Just Monika

ページ名:Just Monika

登録日:2022/06/19 (日) 19:00:45
更新日:2024/06/20 Thu 10:31:35NEW!
所要時間:約 5 分で読めます



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doki doki literature club! ドキドキ文芸部! just monika.


Just Monika.


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※この先Doki Doki Literature Club!の重大なネタバレ注意。






















サヨリの自殺というあまりにもショッキングな結末を迎えたDoki Doki Literature Club!一周目。
「選択を誤らなければサヨリを救えた。もしやり直すことが出来たならば…」という主人公の後悔の独白の後にENDの表示。そのままタイトル画面に戻されるので、NEWGAME*1を選ぶと二周目をプレイすることが出来る。


…のだが。この二周目、明らかに様子がおかしい。


一周目は前述の結末以外は一般的なギャルゲーのような作風だったのだが、二周目はホラー系のビックリ演出が多発。
キャラクターの言動・行動も一周目からは考えられないほど不穏かつ物騒になり、ギャルゲーだった作品がまるでサイコホラーのようになってしまうのだ。


このJust Monikaはそんな何もかもが狂った二周目の終盤、三回目の詩の交換会で表れるフレーズである。




文芸部の活動の一環として行われていた、主人公とヒロインが書いた詩を交換し読みあう場面。
ナツキ・ユリ・モニカの中からナツキを選ぶと、主人公の書いた詩に関するやり取りの後、ナツキが書いたという詩が手渡される。
が、それは詩というより手紙と言うべき内容だった。
要約すると、


「ユリの様子がおかしい。なんとかしたいけど自分にはどうすることも出来ない。ユリがこうなってしまって本当に辛い。あなたに助けて欲しい。モニカはこの件に否定的だからバレないようにお願い」


というもの。
ユリがどうおかしかったかに関してはここでは記述しないが、ともかくサイコホラーと化した二周目のここに来て、現状のおかしさを認識しその上でユリを救いたいと必死に助けを求めるような文面。
今まで心臓に悪い演出を散々見せられていたので、このナツキの真っ当な文章にほっとしたプレイヤーもいただろう。
だがその直後、詩の画面を閉じると…



「気が変わったわ」



一瞬画面が乱れた後BGMが消え、のっぺらぼうのように顔面が真っ白になったナツキが言う。


さらに「今読んだことは全部忘れて」「なにをしたって無意味だもの」「ユリが嫌われるのは自業自得だし」と、今しがたの手紙と反することを言い、


「モニカともっと一緒にいれば、何も問題はなくなるのに」


「これからはモニカのことだけを考えて」


と続ける。
そして…



「Just Monika.」


ナツキがこれを言う。
続いて主人公のモノローグで、


Just Monika.


さらに一つしか無い選択肢が表れ、


Just Monika.


これを選ぶとダイアログボックスが出現し…








Just Monika.


OK







Just Monika.









ちなみに当該文章の日本語訳は、


非公式日本語訳:モニカだけ
DDLC Plus:モニカのことだけ


となっている。








+ どうしてこうなった?-

このフレーズをナツキに言わせ、ダイアログボックスにまで表示させた人物はモニカであると考えられる。


まず前提としてモニカは、

  • 自分がゲームの世界のキャラクターであることを知っている。
  • 画面の向こうでゲームをプレイしている人間(=プレイヤー)の存在を認識している。
  • プレイヤー(≠主人公)を愛している。
  • ゲーム内部のスクリプトを書き換える事ができる。

と、メタの領域に介入出来るという非常に特殊な立ち位置にいるキャラクターである。


モニカは自分がゲームの世界のキャラクターであり、そして自分が主人公、引いては主人公の向こうにいるプレイヤーとは絶対に結ばれないことを知っていた。ギャルゲー的に言うと攻略対象外キャラといった所だろうか。


モニカはそれが許せず、ゲーム自体のスクリプトを改変し他のヒロインに異常な行動をさせ(二周目のバグった挙動、及び一周目でサヨリが自殺したのはこのため)プレイヤーが自分以外のヒロインを嫌うよう、また自分以外のヒロインが主人公と結ばれないよう、そしてプレイヤーがモニカに惹かれるように仕向けていたのだ。


つまり、モニカは件のシーンでスクリプト書き換えによりナツキの意思を改変(タイミングは恐らく画面が乱れた瞬間)。
モニカにのみ関われば良いという台詞をナツキに言わせ、そして主人公のモノローグ、果ては選択肢欄やダイアログボックスにまで割り込み、



Just Monika.



とプレイヤーに伝えていたのである。
モニカも焦っていたのだろうか。この短い言葉にはモニカの切羽詰まった心情が痛いほど詰まっているように見える。


結局、DDLC二周目の結末はスクリプトを弄られ暴走したユリが自殺。モニカの想いは実らずに幕を閉じることになる。
その後ゲームは三周目に突入するのだが…この先は是非とも自分の目で確かめて欲しい。Just Monika.の意味がよりわかるはずだ。


DDLCというゲームを象徴する言葉であり、ファンコミュニティにおいても使用頻度の高いフレーズである。
DDLCはモニカの為の物語とも言え、そういう意味でも演出も相まってプレイヤーの印象に強く残ったのかもしれない。





Just Tuiki syusei .


OK

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  • ダミーをもう二個入れるともっと原作っぽくなるのではないでしょうか -- 名無しさん (2022-06-20 17:27:33)
  • 昨日クリアした自分にはタイムリーな記事だわ。黒背景が明らかに何かされてる感あってヤバイし、英語だとフォントも変わってマジでホラーしてる。 -- 名無しさん (2022-06-20 20:38:36)
  • 美しい英語 -- 名無しさん (2022-06-22 19:17:26)

#comment(striction)

*1 正確にはNEWGAMEという表示があった場所。実際は文字化けしておりNEWGAMEという言葉になっていない

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