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Orbital Drop Shock Troopers (略して"ODST")はUNSC海兵隊に属する、特殊部隊である。軌道上からの強襲作戦を専門としている。通常手段では捕捉できない存在に対して任務を行う。ODSTの指揮権を有するのはUNSCの下部組織であるUNSC特殊作戦軍である。
現在の特殊部隊のように、多種多様な特殊性のある作戦を担当する。
ODSTは統一地球政府の元に集まった世界各地の特殊部隊兵士を再編したことによって誕生した。[1]
この部隊に入隊する兵士達は専門分野ごとに磨きをかけられる。その訓練の内容は危険な任務に対応できる極めて厳しいものであった。作戦は、陸軍または海兵隊と共同で行う場合が多い。[2]
また詳細は明らかにはなっていないが、UNSC陸軍にも陸軍降下兵部隊が存在する。
ODSTの隊員となるには身体的、そして精神的な条件を満たしていれば年齢や性別による制限はない。
クリーブランドに降下するODST隊員ら
20世紀の高高度から敵戦線後方に精鋭部隊を投入する空挺部隊の誕生と、その21世紀の名声と活躍がルーツであると云われている。
第二次世界大戦中、ドイツはソビエト、イタリアの空挺部隊の使用を参考にし、デンマーク、ベルギー、クレタ島で空挺作戦を実施し成功を収めている。連合軍も1944年6月に行われたノルマンディ上陸作戦にて空挺部隊を投入して成功を収めた。マーケット・ガーデン作戦では空挺部隊を3個半師団も投入したというほどであった。
軌道上から降下させるという概念自体は21世紀半ばには構築されていたが、2163年に設立された国連海兵隊 は後の105歩兵師団に続くであろう、歴史的な作戦 アルギレキャンペーンに参加しコスロブの軍隊に対抗する。[3]火星 でのUNの作戦成功は、軌道上からの降下作戦の有効性を示し、戦争の主導権を握ることにもつながった。降下作戦に参加した兵士たちはODSTの前任者として、又は初期のメンバーとなったであろう。[4]
確認できるODSTの活躍は2525に遡る。[5]第105ODST師団はODSTでも最も初期に創設されたエリート部隊であり、彼らは敵に対して迅速且つ効果的な打撃を与える強力な部隊としての名声を誇っていた。尊敬と畏怖を受ける彼らの通称は地獄に飛び込む者――"ヘルジャンパー"だ。彼らはUNSCの兵士でも精鋭としてして扱われており、エリートやスパルタン、ブルートに次ぐ優秀な戦力として考えられる事も多い。
スパルタン計画に参加した兵士を除き、ODSTはUNSCの保有する部隊の中でも最も強力な戦力の一つと考えられている。また、一般の兵士からはともすれば「クレイジー」だと捉えられがちな危険で重要な任務を与えられる事も多い為か、ODSTは隊員の殆どが志願者で構成される志願制を採用している。[6]2552までの間、コヴナント戦争を勝ち抜くために彼らODST部隊は次々と編成されていった。
また、一部のODSTはスパルタンと共に作戦や訓練を行う場合がある。しかし、過去に一名の若いスパルタンIIが訓練中に4名のODSTを殺傷した事や、この事件によりスパルタンの戦士としての優秀さが評価された事で、スパルタンを軽蔑するODSTの隊員も存在する。一部のODST隊員はスパルタンの事を「人間ではない化け物(フリークス)」と呼ぶ事も多く、アントニオ・シルヴァ少佐などはその一人だったようだ。
ペリカンに乗るODST
20世紀の高高度から敵戦線後方に精鋭部隊を投入する空挺部隊の誕生と、その21世紀の名声と活躍がルーツであると云われている。
第二次世界大戦中、ドイツはソビエト、イタリアの空挺部隊の使用を参考にし、デンマーク、ベルギー、クレタ島で空挺作戦を実施し成功を収めている。連合軍も1944年6月に行われたノルマンディ上陸作戦にて空挺部隊を投入して成功を収めた。マーケット・ガーデン作戦では空挺部隊を3個半師団も投入したというほどであった。
軌道上から降下させるという概念自体は21世紀半ばには構築されていたが、2163年に設立された国連海兵隊 は後の105歩兵師団に続くであろう、歴史的な作戦 アルギレキャンペーンに参加しコスロブの軍隊に対抗する。[7]火星 でのUNの作戦成功は、軌道上からの降下作戦の有効性を示し、戦争の主導権を握ることにもつながった。降下作戦に参加した兵士たちはODSTの前任者として、又は初期のメンバーとなったであろう。[8]
ImagesCATL0IP5.jpgODSTアーマーのコンセプトアート
交戦中の第46 ODST師団
2525年11月1日UNSCは最高警戒態勢の中で惑星ハーベストにおいてコヴナントとの初遭遇 を果たす。この直後ODSTの主任務は反乱軍から人類に対する重大な脅威となったコヴナントの撃退に切り替わる事となる。彼らは危険な任務の為に準備を行い、ハット・ヤイ攻防戦において初めてコヴナントと本格的な交戦を経験する。惑星は続く戦闘で失われたが、ODST部隊は無事脱出した。2526年にはシルシニウスIVにて防衛戦に投入されるが、全滅した。
それほど長くは続かなかったハーベスト・キャンペーンの後、ODST部隊はアルカディア防衛に加わり、現地で防戦を続ける海兵隊とSPARTAN-II レッドチーム等と共に首都近辺の防衛戦に参加。街はコヴナントに占領されてしまうが、惑星の解放の為コヴナントの拠点に対する攻撃にも加わる。幾つかのODST部隊はUNSC Spirit of Fireに合流しシールドワールド0459の戦いに参加した。
2535年にコール議定書が発令された後、ODST部隊は艦艇や商業船舶に乗り込み、データベース抹消の命令を受けた。UNSC Midsummer NightのODSTは惑星ルーブルへ向かう。スパルタンIIグレイチーム と合流する。Kig-Yarとの戦闘で敗北した後、地球の位置が敵の手に渡ることを阻止すべく、ルーブルの住民をも騙す為の作戦が遂行された。
コヴナント戦争が長引くにつれ、ジェリコVII、惑星ヘイアンの暗殺任務、スコーピエ、シグマ・オクタヌスIV、ニュー・エルサレム、トリビュート、アリエルと実に多くの戦いに投入されたが、それらでさえ2552年8月のリーチ陥落には見劣りしていた。リーチ陥落の際、多くのODSTがリーチで交戦する。
HALO-3-ODST-Commission-l.jpgリーチ攻防戦の最中、3,200名のODSTがヴィエリー戦線に投入され、UNSC陸軍を支援して惑星からコヴナントを撃退する為に戦った。この後、陥落が決定的となったときUNSC Pillar of AutumnにODST大隊が乗り込み、イプシロン・エリダニー星系から脱出し、アルファヘイローへたどり着く。アルファヘイロー事件の最中、ODST隊はアントニオ・シルバ少佐とメリッサ・マッケイ 大尉らに率いられ、パルティキュラー・ジャスティス艦隊を引き付ける囮としてヘイローやオータム艦内で戦った。[9]
リーチ陥落後、補充兵を含むODST部隊は地球攻防戦で戦う。2552年10月20日、悔恨の預言者に率いられた小規模なコヴナント艦隊が太陽系に侵入。ODSTの幾つかの部隊は軌道防衛プラットフォームカイロ、アテネ、マルタに展開したが、ODSTの奮戦むなしくマルタとアテネは破壊されてしまう。軌道防衛網が突破され、コヴナント艦がモンバサへ降下した事を受け、ODST部隊がコヴナント艦に直接乗り込む為に投入される。この時、一つの部隊だけはスーパーインテンデントのデータ回収の使命を帯びて別行動をとった。
ニューモンバサから悔恨の預言者の艦が逃走を図ったとき、UNSC In Amber Cladには第7ODST大隊が乗り込んでいた。彼らはデルタヘイローに向かい、悔恨の預言者を捕獲する作戦に従事する。しかし、その犠牲は大きくミランダ・キース 中佐らと共に地球に戻れたのはごく僅かな人数でしかなく、その大半がデルタヘイロー攻撃初期のコヴナントとの戦闘で失われたのであった。生き延びた兵士たちは地球占領軍に対する抵抗の為戦う。[10]
地球では、ヒューリオス・レデムション艦隊と真実の預言者の艦隊が地球軌道防衛網の残骸に対する総攻撃を開始。やがて、北アメリカ、南アメリカ、ヨーロッパ、アジアに侵攻する。クリーヴランドにおける戦闘はODSTが参加した戦闘の一例であった。第2ODST大隊はPawasの戦闘に加わる。[11] この戦闘ではT. RymannとS. Hartley両名がジョン-117の降下地点を計算する為パキスタンのセクター6を防衛する海兵隊と合流する。何名かのODSTや海兵隊員が負傷する中でジョン117の捕捉に成功。HIGHCOMは降下地点を知る事になる。
ODST_Engaged_in_Combat.jpgODST分隊
2552年11月のアーティファクト起動後、第11海兵軍団偵察部隊/ODSTはUNSC Forward Unto Dawnに乗艦しジョン117と 共にOperation: BLIND FAITH[12] に参加。大隊の兵士たちは人類では初めて天の川銀河の外へ旅立ち、アークの戦いに参加する。[13] コヴナント軍残党の掃討が続く中、UNSC Forward Unto Dawnをカートグラファー近辺に降下させる為、砂漠を見下ろすところに設置された27式対空砲の破壊作戦に参加する。[13]アークの決戦-コヴナント戦争最後の戦いにも参加した彼らはジョン-117と共にコヴナント機甲部隊や砲兵部隊の防衛戦を突破する。やがて、ゼル・ヴァダムが真実の預言者を排除した。[14]
An ODST wearing Battle Armor.
ODSTは通常の歩兵の装備に加え、全身を覆う特殊なボディアーマーを使用する。これは装甲版を含めて主に黒く塗装されているが、都市迷彩パターンの彩色が施されているのが特徴だ。ヘルメットには最先端のコミュニケーションギアが組み込まれており、これにはヘッドアップディスプレイ(HUD)やサーマルセンサー、モーショントラッカーが連動している。ODSTが使用するバトルアーマーは与圧が可能で、真空空間でも15分の船外活動が可能なように設計されている。
第105師団を初めとするODST部隊では(細かな仕様の違いはあるが)50年以上もほぼ同様の概観の装備が使用されており、西暦2335年にはスパルタン用のミョルニル/AA(エアアサルト)装備にもODSTの物に準じたデザインのヘルメットが採用されている。
また、ODSTの隊員はそのミッションに応じて様々なバリエーションの装備を使用する。各隊員は作戦の目的や活動地域、部隊内での役割に応じて、例えば遠距離・近距離での戦闘に対応する装備や、斥候任務や破壊工作に適した装備を必要に応じて携行する事ができる。
ODST隊員とHEV
Single Occupant Exoatmospheric Insertion Vehicle (SOEIV又は HEVと言われる) は、チタン合金製の本体を鉛及びセラミックの被覆材で覆った、ティアドロップ型の降下用ポッドである。 ODSTはこの一人用のポッドを使用して、通常の海兵隊の展開が困難な環境や任務へと投入される事が知られているが、通常の空挺隊員のようにパラシュートを使用して減速するような事は無く、HEVは地表への落着寸前に僅かな減速を行うのみで兵員を目的地へと送り込む。この事が、人々が彼らを「非常識」や「命知らず」と呼ぶ最大の理由であると言って良いだろう。
アーマード・アサルト・ボード は、空挺作戦の為にUNSC海軍及び海兵隊が運用していたとされる航空機である。しかしこの機体は地上からの対空砲火に晒され易く、また速度が低速であるという見過ごせない欠点を抱えていた。
最終的にUNSCは、ODST隊員の降下という役割をこの機体からHEVへと置き換えている。[15]
特殊作戦や危険な任務に投入される事が多いODSTではあるが、UNSCで使用される標準的な火器類は全て使用する。スパルタンが使用するようなレベルの装備は決して供給されないが、彼らは使用できる装備の中で任意の火器を選択して、危険な任務を遂行する事ができた。ODST専用ともいえる特殊火器ではM7S短機関銃やM6C/SOCOMを使用する。
第105降下ジェット小隊は恐らくODST部隊の一部隊であろう。Halo 2アートワークでは海兵空挺部隊であったが、恐らくODSTの一部隊として纏めてもいいだろう。
ここで記す各隊員の状態は、その隊員が最後に確認された媒体での状態を示している。
Field Grade Officers
Company Grade Officers
Staff Non-Commissioned Officers
Non-Commissioned Officers
Enlisted Men
階級不明
|
|
国連宇宙司令部防衛軍 | ||
---|---|---|
正規軍 | UNSC陸軍 · UNSC空軍 · UNSC海兵隊 · UNSC海軍 | |
準軍事組織 | UNSC特殊部隊 · Office of Naval Intelligence · コロニー守備隊 |
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