肉腫ー緩和照射ーQUAD SHOT

ページ名:肉腫ー緩和照射ーQUAD SHOT

Lee A et al. Cancer Med. 2021. PMID 34085781
・肉腫の再発/転移に対する陽子線治療によるQUAD SHOTによる緩和照射
・後ろ向き研究、米国
<結論>前治療歴のある肉腫の再発/転移に対する陽子線治療を用いたQUAD SHOTによる緩和照射は、治療選択肢が限られているこれらの患者に対して施行可能な代替療法となりうる。
・対象:2014年~2018年、肉腫の再発/転移に対して陽子線治療を用いたQUAD SHOTによる緩和照射を施行した28例、40部位
・QUAD SHOT:14.8Gy/4回(1日2回)
・25部位(63%)に対して3サイクル以上の照射を行った。
・経過観察期間(中央値):12ヶ月(IQR 4~19ヶ月)
・主な組織型はGIST(23%)、平滑筋肉腫(18%)
・27部位(68%)は腹部または骨盤部で、43%に対しては全身療法の併用が行われ、33%では陽子線治療後に全身療法が行われた。
・主観的な緩和効果が70%に認められた。
・局所無増悪生存期間(中央値)11ヶ月、6ヶ月局所無増悪生存率:66%
・単変量解析において、4サイクル以上の照射(HR 0.06, SS)と陽子線治療後の全身療法の施行(HR 0.17, SS)が局所無増悪生存と有意に関連していた。
・急性期有害事象(G3)が3例に認められた。

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。


最近更新されたページ

乳がん

・T1-2N1・炎症性乳がん・少数転移/オリゴ転移・転移性脳腫瘍・ネオアジュバント化学療法...

トップページ

 Zhang Q et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2024. PMID 38631536・切除不能III期非小細胞肺がんに対する化学放射線...

前立腺がん

・救済放射線治療(SRT)・炭素イオン線治療/重粒子線治療・骨盤内リンパ節転移陽性(N1)・少数転移/オリゴ転移・有害事象<第2相試験>Nakamura K et al. Int J Clin Onc...

胸腺腫瘍ー胸腺がん

・アジュバント放射線療法<レトロスペクティブ研究>Zou MX et al. Cancer Med. 2023. PMID 37329224・胸腺扁平上皮がんの予後因子・レトロスペクティブ研究、中国・...

左メニュー

・胃がん・外陰がん・肝細胞がん・胸腺腫瘍・子宮頸がん・食道がん・腎細胞がん・膵臓がん・前立腺がん・胆道がん・直腸がん・頭頸部がん・肉腫・乳がん・尿管がん・脳腫瘍・肺がん・皮膚がん・少数転移/オリゴ転移...

頭頸部がん

・寡分割照射・化学放射線療法・緩和照射・再照射・舌がん・中咽頭がん・少数転移/オリゴ転移...