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香港の電話会社のSIMカード。クレジットカードサイズのカードから切り離して使用
ファイル:SIM Socket2.jpg電話側のSIMカードソケットの例。中央黒い四角の部分
SIMカード(シムカード、Subscriber Identity Module Card)とは、GSMやW-CDMAなどの方式の携帯電話で使われている電話番号を特定するための固有のID番号が記録されたICカード。
W-CDMAなどの第三世代(3G)携帯電話用のSIMカードは機能が拡張されており、UIMカードないしUSIMカードと言うが、基本的に互換性があるため、特に区別せずにSIMカードと呼ぶことが多い。
ボーダフォン(Vodafone)のロゴはこのSIMカードの形状がモチーフである。
SIMカードは、他の一般的なICカードと同じく、クレジットカードサイズで提供されるが、ICチップの部分だけを切り離して使うようになっている。 これは、昔の自動車電話(NTTドコモの自動車電話であればデジタル方式の機種E401)などの大型の端末ではSIMカードソケットがクレジットカードサイズであったものが、その後小型化されたことの名残である。ショルダーフォンは対応していなかった。
SIMカードには、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)と呼ばれる固有の番号が付与されており、これと電話番号を結びつけることにより通信を可能とする。SIMカードを抜き差しすることで、電話番号を他の携帯電話機に移したり、ひとつの携帯電話端末で複数の電話番号を切替えて使用したりすることができる。但し、SIMカードは頻繁に抜き差しすることを想定したものではなく、抜き差しの前に確実にSIMカードの電源を切る為に、電話端末の電源をオフにする必要がある。そのため、多くの電話端末では、電池を取り外さないとSIMカードの抜き差しができないような構造になっている。
国内で入手できるSIMカードは通常キャリア(通信会社)からの貸与であり、解約の際には返却しなければならない。SIMカードが挿入されていない携帯電話端末は、一部の機種では例外もあるが、"Insert SIM"などと表示された画面になり、発着信はもとより電話帳の閲覧やカメラ撮影など一切の機能が使えないのが一般的である。ただし、プリペイドSIMカードの場合は、最終使用時から一定期間(半年程度が多い)の後に失効して発信も着信も出来なくなるため、解約手続きは不要である。
ISO/IEC 7816規格の接触型ICカードである。プラグインは、外形寸法 : 幅15mm×奥行き25mm×厚み0.76mm程度。容量は64kバイト程度。実用化されている最大容量は2005年時点で128Mバイトまでである。2008年までに1Gバイトへと大容量化する方針のメーカーもある。小容量のカードでは契約者の個人情報や電話帳を50件ほど保存できるのみだが、大容量のカードではコンテンツ情報などを保存する事もできる。
FOMAカード
日本では、SIMカードを使う方式の代表であるGSMがサービスされていないため、SIMカードは使われていなかったが、3GではW-CDMAを採用したNTTドコモのFOMAやソフトバンクモバイルのSoftBank 3Gのサービスインにより、UIMカードが使われるようになった(FOMAではFOMAカード、SoftBank 3Gでは、USIMカードと呼ぶ)。また、auも国際ローミングの強化(グローバルエキスパート)を目的として遅ればせながらR-UIMカード(au ICカード)を導入し、日本の3G携帯電話はすべてUIMカードを採用することとなった。
ただし、海外の多くの国ではプリペイドSIMカードが販売されており、プリペイドユーザの比率の高さにつながっているのに対して、日本では2007年1月時点でプリペイドUIMカードは販売されていない。
また、日本の3G携帯電話では、ダウンロードした有料コンテンツに対してIMSIやIMEI(International Mobile Equipment Identity、電話機の固有番号)による保護がかけられていることが多く、ダウンロードに使用したものと異なるUIMカードを挿した場合、通話・通信はできても、ダウンロード済みのコンテンツの利用ができない場合がある。UIMカードを紛失・破損・不具合・盗難などにより再発行した場合も同様の可能性がある。
なお、ウィルコムもW-SIM(ウィルコムシム)と称する独自仕様のモジュールを採用しているが、これは契約情報だけでなく通信機能を内蔵したモジュールであり、SIMカードとの互換性はない。PHS用SIMカードとしてPIMカードが規格化されているが、2005年時点で日本国内での採用予定は発表されていない。
更に、フィンランドのように、SIMカードを単に電話用IDとしてではなく、'Citizen Certificate'を入れ、電子身分証明書として使用する動き[1]もある。日本では、NTTドコモのFirstPassというサービスで、利用者が電子証明書の発行を受けてこれをFOMAカードに格納し、SSLクライアント認証や電子署名に利用できる。
日本で、海外の携帯電話通信会社のSIMカードを販売している会社も存在する。
キャリアはインセンティブを出して代理店に端末を安く販売させる場合がある。その場合に端末の設定により他のキャリアのSIMカードを差しても使用することが出来ないようにすることが多い。これはSIMロックと呼ばれている。日本のFOMAやSoftbank3G、auの端末にもSIMロックがかけられており、現状ではNTTドコモから購入した端末にソフトバンクのSIMカードを入れて使用したり、ソフトバンクから購入した端末をFOMA契約で使用することは出来ない。また、auの端末(米国側規格)とFOMA・SoftBank3G(ヨーロッパ側規格)とはそもそも通信方式の違いから、SIMカードを入れ替えての契約・使用は出来ない。
SIMロックには「普通」のSIMロックとさらに強力SIMロックであるワーストSIMロック(レベル2SIMロック)などと呼ばれるさらに制限の強いSIMロックがある。この強力なSIMロックでは端末内に特定のSIMカードが登録してあり、たとえば同じキャリアの家族のお下がりの端末をもらっても使用することができない。国によっては、この、さらに強力なSIMロックを禁止している国もあるが、日本では今現在まったく規制がない。
いま現在、ワーストSIMロック以上の強化されたSIMロックを採用しているのは唯一auだけとなっている。このため、家族全員がauを使用していても、親兄弟のau携帯のお下がりをもらってau-ICカードを入れ替えてもそのまま使用することはできない。
FOMA及びSoftBank3Gは、この、さらに強力SIMロックはかけていないので、たとえば家族全員がFOMAを使用していれば、FOMAカードを入れるだけでお下がりのFOMA携帯をそのまま利用できる。
NTTドコモ、ソフトバンクどちらでも利用できるSIMフリー(SIMロックがかかっていない)端末は、日本国内で正規に販売されているものとしては、2007年6月現在ではノキアから発売されているNokia 6630とNokia E61の2機種しかない。
総務省では、このSIMロックの制限解除に乗り出す予定であり、2007年夏までに制限解除が可能かどうかを見極める[2]。ただし、NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクモバイルの携帯キャリア3社とも制限解除には否定的で、SIMロック解除には抵抗している。
日本国内で解除された場合、海外と同じように一つの機種をあらゆるキャリアで使用できるようになったり、キャリアを乗り換えるときも同じ端末を共用できるようになると考えられる。
空港・電話会社・コンビニエンスストアなど、日本でも一部販売店で、他国キャリアのプリペイドSIMカードを購入し、SIMロックされていない自分の端末に入れて使用できる。通常、購入に際してはパスポート等の身分証明書が必要。その端末はその国の電話番号になる。
A国のSIMカードを日本に持込んでA国の電話番号で発着信することも、キャリアによっては可能である。前者の場合と特に区別する場合はローミングインと言う。ただしGSMだけに対応した端末を持込んでも使用は出来ず、W-CDMA対応の端末を持ち込むか借りる必要がある。
cs:SIM kartade:SIM-Karteen:Subscriber Identity Modulees:Tarjeta SIMfa:سیمکارتfi:Subscriber Identity Modulefr:Subscriber Identity Moduleid:Kartu SIMit:Subscriber Identity Modulenl:Simkaartno:Subscriber Identity Modulepl:Karta SIMpt:Cartão SIMru:SIM-картаsv:SIMzh:用户身份模块
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