頭頸部がんー緩和照射ーQUAD SHOTー免疫療法

ページ名:頭頸部がんー緩和照射ーQUAD SHOTー免疫療法

<QUAD SHOT単独 vs 免疫療法同時併用>

Upadhyay R et al. Cancers (Basel). 2024. PMID 38473406
・頭頸部がんに対するQUAD SHOTによる緩和照射;QUAD SHOT単独 vs 免疫チェックポイント阻害薬(ICI)併用
・後ろ向き研究、米国
<結論>頭頸部がんに対するQUAD SHOTによる緩和照射において、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の同時併用により局所制御の改善効果が示唆された。全生存期間の中央値は9.4ヶ月であり、従来の報告と比較して良好な結果であった。根治的治療が適さない頭頸部がん患者においてQUAD SHOTと免疫療法の併用は有望な治療選択肢であり前向きの評価が必要。
・ICIの同時併用:QUAD SHOTから4週以内のICI投与と定義
・70例の患者を組み入れ、57%に対してICIが同時併用されていた。
・年齢(中央値)65.5歳、50%の患者では(中央値)66Gyの照射歴があった。
・経過観察期間(中央値)8.8ヶ月
・QUAD SHOT単独群と比較して、ICI併用群で局所制御が良好であった(12ヶ月局所制御率:85% vs 63%; SS)
・遠隔制御率(12ヶ月 56% vs 63%, NS)および全生存期間(中央値 9.0ヶ月 vs 10.0ヶ月; NS)は両群で同様であった。
・多変量解析において、ICIの同時併用が局所制御と有意に関連していた(ハザード比 0.24, 95% Ci 0.07~0.78, SS)
・全体で23%に毒性(G3)の発生を認めたが、QUAD SHOT単独とICI併用同様であった。


 

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