療、照射線量(中央値)67.2Gy、1回線量 1.8~2.3Gy
・1回の照射線量により2Gy以下(137例)と2.1Gy以上(75例)に分けて比較を行った。
・総線量はα/β=3を用いて、1回2Gy換算の等価線量(EQD2)を計算した。
・経過観察期間(中央値)63ヶ月
・5年累積晩期有害事象(G2+):泌尿生殖器毒性 14%、消化管毒性 2.5%
・5年累積晩期泌尿生殖器毒性(G2+):1回線量2.0Gy以下 10%、2.1Gy以上 22%(SS)
・多変量解析にて、1回線量2.1Gy以上と晩期の泌尿生殖器毒性(G2+)と有意な関連を認めた(ハザード比 2.37, 95% CI 1.12-4.99; SS)
・総線量と晩期泌尿生殖器毒性(G2+)と有意な関連を認めなかった。
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