外星人第0号メフィラス

ページ名:外星人第0号メフィラス

登録日:2022/05/30 Mon 05:49:23
更新日:2024/06/18 Tue 13:54:32NEW!
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【注意!】この項目には映画『シン・ウルトラマン』のネタバレが含まれています。





















『郷に入っては郷に従う』

私の好きな言葉です。




映画『シン・ウルトラマン』に登場する宇宙人。


演:山本耕史


【概要】

ウルトラマンが外星人第2号ザラブを撃破した後、禍特対や日本政府に接触してきた外星人
ある動画が拡散されたことで時の人となっていた禍特対の浅見弘子を拉致し、意志を奪った上で白昼堂々巨大化させ、
現場に駆け付けた禍特対に、姿を見せず声だけで接触を試みてきた。


当人が言うには、この浅見の巨大化は『デモンストレーション』とのことで、直後に動かなくなった彼女の身体変化を調査する禍特対に、
今度は人間の姿に変身して直接接触してくるや、『特命全権大使*1 外星人第0号メフィラス』と名乗った。
ウルトラマンありきの肩書きである以上、名刺を刷ったのは地球人に接触するほんの数日前の可能性が高い。


彼が『デモンストレーション』と称する浅見の巨大化に使われたのは、ウルトラマンも使用しているベーターシステムを用いた『ベーターボックス*2』で、
禍特対に接触した直後、実際にこれを召喚・使用して浅見を元のサイズに縮小して意志も戻してみせた。
その後日本政府と対談し、ベーターシステムの技術提供を提案するが、地球側に不利な条件を要求していたザラブと異なり、
『自身(メフィラス)を上位存在として接する』という、一見あまりにも緩すぎる条件を提示して日本政府の信頼を勝ち取るが…。



【人物像】

地球上での姿は、黒づくめのスーツを着用した成人男性であり、
常に柔和な表情を崩さず、物腰柔らかで丁寧な物言いをする紳士然とした態度を取るが、どことなく胡散臭い雰囲気を漂わせている。
『0号』と名乗っているとおり、『1号』たるウルトラマンより先に地球に降り立ち、活動していた。
ことわざを引用したり、ビジネスマンのように自身の名刺を作成・携帯していたり、行きつけの居酒屋がある等、地球・日本の文化に馴染んでいる。
また、ことわざを引用する時に「私の好きな言葉です。」か「私の苦手な言葉です。」を付け加えることが多い。


それなりに長く滞在していたためか、それとも元々地球人に近い倫理観を持ち合わせていたのかは不明だが、
外星人ではあるがそれなりの良心・倫理観があり、自分が巨大化させた浅見の写真・動画*3がインターネット上にアップ・拡散された際には、
職場のPCでそれらのサムネイルを見て怒り心頭の浅見に、音声通信で自分のせいで彼女のプライバシー等が大いに侵害されたことを詫びつつ、
そのようなことをする悪質なネットユーザーたちを「下劣な輩」と吐き捨てた後、一斉にそれらの写真・動画や関連ページをインターネット上から削除している。



そんな彼の本当の目的は、「地球人は外星人に対してあまりにも無力である」ということを心身共に理解させると共に、
ベーターシステムによって生物兵器足り得る地球人をメフィラスが独占・管理する、端的に言えば『地球人という生物兵器牧場化計画』であった。
そもそも禍威獣が日本に出現するようになったのは、大昔に放置された生物兵器を彼が秘密裏に再利用したためであり、
また、これによってウルトラマンや他の外星人を地球に呼び寄せ、彼らの力を地球人に見せつけることも視野に入れていたということから、
ウルトラマンの降着(出現)どころか、禍威獣による日本への被害(と、それに対処する禍特対の結成)を招いた、ある意味では劇中での事件の全てを引き起こした黒幕と言える存在である。
さらに、自身の脅威となり得るウルトラマンへの対策も抜かりは無く、事前に日本政府との間でベーターボックスの技術提供に関する密約を成立させることで
他星の現住生命体との接触を禁じた光の星の掟を盾にウルトラマンを干渉出来なくさせるなど、かなりの策士である。
ウルトラマンが掟を無視したので意味はなかったが



なお、当人は禍威獣が復活した理由について「人間の環境破壊が原因」と嘯いているが、劇中の禍威獣はメフィラスが自身の目的のために復活させており、
彼の言う通り、メフィラスが関連していない禍威獣が復活した理由が環境破壊だったとしても「おま言う」感は拭えない。
また、劇中でも語られているように禍威獣は日本にしか出現していない=他国で復活・出現したケースが確認されていない以上は、
「禍威獣が眠っているのは日本だけ」という状態でない限り、環境破壊が直接的な原因である可能性は低く、もしそのケースがあったとしてもごく一部であろう。


眠っているうちにさっさと地球人が禍威獣を排除(対処)していればよかったという側面もあるが、禍威獣は太古に地球を訪れた外星人が設置したものであり、
劇中の地球人がその設置に無関係な以上、排除(対処)以前にそもそも地中にそんなヤバいモノが眠っていると気付くことすら困難であり、
そういった事情を加味すれば、劇中の地球人を「何故眠っているうちに排除(対処)しなかったのか」と批難するのは流石にお門違いであろう。
ちなみに作中に存在する星間協定には「他星への干渉は生物の利用に限る」という規定があるようで、禍威獣のような生物兵器を使うのは協定上問題ないようだ。
そのような規定があるからこそメフィラスが人類の生物兵器化に価値を見出した、とも言える。



【本来の姿】

擬態を解いた本来の姿は原作と比べると手足が細く非常にスマートで、どこかエヴァンゲリオンっぽくある。
特に顔は歴代のメフィラス星人と大幅に異なっており、青い目はバイザーのように細い横長の一つのみであるほか、
目のすぐ下、顔の中心部には大きく広がる発光体があり、喋る度にこの発光体が青や黄色に光るという、メトロン星人のような特徴も持つ。
また、手は一見地球人のように横方向に分割された五本指に見えるが、実際には手首までが上下にも裂けた十本指というなかなかショッキングなデザインになっている。*4


ちなみに、浅見の一件ではインターネット上に拡散された、巨大化させられた彼女の映像やら画像やらを全てを削除するという離れ業を見せているが、
これをインターネットカフェらしき場所のパソコンで行っていたメフィラスの手のみが本来の姿になっていたことから、
劇中で、メフィラスは人間の姿でもテレポーテーションなどの特殊能力を行使していたが、擬態したままでは使えない能力もある様子。


「武力は嫌い」と公言してはばからないメフィラスだが、その実力は『ウルトラマン』のメフィラス星人同様に折り紙付き。
ウルトラマンの弱点を的確に突いた形とはいえ、歴代メフィラス星人の中では珍しく何気に自身の実力だけで撃破寸前まで追いつめている。



【ウルトラマンとの対決】

ウルトラマン=神永と接触し「私と共にこの星のために働きませんか?」と勧誘、もしくは首を突っ込まず静観するよう要求するが、
彼からは「外星人による支配は人類の絶望によるもの」と返された上「実力で阻止させてもらう」と事実上の宣戦布告までされ交渉は決裂。
その後、ベーターボックス譲渡と日本政府・メフィラス間の条約締結のセレモニー開催直後、
異空間に隠していたベーターボックスを数式では消せない痕跡=浅見の匂いを辿って見つけたウルトラマンと禍特対に奪取されたことで、
ウルトラマンを「変態」と揶揄しながら擬態を解き、巨大化してウルトラマンと対決。


「メフィラス。ベーターシステムを持ってさっさとこの星から立ち去れ」
「謹んで、お断りする」


ウルトラマンが放った八つ裂き光輪を苦も無く素手で弾き飛ばし、続くウルトラマンとの肉弾戦でも互角に渡り合うが、
地球人に化けているメフィラスと違い、地球人と融合したことでウルトラマンは本来の姿での戦闘におけるエネルギー消耗が非常に激しくなっており、
徐々にそのエネルギー効率の差で優勢となっていき、スペシウム光線とグリップビームでの鍔迫り合いでウルトラマンを倒す寸前まで追い詰める。


「君を支えるスペシウムエネルギーは、プランクブレーンからの非コンパクト化への負荷と同時に、他生命体との融合情報を維持する状態では急激に消耗する。
ネゲントロピーを利用した私と違って、活動制限時間はかなり短いはずだ。


それまでに私を倒せるかウルトラマン!


しかし戦闘の最中、ウルトラマンの背後にたたずむ「光の星」から来た別の使者の姿を見たことでこの後に訪れる災厄を予見し、戦いを放棄。
これ以上ウルトラマンと戦っても何の益もない事と、「面倒には巻き込まれたくない」という理由から、ベーターボックスの返還を条件に地球を去ると提案。
要求通りベーターボックスが返還されるとウルトラマンに忠告を残し、さらばウルトラマンと言い置いて地球を去っていった。



【総評】

今作のメフィラスは、演者である山本耕史氏の名演もあり、見た目はもちろん言動も他の人間(地球人)と変わらないのに、
醸し出す胡散臭い雰囲気を始め、どことなく「外星人」…言い換えれば人間ではない異質さを感じる、とても魅力的なキャラクターになっていると好評。
先述の「○○、私の好きな言葉です」という、独特かつ分かりやすい喋り方は、
インターネット上では「メフィラス構文」と呼ばれ親しまれている。ネタバレを伏せつつ本作の内容をネタにする際にも優秀と好評。
なお、本作公開当時放送していた『仮面ライダーリバイス』にも、同じように事あるごとに格言・諺を引用するキャラクターが登場したため、そちらとも絡めてネタにされている。風林火山、私の好きな言葉です


また、名乗る際に律儀に名刺を差し出したり、成人男性の姿でブランコで遊んだり、
居酒屋で神永(ウルトラマン)と呑んだ後、会計の際に「大将、お愛想」と慣れた調子で言ったり、
財布を出した後「割り勘でいいか?ウルトラマン」と訊ねる…が、メフィラスの方が露骨に多く食べているなど、
彼なりに地球での生活を楽しんでいたと思われるコミカルなシーンも。*5


さらに言うならば、彼なりに地球を愛していた*6と思われる節もあり、地球人を支配し生体兵器として管理するという計画こそ悪質だが、
(あくまでもメフィラスが絶対的支配者に君臨する前提だが)地球人の自由を完全に奪うつもりは(おそらく)なかったことと、
外星人の脅威から地球人だけの力で地球を自衛するためには、メフィラスからベーターシステムの提供を受ける取引は決して条件が悪くない内容のため、
少なくとも一方的に地球人にとって不平等な条約を結ぶよう迫った*7ザラブよりは、地球及び地球人類に友好的な外星人だと言えるだろう。
逆に、彼が去った後にウルトラマンと接触したとある外星人は、私利私欲ではないとはいえ、地球人を問答無用で滅ぼそうとしていた。


ただ、メフィラスの構想していた計画を考慮すると、彼が地球人に向ける感情は、地球人たちが家畜あるいはペットに向ける感情に近いと推測され、
神永としても活動することで、地球人(禍特対)を仲間…つまり対等な存在として見るようになったウルトラマンとは、根本的に地球人に向ける感情が異なっている。
この差異が埋まらない限り、メフィラスとウルトラマンが相容れることはなかっただろう。


メフィラスが絶対的な支配者に立つ前提で人類が持つ個の可能性を愛して尊重し、彼なりに守る価値を見出していたのは確かだろうが、
彼の計画が成功したとして、生体兵器として輸出された地球人が輸出先でも『人』として扱われるかと言えばおそらく否であり、
そして、おそらく地球人を家畜のように見ているメフィラスは、その中でも特にひどい扱いに眉を顰めることはあっても、全ての輸出を止めることはないであろうし、
生体兵器として地球人の需要が高まれば、本来無関係の星での争いや、時に異星間での戦争で、異星人たちの代わりに地球人同士が戦わされることも充分あり得る…と考えれば、
地球人を対等な存在として見るウルトラマンがメフィラスの計画を止めようとしたのは当然ともいえる。


結論から言うと今作のメフィラスは、「悪質ではあるが邪悪ではない」という絶妙かつ不思議な人物像となっている。
そのため、全てが終わった後こっそり地球に戻って来てそうと囁くファンもいる



【作中で引用した諺・言葉】

  • 郷に入っては郷に従う(好き)

「新しい土地に来たら、その文化や慣わしに合わせるべき」という諺。
メフィラスが地球人の文化を知らなければ、コミュニケーションを取ることはできなかっただろう。
なお慣用句として正しいのは「郷に入っては郷に従え」なのだが、そうでないのは「強制されるのではなく自発的にそうすべし」といったようなメフィラス的なセンスからだろうか。
余談ながら、原典ではバルタン星人に対してハヤタが「地球の風俗・習慣に馴染み、地球の法律を守るなら(移住することも)不可能ではない」という「郷に入っては郷に従え」という趣旨の発言をしている。


  • 善は急げ(好き)

「良いことは機会を逃さず行うべき」という諺。
地球人にベーターボックスの取引を急かすために引用。


  • 備えあれば憂いなし(好き)

「予め用意しておけば心配はない」という諺。
ベーターボックスの地球人にとってのメリットをプレゼンする為に引用。


  • 呉越同舟(好き)

「本来仲の悪い者同士が同じ場所におり行動を共にしている」という諺。
本来は敵である神永(ウルトラマン)と同じ星で対話するという奇妙な状況を表すために引用。


なお厳密に言えば、本来「呉越同舟」とは前述の意味に「そういった相手同士が、共通の問題に対して手を組む」という意味合いを含めた言葉なのだが、ご存知の通り、神永とメフィラスとが手を組む(=本来の「呉越同舟」となる)事は無かった。
結局のところ、彼らは呉越同舟どころか根本からして別の地平に立っていたという事なのだろう。


  • 河岸かしを変える(評価なし)

「事をなす場所を変える」という意味の諺。転じて、単に今いる場所や、飲食や遊興を行う場を変える時にも使われる。
ウルトラマン(神永)と公園で語らっているところを政府関係者に見つかり、物々しい人々に囲まれて話どころではない雰囲気になったため、
神永を連れて自分の行きつけの居酒屋(の近く?)にテレポーテーションで移動した、その際に発言。
単に「場所を変えよう」ではなく、行き先が居酒屋なこと等を加味してより適切な「河岸を変えよう」という諺を引用する辺りからも、
地球(日本)の文化に詳しい知的な面と、外星人の彼がそこまで精通していることにどことなく気味悪さや胡散臭さを感じさせる。
状況が状況だったためか、評価は特に下さなかった。


  • 目的のためなら手段は選ばず(苦手)

ベーターボックス奪取のためとはいえ、非常に見た目がよろしくない「人間の女性の匂いを辿る」というウルトラマンのやり口が気に入らなかったらしい。
日本政府との条約締結まで非常に迂遠な方法を取ってきた事から見ても、「手段を選ばない」というのは彼のポリシーに反するのだろう。


  • 捲土重来けんどちょうらい(苦手)

「一度失敗した者が、再び勢いを取り戻して盛り返すこと」という意味の故事成語。捲土とは砂埃を巻き起こすほどの激しさ、重来は再び来ることを指す。
ザラブの一件で信用が揺らぎ禍特対にいられなくなった筈のウルトラマンが、その禍特対と協力して邪魔をする様を見て引用、そのまま擬態を解いて巨大化した。



【余談】

  • 偶然か否か、居酒屋のツマミの中にラッキョウが置いてある。
    「目的のために手段を選ばない」は苦手な言葉と評していたが、果たして「卑怯もラッキョウもあるものか」は好きな言葉か否か…。

  • ちなみに居酒屋の店主役を演じたのは映画監督の白石和彌氏。白石氏はこの後、本作で田村班長役だった西島秀俊氏主演の配信ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』を制作している。

  • メフィラス戦BGM「An Out of Body State <体外離脱>」は、その曲調からSFCのゲームソフト「ウルトラマン」におけるメフィラス戦BGMのオマージュなのでは?と推測されている。
    また、<体外離脱>というサブタイトルはウルトラQの『これから30分、あなたの目はあなたの体を離れ、この不思議な時間の中に入って行くのです』という文句からの引用だと思われる。映画冒頭のシン・ウルトラQとも呼ぶべき禍威獣大進撃がメフィラスの差し金だったことを考えると、恐らく意図的なものだろう。

  • ウルトラマンと酒を酌み交わした居酒屋は浅草に店を構える「浅草一文本店」という実在するお店。
    作中に登場した料理も全て実在するメニューであり、映画公開後に店側が撮影に使われたことを公表したこともあって、案の定と言うべきか聖地巡礼をするファンが詰めかけている模様。
    特に神永とメフィラスが座ったカウンター席は予約を取ることが非常に困難なんだとか。
    当たり前だがお店には聖地巡礼とは関係ない普通のお客さんも多数いるため、運よく来店できたとしてもTPOを守った行動を心がけよう。

  • 元ネタのメフィラス星人が「アンチウルトラマン」というデザインコンセプトのもと作られたことを意識しているのか、本作のウルトラマンとメフィラスの言動は対照的な点が多く見られる。
    • 人間文化への理解が浅く、礼儀を欠いている融合直後のウルトラマンの態度⇔人間の文化を理解し尽くした、礼儀正しい初登場時のメフィラスの態度
    • 政府からの信用をあまり得られず、禍特対だけが頼りだったウルトラマン⇔禍特対からは最終的に見限られたが、政府からの信用は勝ち取ったメフィラス
    • 料理は食べず、酒もあまり飲まないウルトラマン⇔話をしつつも料理に舌鼓を打ち、酒もよく飲んだメフィラスそれで割り勘は流石にふざけすぎ
    • 変身アイテムが携帯に向いたベーターカプセル⇔携帯には不向きで、普段は異次元に収納しており使う際はいちいち呼び出す必要があるベーターボックス
    • シンプルなデザインのベーターカプセル⇔ゴテゴテしたデザインのベーターボックス起動コントローラー
    • 自らを仲間達と『対等な立場』からの視点に置いて『人間』を好きになったウルトラマン⇔自らを人類の『上位存在』に位置付けた視点で『地球』を好きになったメフィラス

  • メフィラスが去った後、ウルトラマンも彼の影響を受けたのかとある格言を会話の中で引用している。
    その言葉は「為せば成る。為さねば成らぬ、何事も。」
    何事もやってみなければ出来るものも出来ないという、やる気の大切さを説いた言葉である。
    メフィラスがこの言葉についてどう思うかは定かでないが、少なくともウルトラマンが"成そうとした事"をメフィラスは為すまでもなく諦めている。

  • 演者の山本耕史氏は過去に『仮面ライダーゼロワン』で飛電其雄役で出演していたため、公開直後は「夢に向かって飛べ、私の好きな言葉です」をはじめ様々に絡ませるネタが流行した。
    其雄のセリフである「何度やっても結果は同じだよ」というセリフがメフィラスにしか聞こえないというミーム汚染も広がっているとか。
    なお、『シン・ウルトラマン』の撮影は2019年に行われたとのことなので、実は山本氏は『ゼロワン』とほぼ同時期に撮影していたことになる。
    このほかにも公開当時の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にも出演していたため、「実はメフィラスは鎌倉時代から暗躍していた」などとも言われた。
    ちなみに、『鎌倉殿の13人』のナレーションは本作で浅見弘子を演じた長澤まさみ氏。こちらもメフィラスと接点のある方だった。

  • シン・ウルトラマンの公開と時を同じくして、円谷プロの公式YouTubeチャンネルがよりにもよってレッドマン』のメフィラス登場回を配信。公式の露骨な悪ふざけ
    案の定というか必然というか、コメント欄には「レッドファイト…私の苦手な言葉です」というコメントが多発する事態となった。
    レッドファイトという言葉を好きな悪役が居たらそれはそれで問題である

  • 初期案では「背広を着たまま宇宙人としての姿を晒す」というゼットン星人のような演出をする構想があったらしく、『デザインワークス』では異形の姿のまま背広を着用した検討案も掲載されている。
    本編でゼットンを使う宇宙人と関連付けられたり、「さらばウルトラマン」と発言したりするのも、これと無関係ではないと思われる。

  • 2022年6月14日にはウルトラレプリカシリーズとして本作のベーターカプセルがプレミアムバンダイで予約開始となったが、あっという間に1次予約分が品切れとなった様を見て、メフィラスの「現生人類がベーターシステムを自ら求める」という言葉を思い出した人が多数いたとか。
    どこまでも影響力の大きい男である。

  • 不動産会社ヒノキヤグループの展開するZ空調ぜっくうちょうのCMにおいて、白いシャツを着た斎藤工と黒いジャケットを着た山本耕史が共演。Zと付いているが天体制圧用最終兵器言葉遣いがちょっと変なウルトラマンは関係ないのでございます。
    「おじゃまするよ、斎藤工」「ようこそ、山本耕史」と必ずお互いの名前を語尾につける独特なやり取りや「この快適さをなぜ人類は享受しないんだ斎藤工?」と、まるで自分が人類ではないかのような口ぶりなど、配役といい明言はされていないが、明らかに本作のウルトラマンとメフィラスを意識した演出がされている。
    実際に作中のBGMを流すMADが制作されるなど、本作を観たファンのみならずシンプルながら強烈なインパクトがSNSで話題を呼んだ。
    なお、よく見ると玄関にウルトラマンの腕っぽいものが飾られていたり両者とも本作同様に瞬きを一切していない


「追記・修正」、私の好きな言葉です。



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*1 慣れないと大仰な肩書にも見えるが、これ自体は現実にも存在する肩書。俗に「大使」とされる役職の正式名称であり、「外交使節の一番偉い人」くらいの意味である。もっともメフィラスがどこぞから派遣されてきた本物の「大使」なのか、個人事業主がもっともらしい肩書を自称しているだけなのかは不明なのだが。
*2 直径2m弱の銀色の箱で、中にベーターカプセルと同じ赤い球体が入っている。どこかニュージェネじみたデザインなグリップ状のコントローラーを使うことで対象の大きさを変えることができ、メフィラス本人がサイズを変える際もこれを使用する
*3 浅見が巨大化させられた時にタイトスカートを穿いていたため、足元からローアングル撮影したと思われる動画も上がっていた。
*4 ちなみに足も上下左右に分割されているが、手と違って指に相当するディテールは無い。
*5 このシーンについては「神永は公務員という立場であり、一方的に奢ってしまうと賄賂になるのでメフィラスなりに配慮した」「単に財布を覗いたら思ったより持ち合わせが少なかった」などの説が挙げられている。ちなみに、前者に関しては神永はこの時点では戸籍上死亡扱いとされ、結果的に無職になっているので賄賂の心配はなかったりする。
*6 アートブックにて「なるべくありのままの地球を残したい」旨が書かれていたり、上位存在として君臨すると言いつつも「今の地球の法律はそのまま」と言っていたり。
*7 もっと言えば、最終的には人類の根絶を目的としていた

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