西島洋介

ページ名:西島洋介
西島 洋介
西島 洋介山
本名西島 洋介
通称不死身のシンデレラマン
悲運のボクシング王者
Yosukezan
神の拳キラービー
性別男性
国籍日本
誕生日1973年5月15日(50歳)
出身地東京都
身長180cm
体重85kg
リーチ
階級ライトヘビー級(HERO'S)
クルーザー級(ボクシング)
スタイルボクシング
所属高田道場
→AK
テーマ曲Final Countdown
(ヨーロッパ)

西島 洋介(にしじま ようすけ、1973年5月15日 - )は、日本のK-1ファイター、総合格闘家、元プロボクサー。東京都出身。AK所属。

目次

人物[]

日本人として初めてWBF世界クルーザー級王座を獲得した。その後、米国カリフォルニア州のクルーザー級タイトル挑戦にまで上り詰めたが、結果は2回TKO負け。日本ではライトヘビー級・クルーザー級・ヘビー級は競技人口がほとんどいない中、長きに渡り日本クルーザー級のパイオニアとして活躍していた。

以前のリングネームは西島 洋介山(にしじま ようすけざん)。日本の所属ジムとの軋轢や2度の手術などによりなかなか試合が組めず長期のブランクを作る。洋介山時代はフィニッシュ・ブローに「宇宙パンチ」「手裏剣パンチ」などを持ち、水色の地下足袋リングシューズなどの特異なキャラクターでも人気を博した。

メジャータイトルでもあるWBCで最高クルーザー級6位にランクインされたことがあり、以前テレビで特集が組まれた時も、アメリカのトレーナーから「ライトヘビー級なら、結構良い所までいけるのではないか」と言われていた。しかし、上述の通り、2003年に、米国カリフォルニア州王者に2RKOで敗北したため、ボクシングを諦め引退した。以降は、総合格闘技に転向し、PRIDEなどに参戦している。

来歴[]

小松原高校時代は野球部に在籍。通学路にてオサムジムの渡辺治会長からの直接スカウトを受け、同ジムに入門。渡辺治会長は「日本人ヘビー級チャンピオンを育てる」ことを目標として掲げており、その目に留まる形になった。しかし、現実には「見ず知らずの人に、路上で突然『君はヘビー級チャンピオンになれる』と声をかけられた」という[1]。野球部は退部した。

高校卒業直後の1992年3月、プロデビュー。リングネームは「西島洋介山」。渡辺会長が「山のように大きな男になれ」という意味を込めて命名した。

デビュー後間もなく、「日本国内唯一のヘビー級選手」として注目を浴びるようになるが、「国内唯一」であるが故、対戦相手が国内では皆無。そのため、普段の練習は国内のジムで行ない、試合のたびにアメリカ合衆国に渡るという生活を強いられることになる。

4戦連続KO勝ち後の1993年10月、ケニー・ミリガン(米国)に4回判定負け。5戦目にしてプロ初黒星を喫した。

1995年2月19日、11戦目で初のタイトル戦。ジョン・カイザー(米国)とNABOクルーザー級王座決定戦を行ない、12回判定勝ち。王座奪取に成功するがNABOはJBC未公認のため、JBCからは正式な王者として認定を受けることはできなかった。

1996年10月5日、OPBFクルーザー級王座決定戦出場。ピーター・キンセラ(オーストラリア)を3回KOに降し、初のJBC認定王者となった。

1997年7月11日、WBF世界クルーザー級王座決定戦に出場。ブライアン・ラスパダ(米国)を12回判定に降し、マイナー団体ではあるが世界王座獲得を果たした。なお、WBFはやはりJBC未公認のため国内では正式な世界王者として認定は受けられなかった。

その後、JBCからWBF王座を返上するよう要求を受ける。本人は拒否したが、ジム側は承諾して返上した。そのことに反発して同年11月、所属するオサムジムを離れ、JBCに対して自ら「引退」を通告した。翌1998年、米国に拠点を移し、リングネームも本名「西島洋介」に改めた(詳細は後述)。

同年3月、米国・カリフォルニア州カーソンで試合を行ったのに伴い、JBCから無期限のライセンス停止処分を科された。結局、この年はこの1試合しか行なえなかった。

1999年、3月に1年ぶりの試合を行った後、同年9月までさらに3試合を行った。しかし、その後は再び長期間のブランクに突入し、2年余りも試合から遠ざかった。

2001年11月、2年ぶりの試合。6回戦からの出直しとなったが、引き分けとなった。その後、2002年3月に1試合を行なった後、また1年余り試合から遠ざかった。

2003年7月、カリフォルニア州クルーザー級王座決定戦に出場するが、2回TKO負け。この試合を最後にプロボクサーを引退。

2005年6月、総合格闘技に転向し、PRIDE参戦を正式表明。

2006年1月、新リングネームが「陽海山」に決定したが、以前所属したオサムジムからクレームを受けたため、本名の「西島洋介」に戻した。

2006年2月26日、PRIDE.31でマーク・ハントと対戦。元K-1王者を挑発する発言もあったが、3RKO負け。西島の細かいジャブが連続でヒットする場面があり、ハードパンチャーを相手に被弾しながらも粘り強さを見せたことから試合は盛り上がった。PRIDEデビュー戦でありながら、メインイベントでの試合となった。

2006年5月5日、PRIDE無差別級グランプリに参加。1回戦で吉田秀彦と対戦。試合前は「柔道よりボクシングの方が強い。組み付く前にKO出来るから。」と挑発。1R開始後、打撃では両者とも有効打はないまま、テイクダウンされ三角絞めで負けを喫した。

2006年9月10日、PRIDEでエヴァンゲリスタ・サイボーグと対戦し、試合前は「サイボーグのような選手にはカウンターが楽に入る。寝かされてもすぐ立ち上がる。」と挑発。試合ではスタンドでもいい所なく、サイボーグのパウンド連打の後、西島が耐え切れず後ろ向きなったところをバックマウントを許しチョークスリーパーにて1R一本負けを喫した。

2006年10月21日、PRIDE.32でフィル・バローニと対戦。開始早々テイクダウンをとられチキンウィングアームロックで1R一本負けを喫した。

2007年12月31日、K-1 PREMIUM 2007 Dynamite!!でメルヴィン・マヌーフとHERO'Sルールで対戦。試合前はマヌーフの打撃を「アマチュアレベル」「早い時間で終わらせる」と挑発。試合内容は最初の攻撃は何発かかわしたが、その後左右フックの連打を被弾し、テイクダウンをとられて最後はマウントパンチの連打で1R失神KO負けを喫した。

2009年7月17日、K-1と契約し、8月11日にピーター・アーツと復帰戦を行なうことが発表された。2007年大晦日以後はトラック運転手に転職していたという。

2009年8月11日、K-1 WORLD GP 2009 IN TOKYOのスーパーファイトでピーター・アーツと対戦。この試合は西島のリングシューズ着用(使用する側は蹴りの攻撃が禁止になる)が認められた特別ルールでの試合となった。序盤は時折パンチを当てるもののローキックを浴び続け失速し、3Rに3度のダウンを奪われKO負け。敗れはしたものの、谷川貞治イベントプロデューサーは「格闘技が人に勇気を与えることを体現していました。ボクシングでは勝てないと思うので、K-1を覚えてほしいです。」「次は大晦日でしょうね。」と好評価であった[2]

2009年12月31日、Dynamite!! ~勇気のチカラ2009~にてレイ・セフォーと対戦。この試合も前回同様、西島のリングシューズ着用(使用する側は蹴りの攻撃が禁止になる)が認められた試合となった。試合は西島がパンチでダウンを奪われ判定負けを喫した。

オサムジムとの契約[]

オサムジムとの契約のねじれから、1997年11月18日に絶縁状を提出。また1998年度のJBCライセンスを更新せずに、JBCおよびジムに引退届けを出し、同年3月19日、カリフォルニア州でライセンスを取得しそれまでの西島洋介山からリングネームを西島洋介に変え試合を行ったため、ジムが3年ごとに自動更新されていたマネージメント権を主張しこれをJBCも支持しライセンス取得停止処分が下された。これにより西島は日本国内で試合を行なうことができなくなった。前述試合後、カリフォルニア州のコミッションに対しJBCは西島の試合を許可しないよう要請する文書を送付。しかし同州は、マネージメント権の無効を主張し、ライセンス停止を行なわなかった。

このねじれは、1997年にJBC未公認のWBF世界クルーザー級王座を返上するようJBCが指示し、返上しなければ国内での試合を認めずライセンスを剥奪すると発表、これに対し西島は拒否したがジム側が無断で返上を申し出たことが一因である。また1997年12月20日に北九州市で予定されていた、東洋太平洋タイトルのアイトニング・ルペとの防衛戦も米国での活動を希望し、防衛戦出場を拒否したためタイトルを剥奪されるなどの問題も契約関係の問題から派生した。

戦績[]

総合格闘技[]

総合格闘技 戦績
5 試合(T)KO一本判定その他引き分け無効試合
0 勝0000
5 敗2300
勝敗対戦相手試合結果イベント名開催年月日
×メルヴィン・マヌーフ1R 1:49 KO(パウンド)K-1 PREMIUM 2007 Dynamite!!
【HERO'Sルール】
2007年12月31日
×フィル・バローニ1R 3:20 TKO(レフェリーストップ:チキンウィングアームロック)PRIDE.32 "THE REAL DEAL"2006年10月21日
×エヴァンゲリスタ・サイボーグ1R 3:24 チョークスリーパーPRIDE 無差別級グランプリ 2006 決勝戦2006年9月10日
×吉田秀彦1R 2:33 三角絞めPRIDE 無差別級グランプリ 2006 開幕戦
【無差別級GP 1回戦】
2006年5月5日
×マーク・ハント3R 1:18 TKO(右ストレート)PRIDE.31 Dreamers2006年2月26日

ボクシング[]

日付勝敗時間内容対戦相手国籍備考
11992年3月26日3RKOローン・スミスアメリカプロデビュー戦
21992年10月29日4RKOパブリック彰彦日本
31993年3月18日5RKOティミー・トーマスアメリカ
41993年8月3日3RKOデレック・エドワードアメリカ
51993年10月5日4R判定ケニー・ミリガンアメリカ初敗北
61993年11月15日4RTKOデビッド・メンデスメキシコ
71994年3月17日5RKOポール・グリフィンアメリカ
81994年7月21日6R判定ケニー・マッカラアメリカ
91994年10月17日5RKOアンドレ・ショロードアメリカ
101994年12月20日10R判定キース・マックレーアメリカ
111995年2月19日12R判定ジョン・カイザーアメリカNABOクルーザー級王座挑戦・獲得
121995年5月26日8RKOゲーリー・バトラー南アフリカ
131995年9月7日9RKOクリスナ・ウェインライトアメリカ
141995年10月9日12R判定レオナルド・アギラルメキシコ同王座・防衛1
151996年5月7日10R判定ウィンピー・ハルステッドアメリカ
161996年7月15日3RTKOトッド・マカフィーアメリカ
171996年10月5日3RKOピーター・キンセラオーストラリアOPBFクルーザー級王座挑戦・獲得
181996年12月7日9RTKOフセイン角海老パキスタン
191997年7月11日12R判定ブライアン・ラスパダアメリカWBF世界クルーザー級王座挑戦・獲得
201998年3月19日10R判定エドゥアルド・アヤラメキシコ
211999年3月22日6RKOアルゲノン・デボーズアメリカ
221999年6月21日5RKOユリシズ・ブルウェアアメリカ
231999年7月26日2RTKOケン・ハルシーアメリカ
241999年9月13日8R判定A・J・ムーアアメリカ
252001年11月30日6Rドローダレン・ホイットニーアメリカ
262002年3月29日4R反則ミゲール・アギラキューバ
272003年7月10日2RTKOセシル・マッケンジーアメリカカリフォルニア州クルーザー級王座挑戦失敗

キックボクシング[]

キックボクシング 戦績
2試合(T)KO判定その他引き分け無効試合
0勝000
2敗110
勝敗対戦相手試合結果イベント名開催年月日
×レイ・セフォー3R終了 判定0-3Dynamite!! ~勇気のチカラ2009~2009年12月31日
×ピーター・アーツ3R 1:24 KO(3ノックダウン:右ローキック)K-1 WORLD GP 2009 IN TOKYO
【特別試合 / 特別ルール】
2009年8月11日

獲得タイトル[]

  • 第6代OPBFクルーザー級王座(0度防衛)
  • 初代NABOクルーザー級王座(1度防衛)
  • 第8代WBF世界クルーザー級王座(0度防衛)

脚注[]

  1. 日刊スポーツ紙面
  2. K-1 WORLD GP 2009 IN TOKYO 大会後のコメント K-1公式サイト 2009年8月11日

外部リンク[]

  • BoxRecによる戦績
  • K-1 選手データ
  • DREAM 選手データ
  • HERO'S 選手データ
  • PRIDE 選手データ - Internet Archive
  • SHERDOG 選手データ
空位
前タイトル獲得者
フィル・グレゴリー
第6代OPBFクルーザー級王者

1996年10月5日 - 1998年2月

空位
次タイトル獲得者
モセセ・ゾロビ
空位
前タイトル獲得者
 
初代NABOクルーザー級王者

1995年2月19日 - 不明

空位
次タイトル獲得者
ブライアン・ラスパダ
空位
前タイトル獲得者
ホルスリー・エリンバーグ
第16代WBF世界クルーザー級王者

1997年7月11日 - 1998年

空位
次タイトル獲得者
テリー・レイ

Wikipedia[]

  • Wikipedia:ja:西島洋介
  • Wikipedia:en:Yosuke Nishijima
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