腎細胞がんー体幹部定位放射線治療ー脊椎転移ー線量分割

ページ名:腎細胞がんー体幹部定位放射線治療ー脊椎転移ー線量分割

<単回照射 vs 分割照射>

Ghia AJ et al. J Neurosurg Spine. 2016. PMID 26799117
・腎細胞がんの脊椎転移に対する体幹部定位放射線治療(SBRT);単回照射 vs 分割照射
・第1/2相試験、米国
<結論>腎がんの脊椎転移に対する体幹部定位放射線治療において、27~30Gy/3回の分割照射と比較して、24Gy/1回の照射後の局所制御が良好であった。
・対象:2002年~2011年、2つの別の施設の前向きプロトコールに登録され、体幹部定位放射線治療が行われた患者
・43例(47病変)に対してSBRTが施行された。
・年齢(中央値)62歳(範囲:38~75歳)、主な組織型は淡明細胞がん(30例)
・15病変に対してはSBRT前に外科的手術が行われており、主な手術は椎弓切除術(10例)
・線量分割:単回照射 24Gy/1回(21例)、分割照射 27Gy/3回(20例) または 30Gy/3回(6例)
・コホート全体の全生存期間(中央値)22.8ヶ月、局所制御率:1年 82%、2年 68%
・分割照射と比較して、単回照射後の局所制御が良好であった(1年 95% vs 71%、2年 86% vs 55%)(SHR 6.57, SS)
・腫瘍体積、治療が行われた椎体レベルの数、肉眼的腫瘍体積(GTV)のカバー率、GTV最小線量(Dmin)による調整後、分割照射と比較して、単回照射後の局所制御が良好であった(SHR 5.26, SS)

 

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