重曹を使った透明インクの作り方

目に見えないインクや秘密のメッセージは、スパイ小説や魔法学校のもののように思えるが、目に見えないインクは、家庭にある材料で誰でも作ることができる。独立戦争中、軍隊は目に見えないレモン汁で書かれた秘密のメッセージを送っていた。 第一次世界大戦では、兵士たちは砕いたアスピリンと水を混ぜて透明インクを作っていた。 戦時中、兵士たちは自分の汗や唾液を使って秘密のメッセージを書いたこともある。 透明インクを作るのに最先端の魔法技術は必要なく、今日からでもできる。一般的な重曹と普通の電球を使えば、伝説の諜報員や歴史的な兵士のように、隠されたメッセージを書いたり、明らかにしたりすることができる。

方法1

重曹で秘密のメッセージを書く

1. 重曹と水を混ぜる。透明インクに適した溶液を作るには、重曹と水をほぼ同量ずつ使う。最良の結果を得るためには、水の入った小さなボウルにできるだけ多くの重曹を混ぜたい。重曹を少しずつ加え、ゆっくりと混ぜて水を完全に飽和させる。

   • 1/4カップ（60mL）の水に、大さじ3杯（43.2g）の重曹を入れる。
   • インク」に重曹が沈殿して溶けない場合は、飽和しすぎています。重曹が完全に溶けるまで、少しずつ水を加える。
2. 小さなブラシか綿棒を溶液につけます。重曹をインクや水彩絵の具と同じように扱い、一度に少しずつしか入れない。
3. 白い紙にメッセージを書く。筆か綿棒を使って、紙にはっきりとした楷書でメッセージを書く。文字は読みやすい大きさに書くこと。水が紙ににじんで文字がゆがむので、前もって筆や綿棒の使い方を練習しておきましょう。

   • セキュリティーを高めるために、メッセージを暗号で書くことも検討しましょう。例えば、アルファベットの各文字を別の文字や数字に置き換える単純な置換コードもあります。
   • 通常のインデックス・カードは、短いメッセージに最適です。
4. インク」を乾かす。紙が改ざんされた形跡を残さずにメッセージを乾かしたい。より良い結果を得るには、以下を試してみてください：

   • 重い本などでページを挟む。メッセージを書いたページの上下に紙を数枚挟み、余分な湿気で重しに使う本がダメにならないようにする。
   • 紙を吊るす。写真家が現像したプリントを乾燥させるために吊るすのは、重力によって紙が反らないようにするためです。同じ要領で、洗濯ばさみを使ってメッセージを吊るすことができます。
   • 重くて質の良い紙やカードストックを使えば、一般的なコピー用紙よりも反りが少なくなります。
5. ページにメッセージを書くと、水を含んだ "インク "が紙をゆがませ、紙が乾いても跡が残ってしまいます。ページを軽く蒸すことで、紙が改ざんされた痕跡をすべて隠すことができ、あなたのメッセージが発見されない可能性が高まります。秘密のメッセージを蒸すには、2つの方法があります：

   • 電気ケトルか大きな鍋でお湯を沸かし、立ち上る蒸気の近くにページを置く。蒸気は非常に熱い（熱湯より熱い）ので、台所用のトングか同様の器具を使ってページを持つ。
   • アイロンのスチーム設定は最低にしてください。指をスチームから守り、軽くアイロンをかける。
   • スチームをかける場合は、必ず上記の高度な乾燥方法のいずれかを使用してください。
6. 乾いた紙にペンか鉛筆でおとりメッセージを書くことを考えよう。 配達前にあなたのメッセージが傍受された場合、空のページは不審に映るだろう。結局のところ、誰がわざわざ白紙の紙を届けるだろうか？ページにおとりメッセージを書くことで、敵の追跡を逃れることができる。例えばこうだ：

   • 秘密のメッセージの上に食料品リストを書くのは、古典的なスパイのトリックだ。地味な買い物リストを疑う人はいない。
   • 液体（グレープジュースや赤キャベツジュース）を使って秘密のメッセージを明かすつもりなら、ペンでおとりメッセージを書かないこと！ペンのインクが、ウォッシュを塗ったときにページ全体ににじんでしまいます。

方法2

熱で見えないインクを出す

1. メッセージを熱源にさらす。重曹に含まれる炭素を酸化させてメッセージを浮かび上がらせるには、かなりの熱量が必要です。例えば、家庭用の発熱体でも大丈夫です：

   • 白熱電球でも大丈夫です。重曹を十分に温めるには、熱い電球の近くにメッセージを数分間置く必要があります。
   • 伝統的なストーブを使うのも一案だ。高温のコイルに紙を近づけすぎると、火事になる恐れがあるので注意。
   • ヘアードライヤーは強火にして、ページの上からまんべんなくあてることができる。
   • ドライアイロンを使えば、メッセージの文字を浮かび上がらせることもできる。スチーム設定は避け、高温のアイロンをゆっくりと均一に紙の上に当ててください。
   • ベイキングトライの上にメッセージを置き、250 °F (121 °C)に設定したオーブンに入れ、数分おきに文字が現れるか確認する。
   • また、昔ながらのラジエーターやトースターの上に紙を置くのも効果的です。 誤って燃え移る危険性を減らすため、紙には常に注意を払ってください。
2. 紙は燃えやすいので、直火に近づけると燃えやすくなります。最も安全だと思う加熱方法を選び、可能であれば裸火の使用は避けてください。

   • ハロゲン電球は一般的な白熱電球よりも発熱量が多く、火災の危険性が高まります。
   • ストーブは徐々に熱くなりますが、最終的には非常に熱くなります。メッセージを持つときはキッチントングを使い、紙をコイルに近づけすぎないようにしてください。
3. 秘密のメッセージを書いたページをゆっくりと加熱してください。どのような方法で見えないインクの入ったページを温めるにせよ、紙を必要な分だけ温めるようにゆっくりと作業してください。

   • 紙の一か所が熱くなりすぎないように、熱源の上でページを動かしてください。
   • 加える熱の量、紙の厚さや質感、作った「インク」の彩度によって異なりますが、文字が現れるまでに数分かかることもあります。
4. ページに茶色の文字で表示されたメッセージを読む。紙が温まると、まるで紙自体に焼き付けられたかのように、あなたのメッセージがページに再び現れます。文字が茶色に見えるのは、炭酸水素ナトリウム（重曹）が熱によって分解され、重曹の中の炭素が空気に触れて酸化するためだ。

   • リンゴの果肉が茶色くなるのも酸化によるものだ。

方法3

グレープジュースで見えない墨を暴く

1. 濃縮グレープジュースをボウルに入れて解凍する。濃縮タイプのグレープジュースは、冷凍されていることが多く、酸味が強く、インクの重曹とより強く反応する。

   • チェリーやカシスのジュース、バルサミコ酢など、黒くて酸味のある液体を使ってもよい。
2. 濃縮グレープジュースをページに垂らしたり、洗ったりする。 スポンジや絵筆に濃縮グレープジュースをつけ、新しい「デコーダー・インク」をメッセージのあるページにまんべんなく塗る。

   • グレープジュースで絵を描くときは注意してください。
   • メッセージを書くのに使った綿棒や絵筆は使わないでください。
3. ページにグレーの文字で表示されているメッセージを読む。紙の表面を塗っていくと、文字が目の前に再び現れます。文字が灰色に見えるのは、塩基性の重曹と酸性のグレープジュースの間で酸塩基反応が起こるからである。

方法4

レッドキャベツジュースで見えないインクを見せる

1. カップ2杯（470ml）の水を沸騰させる。コンロのやかん、電気ポット、または電子レンジを使って、2カップ（470ml）の水を沸騰させる。お湯は沸騰している必要はないが、熱ければ熱いほど、濃縮された「デコーダー・インク」の効果が高まる。
2. 赤キャベツの葉をお湯に浸す。大きなボウルにキャベツの葉を10～15枚入れ、お湯を注ぐ。お湯が冷めるまで1時間ほど浸けておく。時間が経つにつれ、キャベツの色素がお湯に溶け出してくるのがわかるはずだ。

   • 最良の結果を得るには、すべての葉が水に浸かるようにする。
3. キャベツの葉を濾す。お湯が冷めたら、キッチントングかザルを使って、葉と汁を分ける。

   • 赤キャベツの「解読インク」は冷凍庫で保存する。キャベツの汁を冷蔵庫で寝かせると、腐ってひどい臭いになってしまう。
4. 赤キャベツの汁をページに垂らしたり、洗ったりする。スポンジか絵筆を赤キャベツジュースの入ったボウルに浸し、メッセージが書かれた紙の上からまんべんなく液体を洗う。
5. 青い文字で書かれたメッセージを読む。紙を塗ると、文字が緑青色に浮かび上がってくる。赤キャベツの汁がpH指示薬として働き、塩基性の重曹を感知するため、文字がこのような色に見えるのだ。

   • もし酸であるレモン汁でメッセージを書いていたら、文字は緑青ではなくピンク色に見えただろう。

この記事は、CC BY-NC-SAの下で公開された「 How to Make Invisible Ink with Baking Soda 」を改変して作成しました。特に断りのない限り、CC BY-NC-SAの下で利用可能です。