CD-i

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CD-i（Compact Disc Interactive - シーディーアイ、コンパクトディスク・インタラクティブ）は、フィリップス社が1986年に提唱、1991年に再生機器を発売したCD規格。
本Wikiでは基本再生機器を指して「CD-i」という名称を用い、その特性から家庭用ゲーム機として扱う。また、任天堂にまつわる内容のみを記載するものとする。

歴史[]

フィリップスは1970年代後半からソニーと光ディスクの共同開発を行っており、その結果CDが誕生し世界中に普及した。その後フィリップスは1986年に、利用者の操作に応じてデータを再生するインタラクティブな環境を構築する規格「CD-i」を開発し提唱する。ソニーも任天堂にロムカセットに代わりCDロムを使用することを提案、1990年より共同開発を行い周辺機器「Nintendo PlayStation」を生み出した。しかしソフトのライセンスをソニーが持っていることが後に危険視され、任天堂は1991年の発表直前に契約を事実上破棄。その代わりにフィリップスと手を組み、CD-i用ソフトのために任天堂キャラのライセンスを貸与することを発表する。これにより、CD-iからマリオシリーズやゼルダの伝説シリーズのオリジナルのゲームが海外限定で発売されることとなった。

北米では1991年9月、国内では1992年4月に発売が開始されるも、コンテンツ不足により苦戦を強いられる。また前述の任天堂キャラのソフトはどれも質が悪く、売り上げを増やすどころか却って悪い印象を与える結果となってしまった。さらに、1994年にはCD-iを上回る性能を持った家庭用ゲーム機・セガサターンが発売、任天堂から切られたソニーが自社開発して生み出したプレイステーションも大ヒット。元々少なかったシェアをさらに奪われることとなり、結局世界で僅か57万本しか売り上げを得られず、1998年にフィリップスはゲーム市場からの撤退に追い込まれる。

任天堂と関係のあるタイトル[]

全て海外限定発売。

Hotel Mario - 1994年4月5日発売 - Philips Fantasy Factory / Animation Magicエレベーターで階層を移動しホテルのドアを閉める事でクリアを目指すアクションパズルゲーム。クッパの建てたリゾートホテルにさらわれたピーチを救うべく、マリオが冒険する。Link: The Faces of Evil / Zelda: The Wand of Gamelon - 1993年10月10日発売 - Animation Magic2バージョン同時発売。リンクの冒険のような横スクロールのアクションアドベンチャーゲーム。『Link: The Faces of Evil』ではリンクを操作し、ガノンに占領されたコリダイ島にあるダンジョン「邪悪なる顔たち」を攻略していく。『Zelda: The Wand of Gamelon』ではゼルダを操作し、ガノンに占領されたギャメロン島に行き行方不明になったハイラル王とリンク、そしてガノンに対抗するための武器「ギャメロンの杖」を探し求める。Zelda's Adventure - 正確な発売日不明 - Viridis Corporation従来のシリーズのような見下ろし型のアクションアドベンチャーゲーム。トールマックの地を支配しリンクを捕えたガノンにゼルダが立ち向かう。実写のムービーやそれを元にしたグラフィックでゲームが構成されている。Super Mario's Wacky Worlds - 未発売 - NovaLogic従来のシリーズのような横スクロールのジャンプアクションとして制作されていたゲーム。マリオなど、一部『スーパーマリオワールド』のグラフィックが流用されている。Mario Takes America - 未発売 - Cigam実写の映像を使ったアクションバラエティゲームとして制作されていたゲーム。マリオがアメリカを冒険し映画スターを目指すという内容が予定されていた。

その他ドンキーコングシリーズのソフトが開発されていたようだが、発売には至らなかった。

脚注[]

関連記事[]

• フィリップス
• プレイステーション
• ファミリーコンピュータ ディスクシステム
• ニンテンドーゲームキューブ - 初めて光ディスクを採用した任天堂の家庭用ゲーム機

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