転移性骨腫瘍ー体幹部定位放射線治療ー脊椎転移ー乳がん

ページ名:転移性骨腫瘍ー体幹部定位放射線治療ー脊椎転移ー乳がん

<後ろ向き研究>

Taori S et al. J Neurooncol. 2024. PMID 38355870
・乳がんの脊椎転移に対する体幹部定位放射線治療(SBRT)
・後ろ向き研究、米国
<結論>乳がんの脊椎転移に対する体幹部定位放射線治療(SBRT)は安全に施行可能で有効性は非常に高かった。
・対象:2003年~2023年、乳がんの脊椎転移に対して体幹部定位放射線治療が行われた90例(155病変)
・年齢(中央値)57歳(範囲:35~88歳)、KPS(中央値)80(範囲:40~100)
・42例(27%)ではSBRTの前に外科的治療が行われていた。
・ESCC(epidural spinal cord scale)では、SBRT施行時に75病変(48%)では脊髄圧迫または障害が認められた。
・SINS(Spinal Instability Neoplastic Score)では、79病変(51%)不安定/不安定の可能性あり(unstable / potentially unstable)であった。
・経過観察期間(中央値)15ヶ月(範囲:1~183ヶ月)
・単回照射が行われた腫瘍体積(中央値)25.4 cc(範囲:2~197 cc)
・単回照射の処方線量(中央値)17 Gy(範囲:12~25 Gy)
・5%に局所進行を認め、局所制御率:1年 98%、2年 97%、5年 92%
・全生存期間(中央値)32ヶ月(範囲:2~183ヶ月)、全生存率:1年 72%、2年 53%、5年 30%
・単変量解析にて、全身状態(KPS 80以上)(HR 0.51, 95% CI 0.31~0.84)が全生存と関連していた。
・疼痛の奏効:改善 68%、安定 29%、増悪 3%
・15例(10%)に放射線治療関連毒性の発生が認められた。

 

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