概要
王蘇芳は『異形対策省』に登場するキャラクターであり、だんが設定・キャラクターデザインを担当したキャラクターである。
「…異形だって、人間だったんです。…出来る限り、苦しめたくない」
「…あなたは俺みたいにならないでくださいね」
「あんたは生きなきゃいけないんだッ!」
【入職時(20)】
容姿➤
プロフィール
氏名 | 王蘇芳(わん すおう) |
年齢 |
20歳 |
性別 |
男性 |
身長 | 189㎝ |
体重 | 事件前:78.6㎏/現在:??? |
血液型 | O型 |
職務 | 執行官 |
入職動悸 |
家族への償い 早く姉のいる場所に行く為 |
職歴 |
高校卒業前に事件が起き、卒業後2年間の訓練期間の後入職。 1年目(新人) |
武器 | 首輪によりコントロールされる高い身体能力/左足の改造義足による攻撃/義肢に仕込まれた補助的な装備(携帯できる鈍器など) |
口調 |
基本的に会話のペースは遅めで、文頭に「…」がつくような話し方をする。異形対策省ではほとんどの人が目上である為敬語で接する事が多い。 |
好き | カラオケ 辛いもの メンマ 三つ編み 褒められること |
嫌い | 自分 無関瑛志 |
外見 |
少し黒みがかった暗い赤髪、黒スーツ、蘇芳色の手袋、制御装置(チョーカー型) |
バディ(よく組む職員) | 廻めめ 烏兎沼範義 |
適性テスト結果
【適性テスト:結果照合】 氏名:王蘇芳 生年月日:H16.11.19 年齢:18 性別:男性 備考:義足着用
判断(知力) 3
力・体力 評価不能:「危険」 (5とカウントする)
抗異形 4
精神力 4
武器適性 5 合計21点
テスト結果:採用に値する数値であるが、「力」の項目にて身体能力の制御が不能であり「危険」と評価。
制御方法を考慮する必要がある。採用可能時期まで義足の調整と身体能力の制御訓練を行う事とする。
(異形対策省:本部データベースより)
・制御できない力
異形対策省により仮の義足を支給され受けた適性テストでは「力(身体能力)」が圧倒的に基準を上回る結果となった。
又、王自身がコントロール出来ていない事から、適性テストに使用された器具や人間に害を及ぼす程であった為、評価不能:「危険」とされた。
他の項目も採用となる値ではあったが、王が事件直後で完治していない事、家族を亡くしている事、当時18歳であり採用資格を満たさない事から、入職が可能になる20歳まで異形対策省が生活のサポートしつつ、義足の訓練を行う訓練期間となった。
・能力の評価とその後
元々の能力値は高いが、本人が制御しきれていない。
テストの結果により身体能力が高く暴走し、異形だけではなくチームメンバーに危害が及ぶ可能性が考えられると異形対策省は判断し、本人合意の上、身体能力を制御する装備(首輪・チョーカー型)を支給した。
制御装置には電気刺激による緩和的効果があり、普段は「制御」に設定され、上限を超えたパワーが検知された場合装置から電気刺激による制御が行われる。
戦闘時は「解放」され、終了後は監督官の判断により制御へ切り替えられる。
過去について
”○○区一家異形殺人事件”
一家襲われ両親死亡、長男重傷 長女が異形化か
20○○年○月○○日10時ごろ、東京都○○区の王治義さん(53)宅で王さんと妻の聡子さん(54)、長女の聡未さん(23)、長男の蘇芳さん(18)の一家4名が数十か所を刺される、殴られるなどして両親と長女が死亡、長男が重傷を負って住宅内で4名が倒れている所を隣人により発見された。
○○警察は現場の状況から事件の発端は長女の異形化であるとみて、捜査を進めている。
______________(当時の△△新聞記事より引用)
事件の当事者である王蘇芳さん(18)は記者の取材に
「姉は優しい人でした、これはきっと俺への罰なんです。」と答え、それ以上はメディアの取材に応える事はなかった。
____________(当時事件を取材した○○社記者の記事より引用)
・事件当時
2年前(当時18歳)、異形化した姉により襲われ、自分は一命を取り留めるも、左足は損傷し、家族を亡くす。重症を負いながらも異形化した姉を王自身が殺した。これ以上姉を苦しませたくないと思った王は自宅にあった日本刀で姉と自分ごと貫き、王自身は心中のつもりで姉ごと死ぬつもりだった。が、結果的に自分だけが生き残る事となり、王自身はそれを負い目に感じている。
「…姉さん…これで苦しまなくて済む…一緒に行こう」
意識が消えた王が目が覚めた時には病院の白い天井があり、絶望に包まれた。
死ねなかった。生き残ってしまった 。どうして。姉を殺したおれが____________
事件以来王は常に心の隅で「早く姉の所に行かなくてはいけない」という強迫観念的思いがある。
「……姉さん、もうすぐ行くよ」(_____〇〇話より)
・事件後
【事件直後(18)】
この事件をきっかけに身体能力の制御が効かなくなり始め、日常生活の中でも制御が効かずに物を壊したり、他人に危害が及びそうになるなど、自分の身体能力に対し違和感を抱いていた。
一般人による異形の撃退事例は稀である為、事件後、一般人でありながら異形を殺した事から異形対策省より適性テストの参加を勧められる。この時王が入院している病院にやってきたのは烏兎沼範義である。烏兎沼範義の話を聞いた王は家族への償いの意味を込め、適性テストに参加する事を決意し、異形対策省に向かった。
病院で義足を着用したリハビリテーションを行っていた王だったが、異形対策省が王に合った改造義足を試作していた為その義足で適正テストを受けた。
・適性テスト後
適性テストの結果により、その後は2年間の訓練期間を経て異形対策省へ入職となった。
2年間の間は病院と異形対策省を行き来し、リハビリテーションや、義足による訓練、戦闘訓練や指導を受けていた。異形対策省から生活の支援を受けていたが、自分でもバイトや仕事を少しずつこなし生活していた。烏兎沼範義からも生活面や精神面でサポートを受けており、入職前から繋がりがあった。
・髪型
左側の耳元の三つ編みは姉がよくやってくれていた思い出があり、毎朝自分で編んでいる。その度姉を思い出し償いの意識を改めて刻む。
「…俺、三つ編みうまくできるようになったよ、姉さん」
その他随時追加 topへ🐶
人間関係
・廻めめ
・無関瑛志
・猫渕郁人
・林帆乃
・篠原透
・香川紗良
・田代二海
・真琴忍
・獅剛龍牙
・志出祭莉
・黒羽織
・荊棘理辺
※()内は呼び名を記載
烏兎沼範義
(範義さん):1105号室組
1105号室でルームシェアをしている。食事は交代で作っている様子。事件後、異形対策省からの指令で王の病室を訪れたのが烏兎沼範義であり、入職前二年間の訓練期間で生活面や精神面など、サポートをしてもらっていた為、入職前からの知り合いである。入職から今までお世話になっている事と、付き合いが他の職員より長い為信頼している。
「…範義さんには異形対策省に入る前からお世話になってます。…いつか恩返しが出来たらいいんですけどね」
廻めめ
(めめさん):御堂門条寺組
よく任務でバディを組む先輩。出会った当初は一先輩だと思っていたが、ある任務で重傷を負い動けなくなった王を庇いながら、抱えて本部まで連れ帰った時から信頼・尊敬する先輩となった。任務ではよくフルネームで「待て」されている様子が見られる。(手綱を握られているようだ)初めての任務の際に暴走しがちだった王を廻が止めてから廻は王にはタメ口である。
「…めめさんに舐めた態度なんて取りません。絶対に。」
無関瑛志
(無関さん/無関瑛志):めめくん守り隊(笑)
出会った当初から直感的に常人ではない雰囲気を感じ取っていた。又、異形に対する「ただの肉塊」などの価値観が王の中で受け入れられていない為良い印象を持っていない。(嫌っている)表面上は上司であり監督官に対する態度を意識し、指示には従い丁寧な態度を心掛けてはいるが、目つきには表れており反抗的な目つきで無関の事を見ている。無関への敬語はどこか他人行儀・皮肉的である。無関にも反抗心がある事は気付かれている様であり、顔を合わせた時には静かに皮肉を言い合う様子が度々本部内で見られる。
無関瑛志が廻めめに『指導』と称してちょっかいを出しているのを見かけた時には駆けつける。
「…無関さん?……優秀な監督官様、とでも言っておけば当たり障りないでしょうか」
「……何の事でしょうか、監督官殿」
「…無関瑛志ッ!!!!」___________________(8巻○○話より)
猫渕郁人
(猫渕先輩/和解後:フミさん)
共通点が多い2人で、姉がいたり、ほくろが多かったりする。過去を知るまでは友好関係であったが、お互いの過去を知った後は少しぎこちない関係になった。王は、姉を殺さずに生かした猫渕に対して「自分のようにはならないで欲しい」「救われて欲しい」と自分との違いを感じながらも幸せを願っている。
和解後:○巻○○話では、2人に焦点が当てられたストーリーになっており、2人の任務を命じられた事から始まる。
ぎこちない関係であったが、お互いの思いを話すうちに、段々と和解していった____(ぜひ本誌にてご覧下さい。)
和解後は猫渕の事を「フミさん」と呼び慕っている。
「…猫渕先輩には、幸せになってもらいたいです。救われなきゃ、いけないんですあの人は」
「…フミさん、お困りのようですね。…頑張ってください!(満面の笑み)」
林帆乃
(林)
同期。王がよく行っているカラオケで林がバイトをしており、入職前からの知り合い。(当時は顔を知っている程度)
入職後の新人研修の際、担当教官が異形化した所を林が迅速に対応したが、その時の意見の相違により言い合いになり、勢いで林の武器である刃物が王の左耳に当たってしまった。王の左耳の傷は帆乃によるものである。
今では和解し、よく林が王をからかう様子が見られる。
「…林はマイペースだけど良い奴ですよ。とんでもない事言い出す時もあるけど…」
「…どうしてあんなにすぐ、殺せたんですか。…さっきまで人間だったじゃないですか。」
「…え?名前で呼べ?…ほ、…………無理!!」
篠原透
(篠原先輩)
王に力の制御の仕方を教えてくれている。よく指導を受ける先輩であり、戦い方が似ていると言われる事がある。優しく強い篠原のようになりたいと理想の先輩だと思っている。
篠原が無関にラリアットをしたと聞いた時にはワクワクしながらインタビューしに行った。(4巻○○話)
「…篠原先輩には何度も指導を受けてます。…いつかあの人みたいになれたら、と思ってます。」
「篠原先輩、無関さんにラリアットしたってマジですか?どうでしたか?」
桜野モミジ
(桜野先輩):クソガキコンビ
よくふざけ合っている仲。小学生のような会話・絡みしかしておらず、近所の遊び相手のような感覚。しかし真剣に集中する時はしっかりした顔でやるので、周りからは「黙ってれば顔はいいのに」と言われる始末である。ふざけ合ってはいるが桜野の突拍子も無い言動に振り回される事もある。
「…桜野先輩ですか?近所の遊んでくれる年上友達みたいな感じですかね…いつも一緒にふざけてる記憶しかないですね」
「…桜野先輩!あそこにフクロウさんいますよ!あっちにはワンちゃんもいる!」
香川紗良
(香川先輩):姉弟コンビ
姉のように慕っている先輩。「おねーちゃん」と呼び姉のように接すると香川が嬉しそうにするので、時々そう呼んでいる。よく頼み事をしたり、頼ったりする。香川の武器である改造武器が気になって触らせてもらった際に、謝ってボタンを押し建物を一部ぶっ飛ばしたことがある。(始末書を一緒に書いた)
「…香川先輩は、おねーちゃん、って呼ぶと喜びますよ。それはもう分かりやすいぐらいに…」
「…香川先輩、ここが分からないんですけど、お願いできますか?」
「…頼みましたよ、おねーちゃん?」
田代二海
(田代さん):田代ファンクラブ
王は田代の熱烈なファンであり、小さな身体で豪快にチェーンソーを振り回して戦う彼女に憧れている。田代のチェーンソーのデザインがとても好きであり、いつか触らせて貰えないだろうか…と思っている。田代を前にすると話せなくなりぎこちなくなる。いつも遠くから見ているだけであったが、初めて任務が一緒になり話した時には勢いでサインと握手を求めてしまった。(貰えた)恐れ多く「先輩」ではなく「さん」付けで呼んでいる。
「……田代さんはほんとにほんとにかっこいいですよね。あのでっかいチェーンソー振り回してるのなんてもう……いつか俺がファンクラブ作ります。」
「…あの、あの、……サインください!!!!」
真琴忍
(真琴先輩):ぬくぬく組
入職当時飴をくれたり声をかけてくれたり何かと面倒を見てくれた先輩で、懐いている。よく隅で一緒にいる2人であり、寒い日には真琴が王にくっついて暖をとっており、ぬくぬくしている様子が見られる。真琴を「おんぶサービス」と称しておんぶして連れ回す王も居たとか。
「…初めて会った時、飴ちゃんをくれたんですよ、真琴先輩。…あ、この人良い人だ!って思いました」
「…真琴先輩、いつものお返しです(飴)」
「…おんぶサービス中です、通りまーす」
獅剛龍牙
(リリちゃん先輩):義足コンビ
義足という共通点があり、義足のメンテナンスや、悩み事を話す頼りになる先輩。飲み会の時には大抵だる絡みされる。
任務で義足を大事にして自分がぼろぼろになって帰ってくる王に対して怒りながらも心配してくれるリリにはいつも申し訳ないと思っていると同時に、感謝している。王の方が背が高いのだが、リリはヒールでマウントを取っている。
「…リリちゃん先輩は義足をメンテしてくれて…まぁついでに怒られるんですけど。…感謝しきれないですね」
「…リリちゃん先輩酔ってますよね?あなたをお姫様抱っこしたら俺の腰が死にます。…いいですか?死にますよ?」
志出祭莉
(志出先輩)
王の精神的な変化によく気づいてくれるので、悩み事を話しやすい先輩。よく声をかけて食事に誘ってくれたり、気分転換に誘ってくれるのでいいお店を教えて貰う事が多い。王もいいお店を見つけると志出に共有し、一緒に出掛ける事もある。
「…よく声をかけてくれて、俺が悩んでる事もすぐ気づくんですよね、あの人。やっぱすごいな、って」
「…志出先輩、この前教えてくれたあのお店めっちゃ美味しかったです。今度一緒に行きませんか?」
黒羽織
(黒羽先輩):ラーメン組
よくラーメンを食べに行く仲。煙草や銃の扱いを教えて貰う時もあり、煙草に関しては初めて買った物は黒羽とお揃いの銘柄にした。王が生きることを肯定してくれた1人であり、黒羽には生きて欲しい、と強く思っている。王がデリカシーに欠けた事を言い黒羽に関節技をキメられている様子がしばしば見られる。
「…黒羽先輩とはよくラーメンに行きますね。…ラーメンは美味いですけど、関節技はちょっといただけないですね…(思い出して痛そうな顔をする)」
「あんたは生きなきゃいけないんだッ!」
荊棘理辺
(荊棘姉さん):
イケナイ健全な関係である。お隣さんであり、荊棘に部屋凸される事もしばしば。荊棘にはからかわれる事が多く、女性に慣れていない王がすぐに赤面するのを荊棘は楽しんでいる。荊棘が誤解を生むような発言を(荊棘は一切その気はない)した時には慌てて弁解する様子が見られている。荊棘には戦闘の指導を受けたり人生の教訓を教わる事もある。荊棘は褒めて伸ばすように接してくれるので王は荊棘に指導されるのは好きである。
「…荊棘姉さんにはよくからかわれます。…何が面白くてこんな若造を…」
「…なるほど、無関さんをからかう時はそうすると良いんですね。流石荊棘姉さん」
・井口翔疾(井口先輩)
・野々山ライチ(野々山先輩)
・胡桃沢くるみ(胡桃沢先輩)
未来編(最終章後)について
【未来編での姿】
・異形対策省の仲間と過ごしていく中で自分の生きる意味を見出す事が事件当時より出来るようになり、過去の戒めとして編んでいた三つ編みをやめた。姉や家族を忘れず傷として抱えていくのではなくしっかりと受け止めていきたいと思っている。
・異形対策省解散後、王は残されていた実家へ戻り、もう何もない、静かな家の中で一人腰を下ろした。
「…全部終わったよ、皆。」
・解散後は戦闘用の義足から生活用の義足を使用するようになったが、支給された戦闘用の義足のメンテナンス・手入れを欠かす事はなかった。
小ネタ
・絵文字は「🐶」
・仲良くなると撫でろとでも言うように頭を差し出してくる。
・初回登場時の次のコマでは既に主人公に「お手」をしている。
・番外編にて敵の洗脳により暴走する回があるとかないとか
・無関瑛志の過去を探る王がいるかもしれない
・香川紗良の改造傘で建物をぶっ飛ばした事がある。
・義足のデザイン
・全身デザイン
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