肝細胞がんー少数転移

ページ名:肝細胞がんー少数転移

【第2相試験】

Choi SH et al. J Hepatol. 2024. PMID 38467379
・肝細胞がん、少数転移/オリゴ転移に対する体幹部定位放射線治療(SBRT)
・第2相試験、韓国
<結論>肝細胞がんの少数転移/オリゴ転移に対する体幹部定位放射線治療(SBRT)は有効で施行可能な治療選択肢で、局所腫瘍の制御は良好で、生活の質(QOL)に悪影響を与えることなく生存期間を延長することが可能。
・対象:原発巣が制御されている肝細胞がん患者で、1~5個の転移を有する患者
・2021年から2022年にかけて40例の患者を登録62病変に対して体幹部定位放射線治療(SBRT)を施行した。
・主な転移:肺(48%)、リンパ節(23%)、骨(18%)
・経過観察期間(中央値)15.5ヶ月
・2年全生存率:80%
・無増悪生存期間(中央値)5.3ヶ月、無増悪生存率:1年 21%、2年 0%
・年齢、Child-Pughクラス、AFP、原発巣への一次治療から少数転移までの期間が無増悪生存と有意に相関していた。
・2年局所増悪回避率:91%、客観的奏効率:76%、病勢制御率:98%
・急性期毒性発生率:10%、晩期毒性発生率:7.5%;グレード3以上の毒性の発生を認めなかった。
・QOLスコアは全体で安定していたが、全身療法が行われなかった患者では不眠と社会的機能スコアの改善がみられた。


 

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