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種類 | 株式会社 | |
市場情報 | 非上場 | |
略称 | アステル、ASTEL | |
本社所在地 | 〒980-8566 宮城県仙台市青葉区大町2丁目15-28 藤崎大町ビル5F | |
設立 | 1994年10月31日 | |
業種 | 電気通信業 | |
事業内容 | PHS | |
代表者 | 社長 鈴木宏輔 | |
主要株主 | 株式会社コアネット東北 68.5% 三井物産株式会社 5.0% 三菱商事株式会社 5.0% 伊藤忠商事株式会社 5.0% 日本テレコム株式会社 4.83% 東北テレメッセージ株式会社 3.75% 株式会社ユアテック 3.0% | |
特記事項:PHS事業を東北インテリジェント通信(TOHKnet)へ譲渡後、2000年12月会社清算 |
アステル東北とは、
本稿ではかつて東北地域においてアステルブランドを用い展開されていたPHS事業、またそれに付随する事業を詳述。
アステルグループの中で、最も長く音声PHSサービスを行っていた。停波直前である2006年11月末時点の契約数は約1万3800契約。
音声PHSのサービスエリアは東北7県の県庁所在地及び八戸市、弘前市、郡山市、いわき市、長岡市、上越市とそれらの周辺のみで運営されていた。
なお、最後まで050から始まるIP電話へ発信することができなかった(着信は可能)。これは、TOHKnetの独自ISDN網を採用していたからである。
他地域で見られるような、通話料込みのプランや通話料が高くなる代わりに基本料金が安いプランなどは一貫して導入しなかった。
なお、アステル東北ではAP-33が最後の提供機種となり、AJ-35やAJ-51はついに発売されなかった。(ただしAJ-51は、東北インテリジェント通信社内向けとしての配布は行われていた。)
TOHKnetへの事業譲渡後の2001年9月17日よりスタートした、32kbpsによるモバイルデータ通信定額制サービス。
通常プラン・きめトークプラン(一ヶ所・三ヶ所指定)のいずれかに、月額1,050円(税込)でのオプションという形での提供となっており、きめトーク(一ヶ所指定)契約でこのサービスを利用すると、月額1,417円で使い放題という破格の価格設定であった。
標準プランにオプションの場合はどのPHS電話機端末でも契約可能であったが、きめトーク(三ヶ所指定)契約の場合は「AJ-15(X)」、きめトーク(一ヶ所契約)の場合は「AN-X1」等対応端末のみ契約可能であった。なお、きめトーク(三ヶ所指定)契約の場合は、同サービス専用アクセスポイントの他に発信先を二ヶ所設定出来たが、きめトーク(一ヶ所指定)契約の場合は、事実上同サービス専用回線となる。
サービス利用の際、データ通信カード「XE-11」またはサン電子のUSBケーブル・シリアル接続アダプタの購入を推奨していた。しかし、在庫終了後は量販店でアイ・オー・データ機器製のUSB-PHS64Lの購入を推奨した。
サービスエリアは宮城県の仙台周辺地域。対象エリア外では定額にはならないが、「どこでも市内コール」の通信料金が適用となった。そのためアステルの電波さえ入れば、仙台以外の東北地方でも通信することが可能であった。
プロバイダは、ニフティが開始当初からサービスを提供。他プロバイダにも拡張させる計画があったが、結果としては頓挫した。
ニフティが2006年3月31日にて同サービスを終了したことに伴い、TOHKnet側もサービスそのものも終了することになった。[1]@niftyの「おトーク・どっと・ネット」へのISPサービス提供終了に伴い、オプション自動解約にはならないため、サービス終了期日までに回線そのもののを解約(「標準プラン」は停波まで回線の解約の必要はないが、「おトーク・どっと・ネット」を外す手続きは3月いっぱいまでに必要と非公式にアナウンス)を要求している。その時点で既に新規契約受付停止していたため、オプションの改廃や機種変更・故障修理ができなくなっていたため、解約しか手段がなかったためである(「標準プラン」利用者のみは特例で上述のように、オプションをはずすだけで済んだ)。
アステル電話同士で通話した場合、双方の通話場所が東北・新潟のエリア内であれば、どこにいても市内通話扱いの料金が適用されるというもの。(例外は、双方が同一市内の場合で、通話時間帯が深夜の場合はもっと低い料金(180秒10円+1通話10円・税抜)が設定されている)。
電力系の東北インフォメーション・システムズ(TOiNX)が提供するプロバイダ、TINetのPHS専用アクセスポイント(仙台に設置)は、TOHKnet回線を利用しており、どこでも市内コールが適用される。
上記「おトーク・どっと・ネット」用のアクセスポイントも同様であるため、仙台圏以外では定額の対象にはならないが、「どこでも市内コール」の通話料金が適用される。
郡山市にある日本大学工学部のキャンパスでは、1999年4月1日より「キャンパスモバイルネット」(略称・CMN)の名称で、東北インテリジェント通信(TOHKnet)・東北情報ネットワークサービス(TINet、現・東北インフォメーション・システムズ(TOiNX))・株式会社アステル東北の当時3社で学内内線とPHS・インターネット回線を組み合わせた総合キャンパスネットワークサービスを展開していた。
同大学内の関係者のみに有償でPHS回線を提供し、学内では内線扱いで、学外ではPHSとして使える端末を提供していた。また、サポートもアステルショップ郡山(後に閉鎖されたため、アステルショップ福島が引き継いだ)とともにキャンパス内にカウンター(CMNショップ)を設けて行っていた。
なお、通常のアステル東北の契約では、基本料金が2520円(留守番電話オプションは105円)だが、このサービスの場合は留守電がデフォルトで学内専用部分の利用料を含めて3150円で提供されている。
新規契約時の手数料については、通常のアステル契約では3150円だが、このサービスでは1575円と半額になっている。
このサービスの利用者は、郡山市内のアステルエリアからキャンパス内のアクセスポイントに接続した場合に、データ通信が無料(基本料金内)で使える。これは、後にアステルのTOHKnetへの事業譲渡後に開始された「おトーク・どっと・ネット」のサービスにも生かされている。
学生の場合は、卒業をもって提供対象外となるため、解約かアステルの通常契約への強制切り替えとなっていた。
後に、このシステムを元にして、山形市の東北芸術工科大学が、NTT-ME東北(現・NTT東日本-山形)を中心に同様のシステムを構築している。
請求書に契約期間の表示がない。これは、エヌ・ティ・ティ・ドコモ東北で@FreeDを契約している際の請求書の表示も同様。そのため、ウィルコム移行希望者がTOHKnetでの期間のウィルコムへの引き継ぎと、ウィルコムの新規手数料キャッシュバック(「PHSはウィルコムにおまかせください」サービス)を申請する際に添付する請求書の要件を満たせない。
停波発表後にウィルコム移行希望書類を送付された利用者のうち、「PHSはウィルコムにおまかせください」を利用希望の場合は、契約日の入った請求書の再発行を依頼し、移行後1ヶ月以内に再発行請求書をエントリーシートとともにウィルコムに送付することで適用される。
ウィルコム移行に当たり、端末のみは無償で、その他の経費(新規事務手数料等)は利用者がウィルコムに支払う形となる。そのため、それを抑えるためには、上記手続きは必須である。
ただし、移行希望者に配布される端末は特定の1機種(ただし、端末カラーの選択は可能)に固定されるため、他の機種希望の場合は、上記条件の請求書の再発行依頼し、TOHKnetには移行希望を出さずに利用者自身で販売店で新規購入すれば、新規手数料キャッシュバックと利用期間の引き継ぎそのものは可能である。
2004年12月1日から料金支払いを停止したコンビニエンスストアを除き、請求書扱いでの支払ができるのは、みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行(旧東京三菱店)、三井住友銀行、みずほコーポレート銀行、東北・新潟に本店のある地方銀行(第二地銀は不可)、郵便局のみであった(銀行からの引落は、一部を除きほとんどの金融機関で対応できるが、クオークに引落業務を代行させる場合がある)。TOHKnet本社お客様サービスグループ(電力ビル2F)、TOHKnet仙台ショップ(電力ビル1F・フルール内)、アステルショップ(TOHKnet営業所内)では収納業務を行っていなかった。
余談だが、TOHKnet仙台ショップ・アステルショップで端末やオプションを購入する場合、並びに故障修理代金が発生した場合、ショップでの収納業務を行っていないため、通話料と一緒にそれらの代金が請求されるシステムになっていた。
なお、利用可能クレジットカードは、ユーシーカード(オリコVISAを含む)、およびVISA・MasterCard・JCBのブランドの付いたカードのみである。三菱UFJニコスが発行するNICOSケータイカード・K-Powerカード、VIASOカード(NICOS・UFJカードの両ブランドとも)での支払はVISA(K-PowerカードのみMasterCardもある)がついているので可能だが、同カードで規定する「携帯電話・PHSの支払」の扱いにならないため、注意が必要であった(理由は、NICOS・UFJカードのブランドをTOHKnetで直接扱っていないため。あくまでVISA・MasterCardブランドがついているカードとして処理される)。
エヌ・ティ・ティ・ドコモ東北同様、契約者住所と請求書送付先を別に登録することができた。ただし、重要な連絡文書などは、請求書送付先住所ではなく、契約者住所に送付することになっていた。
アステルPHSサービス開始時には、開業している都市に、アステル東北(当時)直営の「アステルショップ」を開業していたが(仙台を除く県庁所在地は当初からTOHKnetの営業所と同居)、量販店での販売が徐々に縮小されていく過程で、県庁所在地のみの営業となった(アステルショップ仙台も、当初の電力ビルから、当時の本社ビルの1Fに移転。他のショップも、同居しているTOHKnet営業所の移転に伴って同時移転、ほとんどが空中店舗化した)。その後、TOHKnetの現在地への本社移転に伴い、仙台のみ「TOHKnet仙台ショップ」という名称で、元の電力ビルに戻ることになった。ただし、フルールのカウンタースタッフにアステルの用件であることを伝えて、2Fの本社スタッフ(お客様サービスセンターお客様サービスグループ担当)がカウンターに降りてきて用件を聞くという形になっている(後に、HP上の住所の表示が2Fの本社の場所となっており、電話番号も本社のアステル担当部署が表示されるようになったが、実際は、従来通りの対処・電話番号となっている)。
アステルショップの電話番号は、NTTの電話帳上はTOHKnetの営業所名となっている(仙台は、TOHKnet仙台ショップの表示で、別途アステル東北のNTT東日本回線の電話番号(下記参照)と、旧・株式会社アステル東北の本社時代から引き継いでいるNTT東日本の電話番号((022)267-0732および、FAX(022)267-0742)とフリーダイヤルが記載されている。また、仙台を除き(仙台は、旧本社時代まで「アステルショップ仙台」と表示)、「株式会社アステル東北」があった時代は、同社の営業所の番号として掲載されていた)。TOHKnet回線の電話番号は、HP上でのみ公開されている。
また、デジタルツーカー秋田駅前店(現・ソフトバンク秋田駅前)のように、一部アステルプラザなどの名称で代理店を行っている所もあった。
2006年12月19日現在のアステルショップの一覧である(TOHKnetによる事業譲受後は、仙台を除きNTT東日本回線による同社の営業所の電話番号と共通)。
※HP上にかかれているのは本社の顧客担当部局(営業部内にある)で、アステル利用者窓口(電話番号も含め)は上記となる。本社移転前は、他地域同様、「アステルショップ仙台」の名称であった。
※かつては、「アステルショップ弘前」、「アステルショップ八戸」、「アステルショップいわき」、「アステルショップ郡山」、「アステルショップ上越」、「アステルショップ長岡」も存在したが、各県庁所在地のアステルショップに統合された。
テンプレート:アステル
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