日産自動車事件とはなんですか？

ページ名：日産自動車事件とはなんですか？

A. 日産自動車事件とは、1981年（昭和56年）3月24日に最高裁判所が判決を下した事件で、労働法上の重要な判例です。この事件は、労働基準法32条に基づく時間外労働の割増賃金の支払いについて争われました。最高裁判所は、時間外労働に対する割増賃金は、通常の労働時間の賃金に一定の時間外労働手当を加えたものではなく、一定の時間外労働手当を支払うことが必要であるとの判決を下しました。この判決は、労働基準法37条に基づく時間外労働手当の支払いに関する重要な判例となりました。