左メニュー
左メニューサンプル左メニューはヘッダーメニューの【編集】>【左メニューを編集する】をクリックすると編集できます。ご自由に編集してください。掲示板雑談・質問・相談掲示板更新履歴最近のコメントカウン...
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.0 YOU CAN (NOT) ADVANCE. | |
---|---|
監督 | 庵野秀明(総監督) 摩砂雪 鶴巻和哉 |
脚本 | 庵野秀明 |
製作 | カラー |
製作総指揮 | 大月俊倫 庵野秀明 |
出演者 | 緒方恵美 林原めぐみ 宮村優子 坂本真綾 ほか |
音楽 | 鷺巣詩郎 |
主題歌 | 宇多田ヒカル『Beautiful World -PLANiTb Acoustica Mix-』 |
撮影 | 福士享 |
編集 | 奥田浩史 |
配給 | クロックワークス、カラー |
公開 | 日本の旗2009年6月27日 中華民国の旗2009年10月16日[2009年12月3日[ 2010年3月4日 |
上映時間 | 108分(劇場公開版 2.0ver.) 111分49秒(BD/DVD版 2.22ver.) |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 40億円[3][4] |
前作 | ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 |
次作 | ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q |
allcinema | |
キネマ旬報 | |
IMDb | |
表・話・編・歴 |
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』(エヴァンゲリオン しんげきじょうばん:は / EVANGELION:2.0 YOU CAN (NOT) ADVANCE.)は、2009年6月27日に公開された日本のアニメーション映画。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』4部作の第2作である。
大災害「セカンドインパクト」後の世界を舞台に、人型兵器「エヴァンゲリオン」のパイロットとなった少年少女たちと、第3新東京市に襲来する謎の敵「使徒」との戦いを描いたTVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』(1995年–1996年)を、新たな設定とストーリーで「リビルド」(再構築)したものが『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズである。本作はその第2作目であり、2007年9月に公開された『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』の続編にあたる。タイトルの『破』は、雅楽の用語「序破急」に由来する。
本作は、『新世紀エヴァンゲリオン』TVシリーズの第八話『アスカ、来日』から第拾九話『男の戰い』までを描くものとして制作が開始された[5]。しかし、前作『序』がTVシリーズ第壱話から第六話までのストーリーをほぼ踏襲していたのに対し、本作ではTVシリーズや旧劇場版には登場しない新たな登場人物、エヴァンゲリオン、使徒などが登場、新たな謎も加わり、『新劇場版』独自のストーリーを展開していく。本作のストーリーも、当初はただの『総集編』[6]で、監督の鶴巻和哉によれば「別に言うほど『破』じゃない」[7]ものであったが、前作『序』が公開(2007年9月)された後に、総監督庵野秀明の意向によりシナリオが見直され[7]、当初は『声も出さなくていいというくらい』であったマリの出番が増えるなどの変更がなされた[7]。また、アスカとレイがネルフ本部内のエレベーターで乗り合わせる場面(TVシリーズ第弐拾弐話、ただし会話の内容等はアニメ版と大きく異なる)など、第弐拾話以降のエピソードも取り入れられた形となっている。
作画に関しても、『序』では大半がTVシリーズから原画やタイムシート等の素材を使用していたのに対し、本作ではほぼ全編にわたって完全新規に描き下ろされている点も特徴として挙げられる。そのため『序』では「リビルド」を強調していたのに対し、本作ではあまり使われていない。
庵野は、自身がこれまで作り上げてきたエヴァの世界を、自分では「破壊」しきれないとして[8]、「破」というサブタイトルを象徴する[9]新キャラクター・マリを演じる坂本真綾との打ち合わせの際も、マリに関するより詳しいディレクションは監督の鶴巻に任せている[8]。
初日公開館数は120館(38都道府県)と多くはなかったが、前作の85館から大幅に増えており、インディーズ・単館系の映画作品の上映スクリーン数としては、比較的大規模なものとなっている。メイン公開館の新宿ミラノ1(座席数1056)では、初回上映日(6月27日)の前日深夜から行列が作られた[10]。公開後2日間の週末興行成績も観客動員数35万4852人、興行収入は5億1218万200円を記録し、『序』に引き続き大手配給会社による作品群をおさえて、週末興行ランキングにおいてオープニング興行1位を達成している[11][12]。続けて興行2週目も1位を達成しており、これは『序』の成績を上回る記録となった[13][14]。さらに公開17日目の7月13日には『序』の興行収入20億円を超え[15]、最終興行収入は前作の倍の40億円になった[3][4]。これは年間ランキング9位(邦画では5位)の成績となる。
ドイツのボンで2009年7月31日から開催されるアニメーション映画祭において本作が上映されると告知されていた[16]が、権利上の問題から中止となった[17]。2009年10月4日にはスペインのシッチェスで開催された第42回シッチェス・カタロニア国際映画祭のAnima't 部門で上映された[18]。その他、台湾で10月、シンガポールで11月に劇場公開され[1]、韓国、香港でも12月3日より劇場公開された[2]。
なお、本作は公開直前まで情報はほとんど明かされないという厳戒態勢となった。『序』では行われた一般向けの封切前特別上映も行われず、試写会も関係者のみが招待されている。また、劇場パンフレットも「WARNING! DO NOT OPEN THIS BEFORE WATCHING THE MOVIE.」(映画を観る前の開封禁止)と書かれた封印シールで綴じられ、更に核心に迫るカットは袋とじに掲載と、徹底した情報管制がなされた。
テンプレート:ネタバレ
旧北極のネルフ基地「ベタニアベース」[25]において、封印から目覚めた第3使徒に対しエヴァンゲリオン仮設5号機(搭乗者:真希波・マリ・イラストリアス)が出撃。仮設5号機は、脚を失いつつも第3使徒を殲滅するが、使徒のコアを破壊した直後、マリを脱出させた上で自爆する。
(ここで舞台は日本に戻る) 父碇ゲンドウとともに碇ユイの墓参りに訪れた碇シンジは、葛城ミサトの車で帰る途中、海上を歩行する第7使徒を目撃する。そこに、上空で輸送機から放たれたエヴァンゲリオン2号機(搭乗者:式波・アスカ・ラングレー)が現れ、空中戦を繰り広げ難なく使徒を撃破する。
2号機とともに来日したアスカは、シンジと同じくミサトの家に同居し、同じ中学校に通うことになる。
ゲンドウと冬月コウゾウが建造中のEVANGELION Mark.06(6号機)の視察のためゼーレの月面基地「タブハベース」[25]へ赴くが、二人が地上へ帰還する前に衛星軌道上に第8使徒が出現、ネルフ本部への落下攻撃がほぼ確実と判明する。代理の指揮権を持つミサトは、初号機(シンジ)・零号機(レイ)・2号機(アスカ)の3機のエヴァによる作戦を立案、実行に移す。落下地点に最初に辿り着いたのはシンジの乗る初号機で、エヴァよりも遥かに巨大な使徒の落下を、その中から現れた人型の攻撃にも耐えつつ食い止め、続いて零号機が動き回るコアを掴み、2号機がそれを破壊した。アスカは使徒を一人で倒せなかったことでプライドを傷つけられ、一方シンジは作戦後ゲンドウから褒められたことに喜びを感じていた。
日本海洋生態系保存研究機構と学校でシンジの手料理を口にしたレイは、ゲンドウとの食事の際にシンジらとの会食を提案し、料理の練習を始める。レイはシンジ、ミサト、アスカに招待状を出すが、その本当の目的はシンジとゲンドウの和解であり、ゲンドウの参加はサプライズとして、シンジには伏せられていた。
ネルフの北米第2支部で試験中のエヴァ4号機が支部を巻き添えに消滅したことを受けて、同じくアメリカで開発されていた3号機が急遽日本に移送されることになった。レイとアスカのいずれかをテストパイロットとする松代での3号機の起動実験が決定するが、起動実験の日がレイの企画した食事会と重なっていることに気付いたアスカは、自らテストパイロットに志願する。
実験当日、アスカの乗った3号機の起動実験が開始されるが、3号機には使徒が侵入しており暴走、大爆発を起こす。ゲンドウはエヴァ3号機を第9使徒として処理することを決定、シンジの初号機のみを出撃させる。しかしシンジは、3号機にまだアスカが乗っていることを知り戦えず、第9使徒(3号機)に首を絞められても「アスカを殺すよりは(自分が殺されるほうが)良い」と言う。シンジに戦意がないことを確認したゲンドウは、初号機の制御をシンジからダミーシステムへ切り替えさせる。ダミーシステムに切り替えられた初号機は、3号機の四肢や臓物を撒き散らしながら徹底的に破壊。シンジは必死に止めようとするも、初号機は使徒のコアを、アスカの乗ったエントリープラグごと噛み砕いた。
アスカは一命を取り留めたものの、精神汚染が疑われたため隔離される。マヤは「処置」されてしまわないかと案ずるが、リツコは「貴重なサンプル体」であるとしてそれを否定する。シンジはパイロットを辞めることを望み、ミサトの家を出るが新たな使徒(第10使徒)の出現のためジオフロント内のシェルターへと避難させられる。
ネルフでは、本部に侵入したマリが2号機を起動し、単独で出撃する。ジオフロント上の全装甲を光線の一撃で破壊した第10使徒は、ジオフロント内に侵入。マリは2号機で迎撃するが、強力なA.T.フィールドを持つ第10使徒には太刀打ちできなかった。マリは2号機を「獣化第2形態(ザ・ビースト)」[25]へと変形させ、A.T.フィールドを破壊するほどの力で使徒に迫るが、左腕と右脇腹、さらに右側頭部を破壊され倒される。次にレイが零号機で出撃、N2航空誘導弾を抱えて自爆攻撃を仕掛ける。満身創痍の2号機も使徒のA.T.フィールドを食い破ってこれを助けるが、使徒はコアを肋骨で防御し失敗する。レイは爆発の直前、2号機を逃すため後ろへと投げやるが、その先にはシンジがいるシェルターがあった。マリは、2号機の手でシンジをシェルターから外に出す。そこでシンジが見たものは、零号機の攻撃にも無傷で耐えた使徒が、レイの乗る零号機を一瞬で捕食する光景であった。これを見たシンジはネルフ本部へと走り、何故戻ったと問うゲンドウに、自分は初号機のパイロットであると答える。
零号機とレイを吸収した第10使徒は人型に変形。識別信号も零号機のものへと変化したため、ネルフ本部の対使徒用の自爆システムが無効化された。使徒はメインシャフトを降下しミサトらのいる発令所を襲撃する。そこにシンジが乗った初号機が現れジオフロント地表まで戻すことに成功するが、内部電源が切れ活動を停止してしまう。しかし、シンジの叫びとともに再起動し、初号機は「神に近いもの」へと変貌を遂げる(疑似シン化第1覚醒形態[25])。シンジはその力をもって使徒を圧倒し、使徒のコアからレイを救い出す。零号機のコア[25]とレイ、そして形象崩壊した使徒をも取り込んだ初号機によって、サードインパクトが始まろうとしていたが、月面から飛来したMark.06(エヴァ6号機、搭乗者:渚カヲル)が槍状の武器で初号機のコアを貫き、それを食い止めた。
詳細は「新世紀エヴァンゲリオンの登場人物」および下記のリンク先を参照
エヴァンゲリオンのパイロット「エヴァンゲリオン (架空の兵器)」も参照
「使徒」に対抗すべく建造された人型兵器。ネルフが保有・運用する。パイロットは円筒形のコックピット「エントリープラグ」に乗り、主に神経接続によって機体を操縦する。アンビリカルケーブルから電力を供給しており、内蔵電源では最大5分間のみ活動が可能。使徒と同じくA.T.フィールドを持ち、使徒のそれを中和・侵食・破壊することができる。
TV版から引き続いて登場するエヴァは初号機・零号機・2号機(TV版では弐号機)・3号機である。前作『序』から形状・色彩変更がなされていないのは初号機のみであり、零号機は改装を受け、2号機・3号機は新劇場版としては初登場。完全新作のエヴァンゲリオンとして、仮設5号機とMark.06が登場する。
汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン 試験初号機長い1本の角(正確にはアンテナ)を持つ、双眼の機体。塗装は紫色をベースに黄緑色のアクセントが入る。基本的には前作『序』と同様だが、両腕に細い黄緑色のラインが一本ずつ追加されている。ダミーシステム起動時には、インテリアの後ろから専用のユニットとアームがせり出し、パイロットの操作を物理的にロックするような描写が追加された。疑似シン化第1覚醒形態[25] - TV版の第14使徒戦とは異なり、第10使徒戦での初号機の覚醒は、使徒に取り込まれたレイを救おうと願うシンジの強大な意志が引き起こしたものとされており、リツコによれば「エヴァ本来の姿」「ヒトを超えた神に近い存在」「エネルギーの凝縮体」に変化しつつあると説明されている。外観的には、黄緑色の箇所が赤く染まり、天使の輪が現れる。非常に強力なA.T.フィールドを防御だけでなく攻撃や左腕再生にも使用、目からは光線を放つ。汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン 試作零号機(改)単眼の、山吹色の機体。前作『序』と比べると、他の機体と同じ形状のウェポンラックが装備され、胸部装甲も2号機と同じ形状に変更された。TV版ではヤシマ作戦後に塗装が青色に変更となったが、本作ではそのままである。TV版の第14使徒戦では手で抱えられる小さなN2爆弾であったが、N2誘導弾に変更。これを右脇に抱えて第10使徒に特攻をかけるが効果はなく、膝から下と頭部装甲を残して使徒に捕食されてしまう。汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン 正規実用型 2号機(先行量産機)四眼の、赤色をした機体。TV版の「弐号機」と比較すると、額の部分に小さな角飾りが追加され、下腕部や腹部などが白くペイントされている。プログレッシブナイフと収納ラックの意匠が変更されており、右肩にもナイフ用ラックが装備された。本作では「空中挺進専用S型装備」を装着しての空中戦(第7使徒戦)が初の戦いとなった。このとき、本編が初登場となるボウガンを使用している。TV版・旧劇場版では「弐号機」の血液の色は紫がかっていたが、今作の2号機は他のエヴァと同じ赤色になっている。3号機のネルフ本部への移管により、バチカン条約(エヴァ保有数は3機まで)によって一旦運用が凍結されていた。獣化第2形態(ザ・ビースト)[25] - 肩や脊椎に打ち込まれたリミッターが排除され、胴部装甲を半ば覆うように身体が拡張する。リツコによると「ヒトを捨て闘争に特化させた形態」であり、身体能力は格段に向上するが、プラグ深度が汚染区域に入るなどパイロットにも相当な負担がかかる。汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン 正規実用型 3号機双眼の、紺色の機体。眉間や膝の装甲などが赤茶色に、腹部などが白くペイントされている。テストパイロットはトウジではなくアスカに変更されている。第9使徒に寄生されて制御を奪われたため、使徒として処理することが決定、ダミーシステムを起動させた初号機によって、バラバラになるまで破壊された。汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン 次世代試験 4号機アメリカで開発、試験中であった機体。稼働時間延長実験の失敗により爆発、消滅したとされる。機体の外観等、詳細は明らかにされていない。封印監視特化型限定兵器 人造人間エヴァンゲリオン 局地仕様 仮設5号機先端に走行ユニットを装備した4脚をもつ、暗緑色の機体。眼部はゴーグル状。腕はマジックハンド状の「義手」で、パイロットと無理矢理シンクロさせている。右腕にはランスを装備している。電源はアンビリカルケーブルではなく、坑道内の架線からパンタグラフ経由で供給される。第3使徒のコアを破壊した直後に自爆するが、これはゲンドウが、マルドゥック計画を妨害するため加持に指示したもの。EVANGELION Mark.06(6号機)月面のタブハベースにて建造されていた、青色の機体。眼部はバイザー状。頭部に初号機のものとほぼ同じ大きさの角状の突起物をもち、頭上には天使の輪が浮かぶ。6号機と呼称されるのは予告の中のみで、本作中では一貫して「Mark.06(マーク・シックス)」と呼ばれる。素体の顔はTV版・旧劇場版のリリスと似た仮面(デザインは若干異なる)に覆われている。ゲンドウによると、既存のエヴァとは違う方式で建造されている。ゼーレにとって「真のエヴァンゲリオン」である Mark.06 の完成は「人類補完計画」のため、「本物の神を創る」ための要である。本作終盤、エンドロール後に、渚カヲルが搭乗してネルフ本部上空に飛来、初号機に槍を投げサードインパクトの進行を止める。「使徒 (新世紀エヴァンゲリオン)」も参照
「第3新東京市」に来襲する謎の敵。形状や能力はそれぞれ異なるが、必ず「コア」と呼ばれる部位があり(通常は赤色の球体)、それを破壊されると活動を停止。新劇場版では、その際に全身が血のような液体に変化する(形象崩壊)。A.T.フィールドを持ち、エヴァンゲリオン以外の通常兵器はほとんど意味をなさない。また、新劇場版では全ての使徒において「天使の輪」(エンジェルハイロゥ)のようなものが現れるシーンがある。
出現順に、番号を冠して呼ばれる。作中のネルフ本部の画面や、ゲンドウ、マヤ、加持の台詞では「第○使徒」と、ポスターや、作中での冬月の台詞および加持の台詞の日本語字幕では「第○の使徒」とされる。前作『序』の第6使徒出現時にゲンドウが「残り8体の使徒を倒さねばならない」と発言しているが、その場面の時点で未殲滅である第3の使徒と第6の使徒を数に入れているのか不明である。
第2の使徒「リリス」ネルフ本部の地下深く(レベルEEE)にあり、十字架に磔にされ槍で刺されている人型の使徒。これと他の使徒が接触することでサードインパクトが引き起こされるとされ、レベルEEEまで使徒が侵入した場合、本部ごと自爆してそれを阻止することになっている。本作では1カットのみ登場するが、物語への直接的な絡みはない。第3の使徒永久凍土から発掘され、ネルフ・ユーロ支部の旧北極基地「ベタニアベース」で解剖、封印されていた使徒[25]。骸骨状の竜(あるいは蛇)のような首と尾が生えており、頭部にコアがある。胴体は丸く縛られ、頭部にはゼーレの刻印が押されている。首の部分に、エントリープラグソケットが埋め込まれている[26]。歩行に用いる4本の短い脚のほか、太い4本の脚(特に使われない)を持つ。加持によって封印が無効化され活動再開、「辺獄エリア」を突破し地上の「アケロン」へ脱出するが、それを追うエヴァ仮設5号機のマジックハンドでコアを破壊、殲滅された(直後に仮設5号機も自爆)。デザインは主に鬼頭莫宏による[27]。第7の使徒相模湾沖に出現した使徒。コンセプトは「水飲み鳥」[25]。頂上部に時計を模したような顔があり、そこからシンメトリックなオブジェのような身体と2本の非常に細長い脚をもつ。登場時、上部にあるコアらしきものはデコイ(囮)であり[25]、真のコアは下部の球体内部にある。足先で海水を凍らせてその上を歩行する[25]。無数の触手を伸ばしてエヴァ2号機に攻撃をかけるが全てかいくぐられる。デコイ(囮)のコアを破壊されると一度身体が崩れるが、すぐに復活。しかし球体内部にある真のコアを蹴り砕かれて形象崩壊した。TV版第八話の原画が紛失していたためシナリオごと新たに製作された[27]。デザインはコヤマシゲトと小松田大全による[27]。第8の使徒空から落下してくる使徒[27]。その点ではTV版の第10使徒(サハクィエル)と同じであるが、A.T.フィールドが光すら歪めるほど強力であり、「目のような模様が蠢く黒い球体」にしか見えない。TV版のような試射(落下位置確認)を行うこともなく、正確に第3新東京市へと落下、途中でA.T.フィールドによる落下軌道変更も行う。落下直前には球体状の身体を展開、TV版の第11使徒(レリエル)のような姿(ただし虹色と黒の縞模様)へと変形。その後、赤い炎を噴出しながらTV版第10使徒のような形へ変形する。(色はそのまま)その大きさは全長数キロ[25]にもなった。上面には無数の人型があり、手を繋いで波打つように踊るほか、ラッパを吹く天使状のものもみられる。初号機に受け止められた際には、中からヒト型(上半身状)のものが現れ、初号機の両掌を突き刺して攻撃。コアを高速で動かすことで2号機のナイフ攻撃をかわすが、零号機がコアを鷲掴みにし、2号機が2本のナイフを突き刺し、さらに膝蹴りを食らわせてコアを破壊した。デザインは全体を前田真宏が、ヒト型の部分を本田雄が担当した[27]。第9の使徒エヴァ3号機に寄生していた使徒。基本的な性質はTV版第13使徒(バルディエル)と変わらないが、寄生された部位が青黒く光るようになる。また、3号機の肩から新たに1対の腕を生やし、その腕によって初号機の首を絞め、その組織を浸食。使徒が活動を始めた際には、エントリープラグ内のアスカがエヴァ側と引き込まれている。ダミーシステムへと切り替えられた初号機によって3号機は破壊され、エントリープラグに付着していたコアは、プラグごと噛み砕かれた。第10の使徒顔はTV版の第14使徒(ゼルエル)に似通っているが、胴体は小さく、包帯のような布状の腕を複数持っている。冬月に「最強の拒絶タイプ」と呼称された通り、放つ光線もA.T.フィールドもそれまでの使徒とは桁違いの力をもつ。布状の腕は瞬間的に伸縮可能で、攻撃にも用いる。コアを肋骨[28]で防御することで、A.T.フィールドを全て突破されたうえでのN2誘導弾の直撃にも無傷で耐える。TV版の第14使徒は初号機に捕食されるという結末を迎えるが、本作では逆に零号機を捕食し融合、レベルEEEへの使徒侵入に備えたネルフ本部の自爆システムを封殺する。しかし初号機によってコアから零号機のコア[25]を引きずり出されて形象崩壊した。デザインは、TV版第14使徒を担当したあさりよしとお自身が本作のためにリファインしている。また、この使徒との戦いは、テレビ版第弐拾参話の第16使徒・アルミサエル戦の内容を加味している(使徒がレイと同化する場面など)。詳細はセカンドインパクトを参照
本作の世界において、15年前に起きた地球規模の大災害。その傷跡として、地球に巨大なクレーター状の穴が存在している描写がある。爆心地付近には4本の十字架状の物体が存在していることが軌道上から確認できる。海の色も赤に染まっているが、これを科学技術により本来の青色に戻そうという試みが、海洋生態系保存研究機構で行われている。加えて、シンジ達セカンドインパクト以後に生まれた世代が、海が本来青いことや潮の匂いや海洋生物について、「知識」でしか知らない、知識に乏しいという描写がなされた。
ミサトが遭遇したセカンドインパクト当時の描写では、4体の光の巨人(コアらしき球体や頭部に光の輪を持つ)と黒い球体と4本の槍(旧世紀版の「ロンギヌスの槍」と同じ形状)が描写されている。月面にある血痕は、セカンドインパクト発生時に南極点から噴出した血糊が付着した物であることが全記録全集付属絵コンテ(欠番カットナンバー402I改)で明らかになっている。
本編開始前のスタジオカラーのクレジット表示時に円谷プロダクション制作『帰ってきたウルトラマン』の変身シーンの効果音が使用され、ミサトの携帯の着信音も『ゴジラ』シリーズのキングギドラの鳴き声(=ウルトラマンにおける科学特別捜査隊本部の電話着信音)が使われている。また、ミサトの愛車アルピーヌ・ルノーA310の替わりに「マット・ビハイクル」こと初代マツダ・コスモ・スポーツが登場している。その他、セカンドインパクトの回想シーンの四体の巨人に「ウルトラマンA」の第13話において磔にされたウルトラ兄弟の意匠が組み込まれており、次回作「Q」の予告にウルトラマンA、ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンジャックのウルトラサインが使われている。庵野秀明が敬愛する[※ 1]円谷プロ作品へのオマージュとみられ、エンドロールにも円谷プロと『帰ってきたウルトラマン』が名を連ねる。
碇ゲンドウ・冬月コウゾウ両名が月で用いる月面移動用の乗り物は、ジェリー・アンダーソン製作の2作、『謎の円盤UFO』と『スペース1999』にそれぞれ登場する、ムーンモービルとイーグルを足したような形状をしており、赤白のカラーリングは、そのイーグル機のなかでも医療支援仕様のレスキューイーグルのものが採用されている。さらに『UFO』に登場したコンピューター衛星SIDも確認できる。エンドロールには「株式会社東北新社」および『謎の円盤UFO』の名が表示される。
教室でシンジがレイに弁当を渡す際、添えられていた箸箱には安野モヨコ(庵野秀明の妻)の漫画『オチビサン』に登場するオチビサンの顔が描かれている。
テンプレート:ネタバレ終了
日本国内では、劇場で上映されたものに再調整を行った『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE.』が、Blu-ray DiscとDVDで2010年5月26日に発売された。劇場公開版から1000か所以上の修正に加え、新作シーンが追加されている[29]。そのため、収録時間は当初『本編108分+映像特典 』と発表されていたが、現在は『本編111分49秒+映像特典 』に修正されている[30]。映像特典(AR台本、予告編等)、初回生産分特典(劇場上映生フィルムコマ)あり。価格は Blu-ray (KIXA-35) が6,090円、DVD (KIBA-1773) が5,985円(いずれも税込)。
2010年5月26日発売のDVDおよびBlu-ray Discのamazon.co.jpでの予約注文枚数が予約開始から1週間で合計で8万8,000枚を記録、初日のみで4万枚を記録しており、これは国内BDソフトセールスで最高の記録を持つ『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』の初日3万枚を超える勢いとなっている[31]。
発売初日にDVD版が12.4万枚、Blu-ray版が19.5万枚売上げ、2010年5月25日付デイリーDVDランキングおよびBlu-rayランキングで首位を獲得している。これはアニメBD初週売上最高記録であった『機動戦士ガンダムUC 1』の5.6万枚を1日の売上で更新し、『THIS IS IT』の初日デイリー記録12.2万枚をも更新した[32]。初週売上も35.7万枚と、『THIS IS IT』の初週売上(26.1万枚)だけでなく、1週にしてその累計売上枚数(35.1万枚)を超え、史上第1位の記録となった[33]。2010年6月14日付Blu-rayランキングでも3.9万枚を売上げ2週連続第1位となり、更に前作『序』も7000枚を売り上げ総合第2位となり、アニメ作品の同一シリーズタイトルで史上初の1&2位を独占する記録となった[34]。6月14日にはDVD&Blu-ray合わせ出荷合計が100万本を突破している[35]。同28日付のBD週間ランキングでは4週間連続で首位を獲得し、2008年12月発売の『バイオハザード:ディジェネレーション』の歴代1位の記録と並んだ[36]。オリコン2010年年間総合BDランキングでは45万枚で1位となり、前作の『序』に続きV2を達成。また、DVDランキングでも3位にランクインした[37]。
2011年8月26日に、日本テレビ系列「金曜ロードショー」枠にて『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 TV版』が放送された[38]。アイキャッチ時のバージョン表記は「2.02'」となっており、劇場公開版を元に編集されたことが窺える。冒頭に前作『序』のあらすじを追加したためもあって本編は若干カットされたが、エンディングロールをカットしてメインキャスト・スタッフを冒頭に表記した点は、『序』と同様。『Q』の予告映像は全面的に差し替えられ、左眼に黒い眼帯を着けたプラグスーツ姿のアスカや修理・改装された2号機が登場した。
日本での劇場公開から11日後の2009年7月8日に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 オリジナルサウンドトラック』が発売された。『SPECIAL EDITION』(KICA-983〜4、3,300円)は、映画サイズを DISC1『EVANGELION:2.0 YOU CAN (NOT) ADVANCE. original sound track』に、フルサイズを DISC2『Shiro SAGISU Music from EVANGELION:2.0 YOU CAN (NOT) ADVANCE.』に収録した2枚組。通常版(KICA-985、2,800円)は、『SPECIAL EDITION』の DISC1 のみ。
SH-06A NERV
「NERV官給品仕様」
破の公開前より、製作現場カラーから公式フリーペーパー『EVA-EXTRA』が、上映劇場や大型書店などで配布された。第4号は1〜3号までの総集編に再編集を加えたもので、6月27日より上映劇場限定で発売された[47][48]。また、プレ号となる第0号が東京国際アニメフェア2009(3月18日〜3月21日)にて配布され、翌年の東京国際アニメフェア2010(3月25日〜28日)では第6号が配布された。なお、2009年6月27・28日に新宿区歌舞伎町で行われたイベント「第3新歌舞伎町宣言」にて上映された映像が「EVA-EXTRA05」である。『Les Betes-Royal Mirrorball Remix』がBGMで使用されていた。
テンプレート:脚注ヘルプ
|
テンプレート:2009年日本週末興行収入1位の映画テンプレート:オリコン週間DVD総合チャート第1位 2010年テンプレート:オリコン年間BD総合チャート第1位
ca:Evangelion: 2.0 You Can (Not) Advancept:Evangelion Shin Gekijōban: Hauk:Євангеліон. Перебудова: Руйнуванняzh:福音戰士新劇場版:破
シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。
左メニューサンプル左メニューはヘッダーメニューの【編集】>【左メニューを編集する】をクリックすると編集できます。ご自由に編集してください。掲示板雑談・質問・相談掲示板更新履歴最近のコメントカウン...
ニュース ...
テンプレート:漫画『野蛮ゲリオン』(やばんゲリオン)は、漫画家・安永航一郎の同人サークル「沖縄体液軍人会」の刊行した同人誌の中で、『新世紀エヴァンゲリオン』を題材とした一連の作品群及び角川書店から刊行...
新世紀エヴァンゲリオン > 新世紀エヴァンゲリオンの登場人物 > 葛城ミサトテンプレート:統合文字葛城 ミサト(かつらぎ みさと)は、『新世紀エヴァンゲリオン』及び『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の主人公...
新世紀エヴァンゲリオン > 新世紀エヴァンゲリオンの登場人物 > 綾波レイ綾波 レイ(あやなみ レイ)は、『新世紀エヴァンゲリオン』及び『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』のキャラクター。声優は林原めぐみ。英...
新世紀エヴァンゲリオン > 新世紀エヴァンゲリオンの用語一覧 > 第3新東京市Hakone-map 01.png●第3新東京市仙石原芦ノ湖小田原箱根山地の地形図第3新東京市(だいさんしんとうきょうし、...
新世紀エヴァンゲリオン > 新世紀エヴァンゲリオンの用語一覧 > 第2新東京市第2新東京市(だいにしんとうきょうし)は、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する架空の都市。旧東京都に代わる日本の首都...
テンプレート:観点新世紀エヴァンゲリオン > 新世紀エヴァンゲリオンの登場人物 > 碇シンジテンプレート:架空の人物碇 シンジ(いかり しんじ)は、『新世紀エヴァンゲリオン』及び『ヱヴァンゲリヲン新劇...
新世紀エヴァンゲリオン > 新世紀エヴァンゲリオンの登場人物 > 渚カヲル渚カヲル(なぎさ かをる)は、『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する架空の人物。声優は石田彰。目次1 プロフィール2 人物2.1...
新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生Evangelion: Death and Rebirth監督庵野秀明摩砂雪(DEATH)鶴巻和哉(REBIRTH)脚本薩川昭夫庵野秀明製作角川歴彦池口頌夫山賀博...
新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君にThe End of Evangelion監督庵野秀明鶴巻和哉脚本庵野秀明製作角川歴彦池田頌夫山賀博之倉益琢眞出演者緒方恵美三石琴乃林原めぐみ音楽...
新世紀エヴァンゲリオンの登場兵器一覧は新世紀エヴァンゲリオンに登場する兵器の一覧である。目次1 国際連合軍1.1 陸上兵器1.2 航空兵器1.3 海上兵器2 NERV3 外部リンク国際連合軍[]陸上兵...
テンプレート:漫画『新世紀エヴァンゲリオン 学園堕天録』(しんせいき- がくえんだてんろく)は、原作:GAINAX・カラー、作画:眠民の漫画。『新世紀エヴァンゲリオン』を原作とした、外伝作品の一つであ...
『新世紀エヴァンゲリオン 〜魂の軌跡〜』(しんせいきエヴァンゲリオン たましいのきせき、サブタイトル『Die Spur der SEELE』[1]。)は、ビスティが2010年1月に発表した5号機のパチ...
『新世紀エヴァンゲリオン 〜約束の時〜』(しんせいきエヴァンゲリオン やくそくのとき)は、ビスティから2008年9月に発売された5号機のパチスロ。保安電子通信技術協会(保通協)における型式名は「新世紀...
新世紀エヴァンゲリオン 〜まごころを、君に〜(しんせいきエヴァンゲリオン まごころを、きみに)(英語サブタイトル I'll Give The True Love for You.)は、ビスティが200...
新世紀エヴァンゲリオン(しんせいきエヴァンゲリオン)は、ビスティが2005年10月に発売したパチスロ機。アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』をテーマにしたタイアップ機で、パロットを除けば初めての5号機であ...
新世紀エヴァンゲリオンジャンルSF[† 1]、[1]アニメ原作GAINAX監督庵野秀明脚本庵野秀明他キャラクターデザイン貞本義行メカニックデザイン山下いくと 庵野秀明音楽鷺巣詩郎アニメーション制作タツ...
新世紀エヴァンゲリオン > 新世紀エヴァンゲリオンの登場人物 > 惣流・アスカ・ラングレー惣流・アスカ・ラングレー(そうりゅう アスカ ラングレー、Soryu Asuka Langley)は、『新世紀...
新世紀エヴァンゲリオン > 新世紀エヴァンゲリオンの用語一覧 > 使徒 (新世紀エヴァンゲリオン)使徒(しと)は、テレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する架空の生物。作品中で人類に敵対する存在...