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新星インダストリーのYF-24をベースにマクロス・フロンティア船団内にある新星インダストリー技術工廠とL.A.Iが共同開発したVF。VF-27にも搭載されているISC(Ineria.Store.Converter:通称イナーシャル・パッシァー、慣性バッファーとも呼ばれている)が採用されており機体とパイロットにかかる慣性を一時的に時空湾曲場エネルギーに変換し貯め込み、見かけ上のGが軽減しゆっくりと時間をかけて戻していくゆわばGのダムと言ったシステム。ただし蓄えられる時間は120秒(ファイター形体で27.5G)と限られているのでどのタイミングでこのシステムを使うのはパイロットの判断に任せられるので高度な操縦技量を有する事になる。ただしISCは中枢部品にフォールドクオーツが使用されており小型軽量化に貢献しているのでフォールドクォーツの供給問題がネックになる。コクピット前方に搭載されており自爆装置により厳重に守られている。
このようなシステムはYF-21で試験採用されておりクァドラン・ローが使用している”キメリコラ・イナーシャ・ベクトルコントロールシステム”を改良型機構でシステムがおおざっぱで容量が絶対的に不足(マイクローンの基準から見て不足の事でメルトランディには問題が無かった)メンテナンス性の悪さと高価で制式機には採用されてない。
EX-ギアシステムを採用しており着座すると固定され操縦管とフットペタルが出るシステムを有するがインターフェイス機構を内蔵しパイロットと機体を最適化、個人パターン識別学習機能にAIサポートによりある程度の高G下でも各パイロットに合わせた的確な機体操作を可能にした。脱出システムも兼ねておりコクピット内にはEX-ギア用マシンガンを搭載している。民間用EX-ギアPS/ML-21規格、軍規格EGPー03/05は共通コネクトなので使用可能にしており機体から降りてのサバイバリティが向上している上にVFが侵入できない建造物探査及び作戦行動に効力を発揮する。この簡易強化外骨格と言えるEX-ギアは2050年代に実用化され、インプラント等の身体能力強化を行う”機装強化兵”の研究開発が禁止されていた船団や移民惑星では幅広く使用された。
熱核エンジンはステージⅡと呼ばれる次世代熱核エンジンを使用しており、VF-27の熱核反応エンジンも同世代である。
ブレンデッドウィング・ボディと可変後退翼を採用し主翼を完全に損失しても亜音速を維持していれば飛行可能であり、X字型配された垂直尾翼とベルトラルフィンにより一枚損失しても機体制御を可能にし垂直尾翼後方には各種アンテナとレーダーを内蔵している。
ガウォークモードでは統合フライトコンピューターにはEX-ギアと連動し機体を制御する事も可能で、パイロットの筋電流からその無意識運動を測定し思考の延長線上で操縦する事も可能で類似したシステムとしてはVF-21のBDIシステムが知られている。この機体形状では超低空飛行による高機動やファイター形体からの急制動と言った利用も出来るがバジュラとの近接戦闘に置いてはバトロイドから変形して至近距離からの攻撃を回避する戦法も見られた。
またリニア・アクチュエーターと呼ばれる新開発変形機構を採用し変形駆動系の大半を非接触構造である電磁式に置き換えた事で変形に要する時間が従来機の2/3に短縮した上に脆弱な構造を廃した事で故障率の低下とメンテナンス率、機体耐久性が向上。これには近接格闘戦にもつれ込む事が多かった対バジュラ戦に置いては非常に有効であった。
武装面では従来のVFと同じだがAK/VF-M9アサルドナイフはピンポイントバリアとの併用により攻撃能力を高める事が可能で近接戦闘に置いては何よりも有効な武器である。ガンポットはやや大型化したが射撃時に前部銃身部分の装甲板が展開する構造持つ。ただしG型はスナイパーライフルを装備する事が多かった。
最大の特徴としてはアーマードシステムを装備しての三形体変形を実現したが機体が重くなる欠点を有するので小隊長もしくはエースパイロットが使用する機体のみ装着が許可されたが戦況に応じて一般パイロットが搭乗する機体にも使用許可が下りる事もあった。APS-25A/P-011は機首用装甲パーツであるが脱出性や視認性が悪くなり装備されてない。スーパーパックのブースターは主翼に挟み込む形で装着され、この装備は一般パイロット搭乗機にも常時装着された。フォールドブースターの他にもフォールド断層を貫通する事が出来るスーパーフォールドブースターを装備する事も可能。
正式にはVF-25/MF-25と呼ばれ2057年M55恒星系第三惑星メサイア025軌道上に置いて浦賀級宇宙空母”上海Ⅲ”を母艦にして原型機が初飛行を成功させ、二年後には民間軍事企業”S.M.S”で二十数機が試験運用されており、スカル小隊の四機以外にも黄土色のメサイアが確認されている。
VF-25SメサイアS
小隊長機として運用される。マウラーROV-127C12.7㎜ビーム機銃が四基あるのが特徴。
VF-25FメサイアF
ドックファイト重視になっておりVF-1J同様ビーム機銃が二基ある。
VF-25GメサイアG
頭部メインアイ単眼方式になり狙撃対応になっている。スナイパーライフルは火薬で打ち出して砲身内の電磁加速装置で弾丸を加速する方式であり、射撃精度を上げるために重量モーメントバランサー(アーテェリーのスタビライザーと同じ)を装備。
RVF-25
電子戦、情報収集特化型でレーダードームを装備し機体下部に大きな垂直尾翼を持つ。レーダードームは宇宙空間では円周部が展開し索敵範囲を広げる事も可能だが大気圏内では空力面の影響があるので展開不可。最大の特徴はゴーストバードを帯同できる事であり、情報収集と攻撃能力を兼ね備えている。ガンポットが装備できないのでスーパーパックの常時装備が必要になる。
公式設定ではないが現実の戦闘機を思わせるVFはモデラーにとってはミリタリー面に置いてはカラーバリエーションを彷彿させやすく、VF-1、VF-4、VA-3、VF-5000、VF-17、YF-19、VF-19、YF-21は過去のアドバンストバルキリー企画にてカラーバリエーションが後悔されており、一部は模型化されている。
VF-25S 新統合宇宙軍第25次長距離移民船団マクロス・フロンティア護衛艦隊第5航空師団 第1178戦闘飛行隊”トリックスターズ”
新統合政府軍ではこの部隊がVF-25の評価試験を担当しており老朽化したリゾート艦を改造した大気圏内戦闘訓練艦トノパ(エリア51)内で搭載武器の評価試験をしていた。実戦部隊だが教導隊や機種転換部隊の役割をになっており他の部隊からも一目置かれた存在であった。なお初代部隊長はイサム・ダイソン少佐であり同部隊の創設にも尽力した。(公式設定ではイサムはニューエドワーズ基地所属予備役。)
VF-25量産1号機可変戦闘機開発50周年記念塗装機
何とか量産にこぎ着けたこの機体は採用された新技術開発に予想外のコストがかかり、当然度重なる機体調達費の値上げとなったがフロンティア政府議会は配備数削減、配備中止の声が上がった。新星インダストリーは何とか配備中止を回避するべくに対策を講じる事になり、世間にアピールするべくイベントを計画(VF-19の時はチャック・イェーガーが史上初音速を突破100周年になったのでVF-19で速度記録を作っている)。量産一号機の初飛行が2059年は初の量産型VFであるVF-1バルキリー初飛行から五十周年に当たる事に目をつけ一般大衆にアピールするべく航空ショーにてデモ飛行を実施する事になる。この機体の記念ペイントデザインを一般公募した。
ジョー・サイト氏デザイン
2000通を超える応募から採用された作品。赤と白のツートンカラーに左主翼には機体開発に関与した企業名、右主翼には歴代VFが初飛行した年を記載しており、VF-24が初飛行した年も記載している。同氏はグラフィクスデザイナーでスーパーのチラシ作製している。
ミレイ・ハミルトン&レイチェル・アスコット・ジーナス共同デザイン
おしくも偏差で次点になったデザインで機体の左側が初代可変戦闘機VF-1Sのシルエットを描いて右側のVF-25へとグラデーションにより繋げていくデザインである。VF-1Sのカラーバリエーションはロイ・フォッカー少佐機であり、未だに数多くの映画やドラマ化されている(中には捏造したエピソードもあるようだ)。彼はVF-1の開発にも関与したので選考委員を迷わせた一因にもなっている。この二人は共に美星学園高等部在籍の学生。
VF-25VJ 新統合宇宙軍第25次長距離移民船団マクロス・フロンティア護衛艦隊第1航空団第6戦闘訓練飛行隊”レッド・バグス”
バジュラとの戦闘に置いて初期に問題になったのは極めて高い機動性でVF-171をはるかにしのぐ機動性は生物的外観が醜悪な生物的要因によりパイロットに恐怖心を植え付けたが護衛艦隊兵器開発テストセンターの分析により機動特性にクセがあり、VF-25との機動性が同じだったのでフライトコントロールシステムのプログラムを書き換えてバジュラの機動パターンを酷似させる事に成功し、先行量産型二機を追加改修して対バジュラ戦専用教導隊を立ち上げた。しかしバジュラも機動性を変えており、いたちごっこが続くとしてこの訓練プログラムは廃棄された。手負いのバジュラが発するフォールド通信波を再現したシステムを搭載し一種のECM/ECCM訓練機として使用されたがこの訓練事態が大変危険なモノなので程なく通常タイプに戻された。
バジュラに似たカラーリングも目を引くが独特の頭部も特徴。
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