乳がん
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<体幹部定位放射線治療>
Shanker MD et al. Radiother Oncol. 2024. PMID 38311030
・肉腫の脊椎転移(SSM)に対する単回照射による体幹部定位放射線治療(SBRT)
・後ろ向き研究、米国
<結論>放射線治療抵抗性の肉腫であるが、その脊椎転移に対する単回照射による体幹部定位放射線治療(SBRT)後は予期せぬ長期毒性を示すことなく、長期にわたる高い局所制御率が得られていた。
・対象:2007年4月~2023年4月、肉腫の脊椎転移に対して単回照射によるSBRTを施行した患者
・肉眼的腫瘍体積(GTV)に対して16~24 Gy/1回、臨床的標的体積(CTV)に対して一様に16 Gyを照射した。
・70例、100病変に対して単回照射によるSBRTを施行した。
・経過観察期間(中央値)19.3ヶ月(IQR 7.7~27.8ヶ月)
・年齢(中央値)55歳(IQR 42~63歳)
・GTV(中央値)14.5 cm3(IQR 5~32 cm3)、CTV(中央値)52.7 cm3(IQR 29.5~87.5 cm3)
・GTVに対する処方線量(中央値)24 Gy、生物学的等価線量(BED10)(中央値)81.6 Gy10
・85病変では、GTVに対し24 Gyの照射が行われており、患者の27%はBilsky 1b以上の病変を有していた。
・16/100病変に再発を認め、粗再発率は16%。
・局所再発がみられた患者群において、局所再発までの期間(中央値)10.4ヶ月(IQR 5.7~18ヶ月)
・1年局所制御率:89%、単回照射によるSBRT後の全生存期間(中央値)15.3ヶ月(IQR 7.7~25ヶ月)
・肉眼的腫瘍体積(GTV)の最小線量(Dmin)が8~25 Gyの範囲で、1 Gy増加するごとに局所再発リスクの低下傾向が認められた(HR 0.87, 95% CI 0.78~0.97)
・SBRT後(中央値)13ヶ月(IQR 7~25ヶ月)で、椎体圧迫骨折発生率は9%
Kim E et al, Radiat Oncol. 2023. PMID 37736735
・肉腫の脊椎転移または脊椎原発肉腫に対する体幹部定位放射線治療(SBRT)
・後ろ向き研究、韓国
<結論>肉腫の脊椎病変に対する体幹部定位放射線治療(SBRT)は局所制御の達成に有効で、特に病変の範囲が限られる単一椎体レベルの病変に対する治療では制御率が良好であった。
・対象:2006年~2017年、体幹部定位放射線療法が行われた44例、75病変(脊椎原発 6病変、転移 69病変をレトロスペクティブに検討した。
・照射線量(中央値)33Gy(範囲:18~45Gy)/3回(75%アイソドーズラインに処方)
・経過観察期間(中央値)18.2ヶ月
・1年局所制御率:78%;1椎体への治療を受けた患者では局所制御が良好であった。
・1年無増悪生存率:32%;初診からSBRTまでの期間と治療時の病変の進展範囲が有意な因子であった。
・1年全生存率:81%;計画標的体積(PTV)と内臓転移の存在が不良な全生存と有意に関連していた。
Bishop AJ et al. J Neurosurg Spine. 2017. PMID 28644075
・肉腫の脊椎転移に対する体幹部定位放射線治療(SBRT)
・後ろ向き研究、米国
<結論>肉腫の脊椎転移に対する体幹部定位放射線に伴う毒性は最小限で、長期にわたる腫瘍制御が可能であった。
・対象と方法:2002年~2013年、肉腫の脊椎転移に対して体幹部定位放射線治療(SBRT)が行われた48例(66病変)をレビューした。
・経過観察期間(中央値)19ヶ月(範囲:1~121ヶ月)
・年齢(中央値)53歳(範囲:17~85歳)
・主な組織型は平滑筋肉腫(42%)、33%は外科的手術後にSBRTが行われた。
・1年全生存率:67%、1年局所制御率:81%
・18例に局所再発を認め、外科的手術と局所再発に有意な関連がみられた(SS)
・多変量解析において、局所制御と有意な相関を示した因子生物学的等価線量(BED)(>48 Gy)(SHR 0.21)、単一椎体病変(SHR 0.27)であり、外科的手術歴は境界有意な因子であった(SHR 2.33, p=0.06)
・18例の局所再発のうち、14例(78%)は辺縁(処方線量の20~95%線量域)からの再発で、多くは硬膜外腔の再発であった。
・4例は傍脊椎軟部組織内から再発し、1例は照射野外からの再発であった。
・主な急性期毒性は疲労(15%)で、晩期毒性の発生率は低かった(不全骨折 4例、神経障害 3例)
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