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エクスペンダブルズ | |
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The Expendables | |
ファイル:20100805 616594.jpg | |
監督 | シルヴェスター・スタローン |
脚本 | デイヴ・カラーハン シルヴェスター・スタローン |
製作 | アヴィ・ラーナー ジョン・トンプソン ケヴィン・キング・テンプルトン |
製作総指揮 | ダニー・ディムボート ボアズ・デヴィッドソン トレヴァー・ショート レス・ウェルドン |
音楽 | ブライアン・タイラー |
撮影 | ジェフリー・キンボール |
編集 | ケン・ブラックウェル ポール・ハーブ |
製作会社 | ニュー・イメージ ミレニアム・フィルムズ |
配給 | アメリカ合衆国の旗ライオンズゲート 松竹 |
公開 | Flag_of_the_United_States.svg 2010年8月13日 2010年10月16日 |
上映時間 | 103分 |
製作国 | Flag_of_the_United_States.svg アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $80,000,000[1] |
興行収入 | $102,791,195[1]Flag_of_Canada.svg $248,844,195[1] |
次作 | エクスペンダブルズ2 |
表・話・編・歴 |
『エクスペンダブルズ』(The Expendables)は、シルヴェスター・スタローン監督によるアメリカ映画。タイトルは「消耗品」を意味する[2]。2010年に劇場公開された。R15+指定[3]。
2012年に続編『エクスペンダブルズ2』が公開されている。
ソマリア沖で起きた海賊によるシージャック解決の仕事を受けたバーニー・ロス率いる傭兵部隊「エクスペンダブルズ」は、身代金を用いた交渉を行うもメンバーの一人であるガンナー・ヤンセンの暴走により、激しい銃撃戦を展開することになる。海賊の殲滅には成功するも薬物依存症に陥っていたヤンセンをロスはチームから放逐することを決める。
数日後、チームのマネージャーであるツールから仕事の依頼を伝えられたロスは会合場所でチャーチという謎の男から南アメリカの小国、ヴィレーナの独裁者であるガルザ将軍の排除を依頼される。ロスはメンバーの一人であるリー・クリスマスと共に同国に偵察に赴く[2][4]。
キャラクターに関しては、キャストそれぞれの実生活のエピソードや事件を元にしており、当人のパロディが数多く登場する。また日本語吹き替え版製作に関して主要キャストの多くに専属声優が配役されている。
バーニー・ロス演 - シルヴェスター・スタローン(吹替:ささきいさお)傭兵部隊「エクスペンダブルズ」のリーダーで早撃ちの名手。銃器などの火器の扱いから格闘、航空機などの乗り物の操縦まで何でもこなす戦闘のエキスパート。愛車はバイクと防弾性抜群のピックアップ・トラック。バーニー・ロスは偽名で本名や国籍などは不明。トレンチいわく「ジャングル好き」。リー・クリスマス演 - ジェイソン・ステイサム(吹替:山路和弘)傭兵部隊「エクスペンダブルズ」のメンバーの一人でメンバー内では一番若い。元SAS隊員であり、ナイフ術のエキスパート。クナイ型の両刃投げナイフを愛用する。自身の頭髪が薄いことを他メンバーからよくネタにされる。他メンバーがアメリカンタイプのバイクを愛用する中、只一人ドゥカティ・デスモセディチ16RRに乗っている。イン・ヤン演 - ジェット・リー(吹替:池田秀一)傭兵部隊「エクスペンダブルズ」のメンバーの一人で中国名は陰陽(偽名)。少林拳などマーシャルアーツの使い手。自身の身長が低いことを他メンバーからよくネタにされる。何かと理由をつけてはギャラアップをロスにせがむ。必要のない殺しや暴力は嫌う。ガンナーとはあまり馬が合わず、度々対立する事が多い。ガンナー・ヤンセン演 - ドルフ・ラングレン(吹替:大塚明夫)傭兵部隊「エクスペンダブルズ」のメンバーの一人。射撃の名手で空手技なども使う。戦闘ではグレネードランチャーなどの重火器を好んで使っている。戦闘におけるストレスから薬物依存症に陥っており、ソマリアにおける作戦にて交渉中に独断で攻撃を行ったりまだ息がある海賊の一味を処刑しようとするなど暴走したため、チームから放逐される。その後、ロスらの標的であるガルザ将軍、モンロー一味の側に付き、バーニーとヤンを襲撃するが返り討ちに遭い、バーニーに肩を撃たれ、モンロー一味に関する自分の知りうる情報をすべて話した。しかし彼の意向で命を取られる事はなく、バーニー達と和解し、ラストでは薬物依存症を克服してチームに復帰した。ガンナーが薬物依存症に陥ったり暴走したりするエピソードは、ドルフ・ラングレン自身が体験したエピソードが元となっている。トール・ロード演 - ランディ・クートゥア(吹替:木下浩之)傭兵部隊「エクスペンダブルズ」のメンバーの一人。破壊工作のプロ。元レスラーであり、格闘技も得意としている。見た目に反してナイーブな性格でロスらの勧めでセラピーを受けている。ヘイル・シーザー演 - テリー・クルーズ(吹替:西凜太朗)傭兵部隊「エクスペンダブルズ」のメンバーの一人。チームのムードメーカーであり、武器のスペシャリストでもある。フルオートマチックショットガンを主に使用し、ナイフの代わりに剃刀を携帯している。ツール演 - ミッキー・ローク(吹替:安原義人)傭兵部隊「エクスペンダブルズ」のマネージャー兼タトゥーショップ&バーの経営者。元「エクスペンダブルズ」メンバーの一人でロスとは古くからの戦友。現役を退いたとはいえ、ナイフ投げはクリスマスと同等の技術を未だに失っていない。これまで51人の女性と交際してきたが、付き合っては直ぐに破局してしまう。女性交際のエピソードはミッキー・ローク自身のパロディ。サンドラ演 - ジゼル・イティエ(吹替:本田貴子)南アメリカの小国、ヴィレーナにおいてロスらの案内人を担当することになった女性。独裁者であるガルザ将軍の娘でありながら独裁国家となったヴィレーナの平和を取り戻すため、ロスらに積極的に協力する。絵を描くのが趣味で、ロスに自作の絵をプレゼントするのだが、この絵がロスにとってのキーアイテムとなる。ジェームズ・モンロー演 - エリック・ロバーツ(吹替:大塚芳忠)元CIA局員でCIAが絡むヴィレーナにおける麻薬利権の独占をたくらみ、ガルザ将軍らと結託して国の独裁と麻薬栽培の促進を進める。ヴィレーナ国民の命を全く重要視しておらず、国民の処刑などに一切の躊躇はない。エクスペンダブルズの総攻撃の前に壊滅状態となったヴィレーナ軍を尻目に、サンドラを人質に逃亡しようとしたが、最期はバーニーの射撃とリーのナイフ攻撃を受けて、死亡する。ダン・ペイン演 - スティーブ・オースティン(吹替:楠大典)元CIA局員でモンローの右腕とも言える腹心の部下。格闘術のエキスパートで拷問も得意とする。サディストで女を殴るのにもまったく躊躇しない。そのパワーはバーニーをも圧倒する程。最後はトールとの一騎打ちとなり[5]、炎の中に落とされ火だるまとなって死亡した[6]。ザ・ブリット演 - ゲイリー・ダニエルズ(吹替:斉藤次郎)元イギリス海兵隊員でモンローの部下の一人。マーシャルアーツの達人。サディストでペインと同じく拷問を得意とする。ペインと共に脱出しようとしたバーニーとサンドラを捕らえるが、救出に駆けつけたエクスペンダブルズとの混戦の末にリーとヤンに倒され、死亡した。ガルザ将軍演 - デイヴィッド・ザヤス(吹替:池田勝)ヴィレーナの軍事独裁者。過去にモンローと結託し、クーデターを起こして島の全権を手に入れる。逮捕者の処刑に躊躇したり、娘であるサンドラを遠ざけることで命を助けようとするなど、モンローと違って非情になりきれない所がある。サンドラと同じく絵を描くのが趣味で、劇中後半では戦化粧を施した戦士の絵を描き、直属の精鋭部隊の隊員達はこれに倣って戦化粧をした。終盤、サンドラに手をかけようとしたモンロー達との決別を決意し、部下達にモンロー達の排除を呼びかけようとしたが、直後にモンローに射殺されてしまう。ガルザ将軍の部下演 - アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ、アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラレーシー演 - カリスマ・カーペンター(吹替:田中敦子)リー・クリスマスの恋人。付き合いだして一年近く経つにもかかわらず、殆ど会えないばかりか職業すら明かさないクリスマスに対して嫌気がさし、浮気してしまう。チャーチ演 - ブルース・ウィリス(吹替:中村秀利)CIAに属する本名不詳の男。ロス等にガルザ将軍の排除を依頼する。チャーチの名前はロス等との接触場所が教会だったことに因んで付けた偽名。トレンチ・マウス演 - アーノルド・シュワルツェネッガー(吹替:玄田哲章)民間軍事会社の経営者。かつてはロスらと同じく傭兵をしていたが、商売敵だからか現在はあまり仲が良くない。ロスと同じく、チャーチからガルザ将軍の排除を依頼されるが自殺行為であるとあっさり断ってしまう。ロス曰く「大統領になる予定で忙しい」という。主要場面は2009年2月よりコスタリカとアメリカのルイジアナ州で撮影される予定だった。この作品はニュー・イメージ/ミレニアム・フィルムズと作品契約を交わした2本の映画作品のうちのひとつである。スタローンはまた、取材に対し「ニュー・イメージ/ミレニアム・フィルムズと映画を作ることになって、私が心に描いた作品を、監督として映画化できる機会に恵まれた。彼らとパートナーになれて、またジェイソンやジェットと共演できてハッピーだ」と語った[2]。
4月28日にはジェット・リー、スタローンなどが撮影場所となるブラジルへ入国したことを現地新聞が報じた[7]。
5月11日にはニューオリンズでの撮影が開始されたことが報じられた。撮影チームは6月までここで撮影を行う予定とされている。また、カメオ出演が予定されていたカリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガーについては、既にカリフォルニア州で撮影が終了していることも伝えられた[8]。
ドルフ・ラングレンいわく、製作費は8000万ドル[9]。
スタローンとラングレンの再共演は『ロッキー4/炎の友情』以来、実に25年ぶりとなる。
ミッキー・ロークが本作への出演を決めた最大の理由は、自身が役者として低迷してきた時期に、スタローンが主演作『追撃者』の敵役に起用してくれた恩返しであると語っている[10]。
当初はブリタニー・マーフィーがミッキー・ローク演じる武器商人トゥールの恋人役に抜擢されていたが、キャラクター自体が脚本から削除されたことに伴い降板した[11]。
登場人物の一人であるヘイル・シーザーは、スタローンが『デモリションマン』で共演したウェズリー・スナイプスが演じることを想定して創造されたが、後にフォレスト・ウィテカー用に書きなおされた[12]。その後、ウィテカーがスケジュールの都合により降板すると、カーティス・ジャクソン(50セント)が候補に挙がった[13][14]が、最終的にNFLのテリー・クルーズに決まった[15]。
スティーヴン・セガールにカメオ出演が依頼されたが、プロデューサーのアヴィ・ラーナーと過去に苦い経験があったことから断られた[16]。ジャン=クロード・ヴァン・ダムにはスタローンが電話で直々に出演を依頼したがスケジュールの都合で断られている[17][18]。ヴァン・ダムは後に「2」のヴィラン役で出演している。他に、カート・ラッセルにも出演依頼がされたが、「アンサンブル・キャストによる出演には興味が無い」として、断られた[13]。
今回カメオ出演に留まったアーノルド・シュワルツェネッガーは、当初は本人役のカリフォルニア州知事としての登場が予定されていた。詳細は本人の項を参照。
「エクスペンダブルズ」と対決する南米独裁国家の精鋭部隊の中に「PRIDE」で活躍した日本でも有名なブラジル出身の総合格闘家、ノゲイラ兄弟(アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラとアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ)が出演している。出演に至る経緯は「本物の肉弾戦にしたい」とのこだわりからスタローン自らノゲイラ兄弟の家に赴いてのオファーだった。
エクスペンダブルス撮影に伴いアクションをこなす出演者達はトレーニングを行った上で撮影に臨むのだが、スタローンと撮影スタッフ以外の出演者たちはトレーニングを行っているのかを秘密にしていた為、スタローンは「本当にトレーニングしてるのか?」と疑問を抱き始め、自分以外の出演者たちにトレーニングをやるよう促す為にYouTubeに自身のトレーニング映像を投稿した。後に、当時その映像を見たドルフは必死の形相でジムに向かいトレーニングを行った事を告白している。
スタローンはスティーブ・オースティンとの格闘シーンの撮影中に首の骨にヒビが入るケガを負った[19]。
北米で2010年8月13日に公開され、週末3日間で約3482万ドルを稼いで初登場1位となった[20]。これは、シルヴェスター・スタローンの監督作、及び主演作としても最高の成績である[21][22]。またスタローンは史上初めて、1970年代、80年代、90年代、2000年代、10年代と、5つの年代で主演と脚本を務めた映画が北米公開初週末興行成績1位を達成した人物となった。公開2週目には、スタローン主演のアクション映画としては『デモリションマン』(1993年)以来17年ぶりとなる2週連続1位を達成した[23]。公開36日目にはスタローン主演としては『ロッキー4/炎の友情』(1985年)以来25年ぶりとなる北米興行収入1億ドル超えを達成した[22][24]。最終的には全世界累計の興行収入が約2億5千万ドルに上るヒット作となった。
日本では2010年10月16日に公開された、日本版主題歌は長渕剛「絆 -KIZUNA-」[25]。
テンプレート:シルヴェスター・スタローン
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